音楽漫画「NOWHERE MAN」です。
この前は、ヤングサンデーにラジコン漫画だったな。ふり幅が小さいんだか大きいんだか。
内容については「ベタベタやん」という批評を免れまい。
ネタバレはさけるけど、少なくとも、ストーリーの柱をつくるアイデアは、そうとう使い古されたというか一般化したものだ。わたしゃこ「のまま終わるわけが無い、最後にもう一度どんでん返しがある」と思ったもの(笑)
しかし河合らしい部分は、ここにある種の時代性、歴史性をうまく加味したことだ。あの時代のアレを持ち出されたら、なぜか説得力というか、そんなこともあるのかな?と納得させるファンタジー性というのは確かに出てくる(ヒント:25周年)。
でもまあ、そういう上手さを認めても、これはウェルメイドな作品以上でも以下でも。
河合の本来の持ち味は、何度もかいたけど戦略・戦術や技術論を、ちゃんとした漫画のエンターテインメントの文脈に乗せられるパワーがあることだと思う。そのへんは、ヤングサンデーのラジコン漫画のほうでこそ発揮されていたな。コロコロコミック以外でもラジコン漫画が成立するとは(笑)。
これは、無理やりにでもリクツを提示した「白土三平、梶原一騎の遺伝子」の変形じゃないかと思うんだがどうでしょうかね。水島新司の遺伝子とも言えるか。
今話題の「おおきくふりかぶって」の魅力も「戦略・戦術、技術論の漫画化」という文脈での考えることが必要かと思う。
野球は知らんので任せるが。