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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

業界大激震!! フジテレビ、PRIDEを打ち切り

あらためて書くと下の通りなわけだ。
事前に観測記事などが出ていたとはいえ、あまりに驚愕のニュースであることは間違いない。
今後についての論点を整理していこう。

フジテレビ:人気格闘技「PRIDE」放送中止
 フジテレビは5日、人気格闘技「PRIDE(プライド)」を主催するイベント会社との契約を解除し、番組の放送をすべて取りやめると発表した。10日に放送予定だった収録済み番組の放送も中止する。フジテレビ広報部は「放送を継続することが不適切な事象が、イベント会社内であったため。契約違反に該当するものだが、具体的な内容はコメントできない」としている。

 フジテレビは00年からプライドの放送を開始。05年の大みそかには、「PRIDE男祭り2005」が視聴率17%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)をあげるなど、人気番組となっていた。

原因は? 続報を待て

>フジテレビ広報部は「放送を継続することが不適切な事象が、イベント会社内であったため。
>契約違反に該当するものだが、具体的な内容はコメントできない」としている


はっきり言えば、およそ公共性のある機関の取るべき態度ではない。こんな情報公開のレベルでお茶を濁せると思ったら大間違いというものだ。
フジテレビは上場しているという点から考えても、株主に対して説明責任があるだろう。


(当分フジテレビ株価もチェックすべし http://company.nikkei.co.jp/indexs.cfm?scode=4676


ちょっと要望があるのだが、フジの日枝社長はマスコミのトップとして「朝駆け」(家から出るときにマスコミの立ち話のインタビューを受け付けること)を実質的に認めていて、ライブドア村上ファンドに関してコメントを発しているよね。
メディアの規模や専門性によって差別されることも無いと思うので(笑)、だれかこのPRIDEの打ち切りについて直撃取材してくれ。知らないじゃすまないだろうしね。


逆にこれだけ不透明ならば、真偽取り混ぜ、ジャーナリズムが群がっていくだろうし、そうするべきであろう。
これからどんどん、新聞・週刊誌が群がっていくことになるはずで、みなさんも全週刊誌をチェックするぐらいの気構えでいてほしい(笑)
ちなみにこういうときは逆転現象で、対立していたメディアほど遠慮が無い。
たとえばスポーツ報知。たとえば週刊現代


その週刊現代、栄光の大勝利か?

これまで「週刊現代」でとりあげたエントリ。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/searchdiary?word=%bd%b5%b4%a9%b8%bd%c2%e5

とりあえず合理的な推論として、PRIDEが突然の契約解除を受けた理由は一連の「週刊現代」の報道がそれなりに正鵠を得ていたたからだった、と考えるのが一番自然であろう。
たいしたものなのは、先週の週刊現代でこの打ち切り説をメディアで唯一報じていたことである。
ずっと週刊現代の報道の重要性に注目、紹介してきた当ブログでも「これは単なる憶測記事だろう」と考えていたことはhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060529#p1の通り。今回は脱帽せざるを得ません。

冗談抜きで今年の「週刊誌ジャーナリズム大賞」をとるかもしれない展開になった。
http://www.narinari.com/Nd/2006035728.html


選手の草刈り場に?

HERO'S旗揚げに関係した引き抜き交渉の中では「ギャラ自体はこっちのほうが大きいが、PRIDEは継続性があり、興行数も多いから信頼できる」という理由でPRIDEを選ぶ選手もいた、という話を耳にしたことがある。その継続性が揺らいだら・・・?
そうとういろんな形で「夢の対決」が実現するかもしれないし、例えばこれだけのフォーマットがあるものなら「居抜き」でそっくり移行できるような新しい枠組みがどこかの支援を得て名乗りを挙げるかもしれない。


その際、不透明な裏の部分が排除されれば言うこと無いのだが。

どこが得する?

対抗者のTBSやHERO'Sか。それとも独立が揺らいでいた修斗パンクラスか。
いやいや業界全体が氷河期に突入するのか。
それにハッスルも「根こそぎデストロイされまース」よね(笑)。
くしくもユークスは昨日、3円高となった。本日は? 新日本の逆襲?
【補足】きょう6日はいっきに25円高!!
http://company.nikkei.co.jp/indexs.cfm?scode=4334

ヒルズ族諸行無常」・・・榊原社長は何思う

予言していたよ俺。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040612#p5

それはともかく、榊原信行氏のこれまでの有能なビジネスマンぶりと、それと裏腹に無防備なまでの攻撃性や極論をぶつ、いわゆる”バラちゃん節”は、このブログでも何度も追っていた。
やはり貴方は、いい悪いは別に「楽しかった」よ。そういえばライブドアの某幹部も最後「もう終わりかもしれないけど、俺たちは「面白かった」よね?」と知り合いの記者に語ったそうだ。


バウトレビュー・ブログがいち早く業界人として反応

http://www.boutreview.com/blog/ida.php?itemid=72
一応インナーサークルに入っているにも関わらず率先して触れた、その勇気に敬意を表したい。なんか間に挟まっている私事のほうが微妙に興味深いが(笑)。
彼らの中ではやはりいち早くそういう情報があったそうで。

聞くところによれば、最新の「週刊現代」の関連記事では、PRIDEのスポンサーにいちいち質問を突きつけて「それでも付き合うんですか」と、半ば関係打ち切りを迫るようなアンケートの取り方をしたようだ。榊原社長が、「現代」の記事に対して“訴訟も辞さない”と徹底抗戦をぶちあげたのもあって、講談社サイドは追撃の手をさらに強めたのだろう。
(略)
 結局、このアンケートでビビった企業が次々撤退を表明したため、それが最終的にはフジの態度を決めさせる結果になったとも聞く。兵站線を断つのは兵法の基本。速攻性も高い。ちんたら訴訟を準備している間に、「現代」は電撃作戦で突貫攻撃を仕掛けたわけだ。その手際はお見事と言う他ない。

このへんの分析(スポンサーが弱い部分)というのは、ここでも何度も指摘していた部分。
しかしホントにやってたとはな(笑)。


で、その直接的な影響というのはこれな、これ。
http://d.hatena.ne.jp/Mask_Takakura/20060505

真っ白なリングで心機一転!


今回のタイトルは…、リングを見てfrigidstarさんがボソッと言っていた「リングが白くなったなぁ」というセリフを膨らませてみた。確かにあれだけリングに彩られていた「スポンサーのロゴ」が綺麗に消えていた。言わずもがな「週刊現代」のバッシングの影響なわけだが、バッシクング開始当時は比較的大人しかったDSEがここに来て反撃を開始したのはこの辺の事が原因なのだろう。イヤイヤ「団体が黒ければ黒いほど、リングの色は白くなる」というか。

タコヤキ日記経由、銀座プロレスNowも。

原タコヤキ
http://blog.goo.ne.jp/taco0522/e/279fb8feb60acf0b925ebed06bdfad9e

「実は今日、『銀座プロレスNOW!!!』http://tacokibi.cocolog-nifty.com/で昨日の『武士道』を総括してもらおうと井上きびだんご君に電話したところ、収録中に教えてもらったのだ。
その時のボクの絶句ぶりは、まるでお手本のような“絶句”だ。ぜひ一度お聴き下さい。」