ひさびさに毎日新聞「発信箱」。
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20060708ddm002070120000c.html
発信箱:2Pシュートがあれば=落合博
もし2ポイントシュートがあったら……。4年前の日韓大会同様、そんな想像を巡らせているうちに、サッカー・ワールドカップもあと2試合を残すのみとなった。
私案を記す。PKを含めペナルティーエリア内のシュートは1点のままで、エリア外からのシュートを2点とする。ハーフウエーライン手前、つまり自陣からのシュートが決まれば、3点を与える。難易度に応じて得点差をつけるのは、理にかなっている。
2Pシュートの採用によって、ロスタイムに入っても2点差以内であれば、選手は今以上に必死にボールを追いかけ、観客は席を立てなくなる。技術面では美しい軌跡を描くミドルシュートの精度の向上を促し、戦術面では防御システムの変更などを迫るだろう。
今大会、決勝トーナメント準決勝までの62試合で生まれた141ゴールのうちエリア外は23本。日本−オーストラリア戦の場合、日本の先制ゴールは中村俊輔によるエリア外からのキック。2点が与えられていれば、もう少し余裕を持って「魔の9分間」を迎えられたかもしれない。
バスケットボールの3PシュートがNBAに続いて国内でも採用されたのは85年。身長の低い選手にも得点チャンスを増やそうという狙いがあったという。「スポーツマンガの身体」(文春新書)の中で、斎藤孝さんは「長い距離のシュートの点数を増やすことによって、空中に描かれる美しい弧を復活させたのだ」と指摘している。
スポーツを、より面白く、より楽しむために、ルールはある。(運動部)
毎日新聞 2006年7月8日 東京朝刊
ま、サッカーには長い伝統もあり、「こんなのじゃサッカーがぐちゃぐちゃになる!」と言いたい反論者もたくさんいるでしょう。
どシロート的にはこの「ロスタイムで2点差が付いても、だれもあきらめなくなるから最後まで面白い」というのはかなり説得力を感じますけどね。
ただ頭の体操として、こういうルールならより公平・エキサイティングになるという腹案はみなそれぞれあるでしょう。そういうのを公にするのも、また面白いかな。
そういえば山本KID徳郁がレスリングに再挑戦するわけだが、これは競技ルールが2分3Rになり、瞬発力はトップだが持久力が弱いKIDに非常にやりやすい状況になったのも一因だという。
格闘技ファンは、この方向でリアルファイトは進んでいくだろうと思っていた、素手エスケープルールから、UFC、VTJをへたパウンドありエスケープなしに世界が統一されていった光景や、PRIDEが4pヒザを解禁した際の衝撃を知っている。
前、http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060617#p3で某高校の「柔道野球」を紹介したけど(笑)やはり禁止されていたものを、状況をにらんで解禁するといい感じになるかもしれない。
、
ラグビーはサッカーをもとに「手でつかんで走っていい」とした。
バレーも「足で蹴っていい」ってことになった。
PRIDEもK-1も「実質ウチがやっていい」「脅していい」ってことにすれば。
ぶんぶんぶんぶん。(繰り返しギャグ)