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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

松原隆一郎が日本柔道に喝!!

あと、さまざまなインタビューやコラムをおいてどーんと紹介したいのが松原隆一郎の「教えて、教授!」だ。
連載が始まったときにも期待の一文を書いたが、いや期待にたがわぬ。

◆日本柔道は技に「キレ」があり、それが強みだが、それはあくまでひとつの強みであって、美的な価値判断につなげてはいけない。

◆タックルは柔道じゃない、とか片手でつかむなとかい、ちゃんと組まなきゃ柔道じゃないというのは愚論だ。


◆そもそも柔道は、たくさんの流派が統一ルールで競える「ハイパー柔術」でもあった。国際化してJUDOになればまた違うはずで、異種格闘技のつもりでやるべきだ。もし美しさや堂々と組め、といいたいなら、それは別に「講道館柔道」という枠組みで残せばいい。


柔術は中年がしろ帯から始められるが、柔道でできるか?ひたすら乱捕りで体力任せの中学生とやらされたり、「前方受身やっていろ」ではなく、手軽に技術から学べるようにすべきだ。

柔術が今、技術から楽しんで学べるのは実は中井先生のおかげ。彼は技術を囲い込まなかった。ブラジルでも、そうではない。


◆フランスの柔道人口は60万人、それが日本に勝った。「みんなが楽しんでやったら、トップが強くなる」のである

いやいやいや、同感同感同感。あまりに同感すぎて、比喩じゃなくほんとに膝を叩いてしまったよ読んでいるとき。
私はね、寺田寅彦以来、はじめて東京大学の知性の前に平伏しましたよ(笑)。
(いや、私はなぜか東大の学者兼言論人にあまり馴染まないのだよね。西部邁も昔から面白くないし、丸山真男はそりゃ学ぶべきところもあるが基本的な世界観が時代に葬られたし、上野千鶴子姜尚中はご冗談を、だし、坂本義和依頼の国際政治学者はアレだし、北岡伸一御厨貴山内昌之は大いに参考にはしているが、文章に熱狂するというところまではいかないし・・・)


とくに最後のところは、個人的につよく賛同する。
実は私もコードーカンの武をまなび、ブラックベルトを授かっているのだけれど(何段といわないところがアレ)、これは松原教授のいう、例外的な地域クラブみたいなもので取得したもの。ダンスホールや碁会所のように、場に入ったら、だれとでもやれるというものでね(松原氏は、体系的に高度な技術を学べる指導者やビデオの必要性を説いているからやや違うが)。


ぶっちゃけた話、最低限の受身はそれは必須条件だけども、反復練習の打ち込みとかあまりやりたくないんだな。勝っても負けても、スパーができればいい。準備運動とかすらやりたくない、つうかやると体力を失いスパーで勝てない(笑)。

まあまあ怪我をふせぐために必要なものってのはあるのは重々分かるけど、その中でそうやりたいなと。
ところで、このまず高度な技術を知識として教えるのもあるじゃないか?そのあと、「これを決めるには何が必要なんだろう?」と思わせて基本に誘導できるんじゃないか?と、東大教授と同様の結論にいち早く達したのがTK高阪剛

ふむ、彼の知性なら当然だろう。どこかでやったのを読んだような気もするが、このへん(どう格闘技を指導するか)をテーマにTKとRM(リューイチローマツバラ)の対談も希望したいところだ。


あと、たしかに、柔道は盛んではあるが、「草柔道」なんちゅうのはないでしょ。
市民体育大会とか、そういうレベルでもさ。子供の大会は警察署が主催したりスポーツ少年団が主催したりして結構ある、
しかしどうせなら、応援しているパパさんママさんも、よーしパパ、ひとつ三角締めで相手を締めおとしちゃうぞー、とか、あーら奥様、ここは私が背負いで、何を仰いますあたしが裏投げで・・・とか、どうせ参加者は5、6人程度のトーナメントで収まるだろうから、休憩時間とかを利用してやってもいいのにね。

大人だと、いきなり全日本の予選とか実業団体会になる。


更新は少ないが、氏の公式サイト
http://homepage3.nifty.com/martialart/

中に日記がある。これをアンテナに入れておくか。
http://homepage3.nifty.com/martialart/buisiness..htm