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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

渡辺恒雄、彼の中と外と。

渡辺恒雄氏と、筑紫哲也氏との「対論」が二夜にわたってオンエアされた。
特に内容的に、今まで散々ちまたで論じられた「新自由主義」や「靖国問題」に新たな視点を追加するようなものではない。もともとニュース価値も「何を」ではなく「誰が」にあったわけだから。
残念だったのは、例の朝日新聞論座」での若宮啓文論説主幹との対談では、「朝日新聞の幹部には昔、共産主義者の人がいた。そういう人が朝日新聞を長期にわたって支配してきた」「朝日新聞共産主義者が幅を利かせていた時代が長かった」とあてこすり、「昔の時代のことについての渡辺さんの言及をそのまま認めるわけにもいきませんが、それは過去」「私の知らない話」と防戦するというくだりがある。


こういう部分が筑紫−ナベツネ対談でもないかと期待したのだが、そういう場面が無かったのかカットされたのか見ることはできなかった。
ただ、「多事争論」では筑紫氏は、ついにナベツネの盟友であり、自身も最近対談した中曽根康弘元総理が現職の時代の、自分の論調についてカミングアウト?した。


「中曽根さんはその当時『日本を右に持っていく人だ』と
(マスコミが)批判をして、特に朝日新聞はその批判を強め、
その一角に私もおりました」

当ブログは「筑紫氏が、(反小泉)旧保守の言動と歩調をあわせようとするなら、『過去に目を閉ざす』な(笑)」と常に言ってたので、まがりなりにもその過去に触れたのは評価できる。これをきっかけに、自身の80年代の言論をさらに再検証してくださることを望む。


あとひとつ、前夜のメイン議題であった「市場原理主義ホリエモン」批判に関しては、やはりライブドアが日本劇場の中央に飛び出た「プロ野球参入騒動」についても考えないといけない。

武部勤幹事長がホリエモンを「わが息子です!体型的に」といってたのも相当にアレだが、2リーグ制を救う救世主、いい子にして無理なく参入しようとする嫌な優等生・楽天に対するまっすぐな挑戦者、そして旧態依然の最大の悪役ナベツネに立ち向かう勇者・・・・てな論調が、確かにあったわけでね。


昨年夏の話だから自民党の応援も槍玉に挙がっているが、その伝でいって、あのプロ野球問題のときのナベツネvsライブドアも、昨年春のフジテレビvsライブドアも、オセロを引っくり返したように白黒が逆転するのか。ナベツネプロ野球を守った、先見の明ある信念の人、真のプロ野球の救世主なのか。


それも極端だろう。このへんの再検証をこそ、本当はもう一回やるべき、だとは思うのだが。



【参考】しつこく再掲載。かつて(フジvsライブドア)の筑紫発言
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051013#p3

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051014#p5



そして前にもちょっと書いたナベツネの「善玉化」なのだが、これはまた、なんでんかんでしょうか。ひとつは、一応上位二社の新聞社が手を組んだことによって、日本の言論、マスコミ界はなんだかんだいってもここに収斂されていく・・・・という考え方もできる。


タカ派のほうが外交がうまくいく」(小泉談)のある意味証明で、ナベはいわゆる「タカ性」を十分に発揮した上で、いわゆる「ハト」に、靖国問題というワン・イッシューで大胆に妥協することで、完全にその勢力を取り込む、あるいは中立化せしめた、という図式でもみることができるかもしれない。


これはうがった見方だけど、リアルな闘争を読売社内で行った黒田清氏が逝去したこともあるのかもしれない。いや、言論界って結局そういう面もあるのよ。




あるいは、渡辺恒雄がおそらく、やはり持ち合わせているであろう「味」「カリスマ」が、世間に届き、これも前に書いたけど一種の守り神としての「悪太郎」として、浸透してきたのかもしれない。
そういう自然発生的なものだとしたら、ほんとに世の中の風は読めないものだ。
ナベツネなんて数年前は、保守の側からも下品で乱暴な人間として揶揄されていたのに、だれがこの「株」の高騰を予想し得ただろうか。分割無しで。



うわー、本論にいかない・・・今までの話は評判、評価など「外」で、これから内面に入ろうと思ってたのに。

あとで書ければ書くけど
「エリート的反軍」と「体育会=旧軍」のふたつのキーワードだけ提示しとく。
あ、これだけでわかる人はわかるか。