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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

愛、震える愛、それは わかれうた(「哀戦士」より)

参院予算委:「愛国心」で安倍首相と福島党首が珍問答

参院予算委で答弁する安倍晋三首相=国会内で13日午前11時33分、藤井太郎写す 13日の参院予算委員会で、社民党福島瑞穂党首が「愛は強制できますか」と切り出したところ、安倍晋三首相が「強制できないと思います」と語る珍問答があった。

 福島氏は、政府が今国会で成立を目指す教育基本法改正案の教育目標で「国と郷土を愛する」(第2条5項)と表記されていることについて、「国を愛する態度を評価するのか」と指摘。戦前の愛国心教育を念頭に「愛国心の強要は『戦争反対』と言う自由を奪う」と持論を主張、首相の考えをただした。

 首相は苦笑しながら「全く関係ない観点で非難している。国の行うことを支持せよ、私の内閣を愛せよ、と言っていない」と否定。さらに「福島氏が首相になることもあり得るが、福島首相がやることを私たちが全面肯定し愛することはあり得ない」と皮肉交じりに答えていた。【中澤雄大

まーまー、どっちも自分のキャラをばーんと打ち出したのはお笑い的には成功だ。
一点だけ。

現行教育基本法
http://www.houko.com/00/01/S22/025.HTM

教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

第一条からアンタ(笑)

これは実は言葉遊びではなく、もともと教育基本法は現在の法律を制定する際「良心の次元に踏み込んでいる」との批判があったのだ。


切抜きにて、掲載紙や日付を紹介できずすまないが共同通信の記者がこう書いている

 六年前、教育基本法改正論議の先鞭(せんべん)をつけた教育改革国民会議でこん
なやりとりがあった。
 委員のグレゴリー・クラークさん(当時多摩大学長)が「民主主義国として基本法
はちょっとおかしいですよ、国が命令すべきでないですよ」と発言、これに柔道五輪
金メダリストの山下泰裕東海大教授が「教育の理念にかかわる問題を法律に規定する
ことはおかしい」と同調した。実は制定時の帝国議会でも「良心の独立…と接触する
問題が生じる」と政府が答弁するなど、憲法との関係で微妙な問題があると認識され
ていた。

グレゴリー・クラークはろくでもない言論者だし、この記者(山田博編集委員)は、「現行基本法が理念を法定したのは、教育勅語が敗戦で力を失う中で、混乱を収めるやむ得ない措置であったことを思い出す必要がある」と弁護しているが、「やむを得ない措置だった」という弁護の論法からして、マジ、ヤバくね?(今風)



法に仰々しい理念を盛り込むな、中立的で無味乾燥であればあるほどいい、という論者も多く、彼らは日本国憲法教育基本法の前文などを揶揄する一方、この前の自民党会見私案で、中曽根康弘冥土の土産とばかり

「日本国民はアジアの東、太平洋と日本海の波洗う美しい島々に、天皇を国民統合の象徴として戴き、和を尊び、多様な思想や生活信条をおおらかに認め合いつつ、独自の伝統と文化を作り伝え多くの試練を乗り越えて発展してきた。 日本国は国民が主権を持つ民主主義国家であり・・・・」


てな一世一代の美文を書いたのを

われ泣き濡れて 蟹とたわむる、ですか」と冷笑していた。