これはおいらの私見だが、菊田vs滝本のほうが桜庭vs美濃輪戦よりおもしろくはあったんですがどうでしょうか。
いや1R一本勝ちのほうを3R、あらゆるポジショニング技術を見せてそれでも極まらない試合より高く評価する人もわからなくはないんですけどね。なんでミノサク戦が、語る人もあまりいないような試合になったのか。
それはまあ、美濃輪は実のところ強引なタックル・・・・鮮やかというより、根性で引きずりこむようなテイクダウンを起点に攻めるタイプで、対する桜庭が全盛期ならそのタックルを切り、自分がまたフェイクを交えながら鮮やかに逆タックルにいく・・・そんな攻防もあったかもしれないが、今回はズルズル引きずられ美濃輪に上になられた点がありましょう。
さりとてそこから美濃輪だって、足関にしても対モンスターのように思い切りよすぎるほど良くトライ、ってわけにはいかない。またサクも下からの仕掛けで、お客を楽しませるほど魅せることもない。
ま、これ全部あと知恵です。
にしても、なんだかんだ言って関節技から根性と謎のパワーで脱出するのを見せ場のひとつとしていた美濃輪をきっちり固めた桜庭の最終的な極めの強さはやはりすごい。
伝家の宝刀キムラ、腕がらみ(アームロック)だが、ここはUインターで実際にルー・テーズ、ダニー・ホッジ、ビル・ロビンソンに教わった(よな?)以上「ダブル・リストロック」と表記してほしいものだ。
当時、もうひとつの呼び名「チキンウイング」を、彼ら重鎮たちがわざわざ雑誌に要請してこの呼び名にさせたのだ。
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まったくこの後は、俺基準の素人話で申し訳ないのですが、今回も勝利を奪った「サクラバズ・ポジション」からのリストロック・・相手がバックから組み付いたとき、あるいはわざと組み付かせ、その腰に回した腕を狙う技は俺が考えたんだ(笑)。
いやほんと、サクがPRIDEで勝ち続ける前に、使ってたのですよ。
ただし、これが極まったことはない(笑)。
あくまでポジションの入れ替えか、「狙っちゃうよ狙っちゃうよ」とけん制して、その場で膠着を生み休むという、桜庭とはまったく別の目的だった。
それじゃ別物じゃん。まあいいから。
それでも、時々は極めの体勢に入ることもあったんだが、俺はその中で「なんてキムラ(腕がらみ)は成功率が低いんだろう」と思ったですよ。
んなこともないんで、この技はジャイアント・シルバも使えるような、一番構造的にも単純な技。もちろん奥は深いんだろうけど、これができなきゃ何ができるのよって話だよな。
じゃじゃどうしてたかというと、これは文で説明しにくいが感覚的にはわかるはず、腕がらみ→腕十字とつなげることをもっぱらとしていました。背筋に頼るのね。
まあ、ドドドド素人とサクを一緒にするのもひでえ話だ。
だが、サク以外でも金原弘光、山本喧一らも結局ダブル・リストロックを切り札にしているよね。Uインターの魂は百までもというか、やはりUインターにこれを教えたテーズやロビンソンの間には、なぞの秘伝が伝わってると思いたいな、と思いました。
あ、菊田と滝本の話忘れてた。まあどうでもいいかな。
ついに榊原信行社長は菊田早苗に切れて、お払い箱を示唆したようだが、なんか使いようはまだあると思うんだよね、そうそう高瀬大樹との一騎打ちとか。
高瀬さん、昔「男と男の勝負に体重差とかいうやつはぶっ殺す」と言ってたし、実際菊田は高瀬と対戦したヤーブロウより「やや」軽量だし(笑)。よもやオファーは断るまい。
え、ファンがこのオファーを断りますか、そうですか。