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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

ドラえもん「ぞうとおじさん」

このブログによくコメントを寄せている「野球とMSX」氏が、「げんしけん」8巻にぞうとおじさんを話題のきっかけにしたかきおろし四コマがあることを紹介し、それを受けてid:koikesan氏がぞうとおじさんを紹介している。
この巻は漫画喫茶で読んだけど、クールさを装ってつっぱっているヒロイン(いわゆる「ツンデレ」ってやつでしょうか?)が、動物園でぞうを見ると一気に童心に返ってしまうところが、実によく分かって面白い。


ぞうは、いかなる人気者の動物や珍種といえども、その上に立つ、威厳と愛嬌を同時に併せ持つ動物園の王なのだ。
たとえば井頭公園の・・・いかん、ぞう礼賛をやっていると話が進まん(笑)



ドラえもんに話を戻すと、このエピソードは自分も、すごく思い入れが深い話である。というのは、個人的に、うちに最初に存在していた漫画がぼろぼろになっていて最初のページなんかふっとんでいた5巻であり、その最後をこの作品が飾っていたのですね。


http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20061010

の内容紹介でわかるように、終戦記念日の秋山ちえ子の朗読でも知られる「かわいそうなぞう」をベースにしたタイムマシンものだ。実は、タイムマシンものがH・G・ウエルズ一人のアイデアにとどまらず、隆盛を極めたのは異世界への冒険談やタイムパラドックスのパズル的な面白さだけでなく「ありえたかもしれない未来」を構想することができる野史、稗史、いや偽史をつむぐ手段だからだ。

・・・のび郎おじさんの話を聞き、戦時中に動物園で象が殺された事実を知ったのび太ドラえもんは、象を助けようとタイムマシンで戦時中の動物園へ向かう。二人が到着した動物園は、とてもひっそりとしていた。「からっぽのおりばっかりだよ」「ライオンや、とらやひょうもいない」という二人のセリフから、「ああ、ほとんどの猛獣はもう殺されてしまったあとなんだ」と察せられ、物悲しい気持ちがよぎる。

 その後この物語は、『かわいそうなぞう』で書かれたエピソードを『ドラえもん』流にアレンジしながら進行していく・・・


ちなみに、この作品(や他の複数の作品)をそのまま受け入れるなら、のび太のパパは戦中は疎開児童であるから今、70代になろうとしていることになるとかおじさんは初版では「ぞうきちがい」だったのが「ぞうが大好き」に今はなっているとか(笑)、いろいろあるのだがそれは枝葉というやつだろう。


今、核実験によって、そこに「危機」が迫っている中で、もう一度読み直したい作品だ。また、もし今の姿勢で新体制のドラえもんが続くなら、この作品はアレンジされて映画版のエピソードなどに使われる可能性も高いと見る。
実は大山のぶ代ドラえもんでも、スペシャル版として製作され、「ぞうさんのおめめ」という歌がこの作品のためにつくられている。

ぞうさんのおめめは なぜ青い
とおくはなれた ふるさとの 大草原を見てるから
それともゆうべ 夢に見た
大きなお海が 映るから

(うろ覚え)


あと、良質の情報サイト「藤子不二雄ファンはここにいる」を、藤子不二雄情報の集積地点にすることの効果がよくわかる。いや、勝手にそうしちゃうのもアレだが(笑)