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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「もやしもん」作者石川雅之インタビュー(ぱふ)

もやしもん」のためには相当の犠牲を払う覚悟はあるが、ぱふの表紙はなかなかツワモノで、立ち読みにはかなりの心理的抵抗がある(笑)。でも読んでみました。

・もともと微生物、農業に予備知識があったわけではない。
・担当編集者も自分も、近くに農大があった。「なんかヘンだったよね、面白いよね」という話がきっかけだった。
・最初の「農大物語」は準備段階で、5話分の脚本が一気に没をくらった。
・もともと、主人公はあんまり動かない、流されるタイプがすきなのでキャラクター造形には満足。でも、髪が長いので描くのがめんどくさい。坊主にしようかな。
・全部ほとんど自分で描いている。トーンだって使うのは初めてだ。高いし。「コストは安く、クオリティは高く」がモットー
・第一回のアザラシの発酵食品は、実際は外見もグズグズになるんだけどね。そこは画にならないので。
・学会で特別講演、発表をした。頭が真っ白になった。
・教授の方が、「菌は非常に実物に似ている」と褒めてくれた(えっ?)あとここにこう、線を加えて・・・と書き足されたが、そうすると可愛くなくなったんだが。
・そういう先生から、いりいろ資料を教えてもらったが、思いっきり何万円もしたり、英語の原書だったり。
O-157(かもして ころすぞ)も、自分ではかわいく描いたつもりだが、怖いとあちこちから言われた。
・あまり実話に基づく話は、メイン・エピソードでは無い。学生や教授の話は面白いので再現したいのだが、どっちかというと細かいエピソードにちりばめている。「女子学生が、年々化粧っ気が無くなっていく」ところとか。
・この後、どうなるかは決めてはいる(担当編集「本当に?」)。だが、厳密には考えてない。もともと、人気が出るとはまったく予想せず、5話ぐらいで終わるもんだろうと思ってたんだから(打ち切り時用最終回も準備していた)。ただ、終わらせるときは伏線とか「この先どうなるの?」的に引っ張った部分はちゃんと消化して終わらせたい。

たしかに、「もやしもん」では中心となるストーリーがまだ見えにくいので、これから全体を貫くようなメインテーマが明確になれば、さらに面白くなるかも。


「これは今までの細菌と違う・・・「組織」の細菌だ・・・」とかさ(笑)