朝生の番組が始まるとき「教育問題こそタブーが多い」と田原総一朗は言っていたが、それは確かにそうであった。
まだ一時間たっていないが、今回はかなり生産性が高そうな予感。
特に最初に出てきた、「自殺を防ぎたいのなら報道規制がいるのでは?」という話も、テレビ自身はなかなか大声では叫べないところに、よく踏み込んだと評価していいだろう。
なぜ、これが難しいかというと・・・ここで再び、臆面もなく自分のエントリを「先見の明があったなあ」と自画自賛するのだが(笑)、http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20061113#p2で書いた。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20061113#p2
さて、こういう勧告・・・・押しなべて言うと「報道を制限せよ」というお上からのお達しである。これは、「報道の自由」を制限するものなのか。根源的に考えれば、「もちろん、報道の自由を妨げる」という答えだと思う。
で、思考停止するわけにもいかない。「妨げちゃまずいのか?」という話だってある。
つうか、もっと広げると「医学的合理性」という神は、いま、あらゆる原則や権威の上にあるのだってことっす。
たとえば・・・・・・・・・・・
今日の議論で、それに相当するものとして「誘拐事件の報道協定」が出ていた。それは間違った類推ではないが、誘拐をはじめとする事件捜査に関係する報道協定が、言論の自由、報道の自由に絡んで緊張をはらみ、特に矛盾するものであることは大谷昭宏が原作を書いた
こちら大阪社会部 (5) (ミスターマガジンKC (44))
- 作者: 大谷昭宏
- 出版社/メーカー: 講談社
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シリーズにあるとおりだ。
さて,どうするか。
ついでに補足する。
今回、スーパーモーニングの司会者でもあるということでたまたま渡辺栄嗣が槍玉に上がっていたが(笑)、自殺報道をWHO基準を絶対のものとして判断すればたしかに批判を浴びても仕方ない。
ただ、あのワイドショーは自分も毎朝チャンネルを合わせているし、何気に質がいい番組だ。
いつか何かの賞を、あの番組は得ることになるんではないか。