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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

週刊プロレスから二題

ユークス決算続報(ヤスカクの私的な事件簿より)

「意外に利益が少ないんだなと思ったが、専門家によるとユークスの利益は悪くないという。というのは、ユークスはゲーム開発・製造をしているが販売は取引先の他社に卸しているために営業負担がほとんどないからだそうだ」



「この決算公表と同時に、新日本はアントニオ猪木の肖像権、著作権などの権利を、所有していた「IEA」から取得していたことを発表した。おかげでユークスの株価が一時50円高いの735円と高騰した。うまいねえ・・・4月より”アントニオ猪木事業部”が作られる見込みで、ユークスはこの事業部をフル活用してビッグビジネスを展開していくことになりそうだ」
(引用者註・図にするとhttp://smartchart.nikkei.co.jp/smartchart.cfr?scode=4334.7



「昨念11月、アントニオ猪木ユークスに株を売ったが、・・・公表された決算書でなんと2億円であることがわかった」



「昨年は代表取締役専務まで昇進した山中秀明取締役、小野孝是執行役員も辞表を提出」



ユークスアントニオ猪木著作権などのキャラクターの権利所有を第一と考えていたフシが強い。つまりキャラクターとして出来上がっている名前がほしかった。猪木は獲得したので次は長州力になるのでは・・・というのだ」

たいへん勉強になった。
賛否はあるにせよ、彼もまた一人のスクープ・コラムニストであるといえよう。

「クリスマス・イブ」

例の興行の裏側がたいへんよくわかる「方舟航海日誌」で、山下達郎の「クリスマス・イブ」と全日本−ノアに続く年末の定番ソングになったかが書いてある。
なんとラジオで山下氏本人が「使ってくれて光栄だ」と言ったこともあるとか。

客出しの全日本の定番は

この「クリスマス・イブ」が年末世界最強タッグで、
あとは「星に願いを」(これも山下達郎
上を向いて歩こう」だったという。

客出しっていうのは、お客さんを出すためにやるわけじゃないですか。もう終わりだよっていうお知らせの曲なんですよ。『星に願いを』っていうのはすごく余韻に浸れる曲なんですよね。激しい試合の後にスローな曲もいいんじゃないかなと思って。それはもう誰にも相談しないで、ボク(註:仲田龍リングアナ)が勝手にやっただけのことなんですけどね。

クリスマス・イブを聞くと、「ああ殺人魚雷コンビが残り1秒で3カウントを奪って優勝したなあ」とか「ジャイアント馬場とスタン・ハンセンの急造コンビが最後まで残ったなあ」とかいろんなことが思い出されてねえ。



というような思い出づくり以外にも、実はこれは落語漫画「寄席名人伝」に出てきた「三段帰し」にも通じるものがあるという説がある。
http://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60004462


こういうものがあると、忙しい人は試合が終わるとすぐ立ち去る。
暇な人は、その客出し音楽などを聴いて余韻に浸る。
そのタイムラグで入り口は混雑せず、結果的にスムーズに会場から客は出て行く・・・とさて実際にはどんなもんなんだろうか。
やっぱりみんないっせいに帰ったほうが効率的なんだろうか。



実際のところ、「客出しの音楽」というのはあるように見えてそれほど多くない。
選手入場曲という演出は完全に定着し、ないところはないのだが、こっちはやらないところも多いのだ。
コスト、金がかかるというものでもないだろうし・・・
最後は撤収のために猫の手も借りたいから、そんなことをやっている暇がないのか、音など無いほうが余韻に浸れるという判断か。


昨日のパンクラスも客出しの音楽があればいいのにな、と個人的には思いました。
テレビ「ハイブリッド・アワー」は今は「HERO」(スパイダーマンサントラ。この前判明)がエンディングとして満点の出来だが、それまでの多くも秀逸だった。
これをそのまま流したっていいような気もするが。