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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

今週の「こち亀」と「スピリッツ」ほりのぶゆき

もう、両方とも明日が次号の公式発売日になってしまうので。
いまの「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、往年の、全盛期の作品とはタイトルと主人公の名前だけは同じながら、質的にはまったく別物といってもいいほどのものになっていることは誰が指摘するまでもない事実ですね。
そして、それにいちゃもんを付けるのも大人気ない。
ジャイアント馬場の最晩年、あるいは現在の森繁と同じく、もはや我々はそこに「存在する」ことだけに拍手をおくるべきであって、いまさら質を云々するほうがムチャだ・・・というのもかなりの共通認識だと思う。

しかし1年に1回か2年に1回ぐらい、「往年の冴え」を見せることもある。
今回は両さんが旅行の幹事をしたところ、出てくる料理や泊まる場所があまりに安く、その安い理由というのがみんな「間接的に」表現される・・・というのがギャグの肝です。
幹事の両津が「中川は霊感はあまり強くないな?じゃあ2日間ぐらいは耐えられる」
案内されたところ、その女将が
「その鏡台は夜12時以降は絶対に覗かないでください」
と念を押すとか。
最後のオチへの持ってき方はグダグダだけど、昔のこち亀はこういう「間接的ギャグ」が面白かったのだ。


ビッグコミックスピリッツは、ほりのぶゆき日本シリーズに合わせて(あまりに早く終わりすぎたけど・・・)緊急寄稿していた。
昔、あまりの阪神タイガースの弱さに絶望し、「阪神vsロッテの日本シリーズが行われるまで山を降りない!」と誓った男が、念願が成就したとの天の声を聞きついに下山するが、川崎球場はとっくに廃墟(笑)。その時「ここで時の流れを見届けていた」と自称する、ロッテファンとおぼしき老人とめぐり合って・・・というストーリー。

そうだな、昔はこんな日本シリーズカード、ギャグやSFの話だった。
野球の小ネタに一番詳しく(詳しすぎる)「荒川道場」シリーズを描いたこともあるほりのぶゆきらしい。この一作のためについ雑誌買っちゃったもの。