これは先週コラムで発表してたのだが、「古畑任三郎」と「新撰組!」がともに正月スペシャルが製作され、また共に今回がシリーズの最終作品となるという。
古畑任三郎は犯人役がイチロー。イチロー本人役。ああややこし。
1月に犯人役が決まった彼はこのドラマの大ファンで、全話のDVDを持っていて毎回BGM代わりに流しているとか。で、イチローの役者ぶりもかなり高レベル(これはどーだか)だったそうな。
彼からは一点だけ注文があり、「劇中であってもフェアプレーだけは重んじたい」。
三谷は「イチローは犯人役だぞ!フェアプレーな犯罪って何だよ?」と悩みながらも、古畑の最終章を飾る「フェアな殺人者」を書き上げたという。
ところで、イチローがイチロー役というのは、すでにSMAPの犯人役のときに前例がある。テテロップで「古畑任三郎が架空の人物であるように、劇中のSMAPも架空のSMAPです」と出したのだが、元エラリー・クイーン・ミステリマガジンヒッチコック・マガジン編集長にて、エンターテインメントに一家言も二家言もある小林信彦氏が「ルール違反もいいところ」とかなりお怒りだったんだよな。(「最良の日、最悪の日」収録)
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今回、三谷氏も「せめて『ハチロー』にしたら」などと提案したらイチローだからこそ意味がある、と本人が断ったとか。