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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

フランスとポピュリズム

正式な題名を忘れた(あとで調べる)けど、草思社から出た、フランスとポピュリズムに関する本がなかなか面白かった。筆者は朝日新聞記者。
【補足】これだった。

ポピュリズムに蝕まれるフランス

ポピュリズムに蝕まれるフランス


新聞を読めば、シラク大統領についてはそれなりに分かるけど、その下の、後継者を狙う多士済々や野党政治家についてはやはり専門書を読まねばわからない。
その中でも、成熟極右と呼ばれるルペン国民戦線党首について、その軌跡をあらためてたどることができたのは勉強になった。メグレというNo.2(かなり知的で、理論武装もしておr穏健派の”ふりをする”こともできる。上裕みたいな存在)がたもとを分かって、終わりだろうと思ったこともあったのだが、現在は完全にその痛手を克服しているとか。
また、まだフランスでは極左トロツキストが一定の支持を得ているほか、農民運動でマクドナルドを襲撃?したことで知られる農民ジュペについても触れられている。

また、宗教シンボル禁止法による、スカーフ着用禁止騒動も今現在の状況が分かったのは幸運だった。共和国の規定に逆らった少女たちは狂信的原理主義の徒か、それとも今年10/24に亡くなった、「バスで白人に席を譲らなかった黒人女性」ローザ・パークスと同じ仲間なのか。


関係ないけど、フランスではいま大規模暴動が勃発しているが、アメリカで暴動が起こったときのような「病めるフランス」的な報道は少ないな(笑)。