K-1オランダ大会迫る。久々ボブ・サップ。おなじみセーム・シュルト

あしたの話ですよ

K−1ワールドGP2006inオランダ　 My番組表に登録する


▽今夜壮絶KOを目撃野獣サップvsホースト史上最大のリベンジ戦
▽帝王バンナvsレミーKOアーティスト激突▽最凶王者シュルトは母国で重戦車を破壊へ
▽毒サソリ・イグナショフ＆日本・富平参戦

5月14日（日） 19:00〜20:54 フジテレビ Gコード（534578）

◇オランダ・アムステルダムからK−1ワールドグランプリの模様を送る。スーパーファイトでは、アーネスト・ホーストがオランダ国内引退試合を行う。これまで4度、グランプリ王者に輝いているホーストがこだわりを持っている選手が2人いるという。それは、2005年の大みそかに壮絶なTKO負けを喫したセーム・シュルトと、02年に2連敗しているボブ・サップ。今回ホーストは、サップに3度目の対決を挑む。果たしてリベンジを果たせるのか。ヨーロッパグランプリは、8人のファイターがトーナメントで激しい闘いを繰り広げる。解説・谷川貞治、実況・三宅正治ほか。


谷川貞治, 藤原紀香

もちろん生中継もフジ７２１でありだ。

しっかし、ひとつひとつの大会の余韻に浸るひまもないね、ほんとに（笑）
前も書いたけど、総合やK-1などの格闘技興行をならすと、今や余裕で週１回か２回。以前「プロレスは週刊誌の発売やTV放送など連続性があるから、その強みで単発にならざるを得ない格闘技に勝てる」という議論があったけど、もうどの別団体の興行も、見る人が見れば大きなドラマの続きがあるしなあ。プロレスたいへんだよ。

さてSRSに話を戻すと、ボブ・サップ。
今回、格闘技にはむしろふさわしくないという午後７時スタートだが（９時や10時開始のほうが視聴率が取れるという）、ボブ・サップのお茶の間人気はまだどれほどあるだろうか。
SRSで「モナ王のCMもチェ・ホンマンに取られましたからね」というギャグを言ってたが、もう、ほんとにどこでもサップを見たり聞いたりすることは無くなった。

ここまで人気というものが移ろいやすいものだとは。番組でも言っていたが、格闘技の「瞬間最大風速」を出したのはやはりこの男の力だったことは間違いないのに。それが。

水道橋博士の「本業」に、全盛期サップがジョシュ・バーネットは自分のような人気は絶対に日本で出ないと分析するくだりがある。
ジョシュとサップは仲が良いんじゃ？という向きもあるだろうが、まあこれはたしかに当時の段階で、客観的に分析すればそうも考えるであろうということで。

「彼のマスクと体格では、決して俺のようには人気が出ないと思う。なぜなら、白人特有の割れたアゴは人相学的にもキューティーではない。そして彼のナチュラルではあるが筋肉質ではない身体では客を呼ぶ求心力はないだろう」と答えた。

その言葉を通訳に訳された途端、俺たちは、一瞬、戸惑った。なにしろ、まだ彼の経歴など詳しく知らない時期である。
今、目の前で語っているのは、リングで暴れ“ビースト”として売り出す、ゴリラのような大男。
それが、まるで映画『猿の惑星』で、学者猿であるコーネリアスが人の言葉で話し掛けてきた時のように、見た目からは想像できない学術的な指摘を返してきたのだから……。さらにサップは続けた。

「いいかい。大衆はヒーローには、ＷＷＥを見ればわかるように、ビルドアップされた逆三角形体型を好む。立ち姿、姿勢も大事だ。特に彼の背中が丸まっている姿勢は致命的だ。あの姿勢では相手も観客も威嚇できない。彼が普段から、ああいう姿勢をとる、その原因は、彼が潜在的な素質はあったとしても小さい頃からスポーツを体系的、継続的にはやっていなかったからだと思う。さらに彼は、まだ自分が売り出すべきキャラクターを掴み切れていない。その段階で、どんなにマイクアピールをしても観客にメッセージを届かせるのは難しいと思う」

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しかし今や、あと一歩、二歩のところに来てるな。
だいたい、ジョシュのほうがバラエティでも引き出し多いだろうし（笑）。訴求力は特殊な方面に限られているが。

それよりなにより、やっぱり強さや格闘技の実績という土台は、他に撃って出るためには必要なんだな。

「大衆」という絶対君主はそういう薄情なものだし、そうであるからこそ自然淘汰がはたらくものなんだけど、それにしても冷たいものだよね。
たまには思い出してあげようよだ。

ついでにまとめて思い出そうか。

♪なんでだろ〜　なんでだろ〜
ボブ・サップが最近テレビに出ないのなんでだろ〜

ゲッツ。

さてセーム・シュルト。めだたぬ実力者の代名詞であるロイド・ヴァン・ダムとやらせるなんて厳しいなあ。そのぶん、次の試合（ｖｓホンマン）よりはわくわく感も無くは無い。
だが、地味になると思うよお。