別冊宝島です。ようやくスキャンダリズムを恐れない、「あの当時」の別冊宝島が完全復活か、との期待を抱かせる。
http://tkj.jp/category/category_001_00001.html
別冊宝島1260 新日本プロレス「崩壊」の真相
定価:本体838円+税 2006年01月26日発売
1・4東京ドーム大会「多すぎた招待券」の波紋
「4万3000人」観客の異様な静けさ
1・4東京ドーム「惨敗」の検証
退社した元社員が明かす「特殊な世界」
内側から見た「草間改革」の挫折……
新日本プロレスの時代はふたたびやってくるのか─
内容に関しては、いや基本ストーリーをほぼ自分が抑えていたことに驚き、同時に「NHBニュース」をはじめとするネット情報の整理・取捨選択、ポータルへの持ち寄りによって、大手マスコミと、五分とは言わないがなかなかに食い下がれるものだとけっこう自信を持った。
それでももちろん、同じ情報でも「ネット」→「書籍」によるオーソライズというものはあるので、その意義を見誤ってはイケナイ。
内容についてざっと印象的な話をあげると、
草間政一「退職金やらなにやら、約束のカネをはらえや」
vs
新日本「お前雑誌で守秘義務違反をしたから、払う必要ねえ」
裁判が面白い。
昔、ここでパンクラス尾崎社長vs前田日明、川又誠矢vs日本テレビ、DSEvsホイス・グレイシーを平成格闘技三大裁判と呼んだことがあったが、プロレス界のコレも相当に面白い。
また、裁判も、なにしろ秘密中の秘密、選手のギャラが猪木祭り裁判ですべて確定したように、いったん活字化された「真偽不明の情報」が、このうえなくオースライズドされる場所だ。
おまけに今回、新日は「守秘義務違反」と「信用失墜行為」に分けて主張を展開している。
ご存知でしょう、この有名なジョーク↓
「この前『わが国の王様は、最悪の大馬鹿者だ!』と街中で叫んだ男が捕まったそうだ」
「不敬罪でかい?」
「いや、国家機密漏洩罪だ」
あとは、GK金沢氏が、週刊ファイトからゴング編集部に移るくだり。
結婚を控えたGK氏は、経済的な理由のため、もっと収入が得られるゴングを選択した。
「大阪のバカ」こと井上編集長が、将来有望なGK氏を引きとめ
「『若いときの苦労は、買ってでもしろ』というよ」と言うとGK氏は
「苦労を買うカネもないんです」と返したという。
・・・・・名言ではあるが笑えないなあ。
また、異様に場違いな気もするんだが、
この本で、原田久仁信がなぜか「プロレススーパースター列伝」についてのインタビューを受けているんだよな。幻の「ジャンボ鶴田編」をもし描いていたら・・・というイラストもあった。俺は読んで、すごく懐かしかったっけ。
オット!
ROMだけの連中におしえちゃソンだ。
あばよ!!