「やじうまワイド」で番宣をやっていたので紹介。
まるで見る気はしないんだけどね。そもそも松本氏の本、読んでみればそれなりにトリックも歴史推理も面白いが、すごく面白いってもんでもないというのがごく個人的感想。
でも長者番付で長年、司馬遼太郎を上回るスーパー人気作家だったわけで、この前の「黒革の手帳」も高視聴率だったから、ファン層はまだ厚いんだろう。
もう一回、再発掘、再評価がミステリーファンの間でなされるべきかとは思う。膨大な著作なのだから、今の視点、若いファンの支店で整理や価値の序列をつけるべきなのだ。
ただ、司馬遼太郎と比較すると「文明批評家」「知識人」として、彼のように没後は遇されなかったのは明白な事実で、膨大な昭和史、古代史の作者としては物足りなかろう。
一時期、司馬遼太郎を「右」とする中で、松本清張を「左」のシンボル(これも単純な発想だなあ)として打ち出そうとした動きがあったが、それを言ってたのが佐高信レベル(笑)であったこともあり、流れは消えた。