ちょうど博士は博士でも、水道橋博士が活躍する「アサ秘ジャーナル」(TBS系)と一部かぶるのが難しいが(笑)、日本テレビ系で午前2時14分、スタンリー・キューブリックのブラックSFコメディ「博士の異常な愛情」が放送される。
こんな古典的名作には、ネット上に幾多のレビューがあるからとりあえずそれを検索して紹介しよう。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000666RDC/249-8005047-1674737
http://jtnews.pobox.ne.jp/movie/database/treview/re1213.html
おそらくは、筒井康隆の作風に大きく影響を与えているはずだ。
軍人、政治家、科学技術者のそれぞれの愚かさをたくみにデフォルメしているところがなんといっても面白い。偶発と一部の人間の病的妄想から始まった危機が、何がなにやらという間に拡大していくさまが傑作だ。
とくに、「こーなったら徹底的にヤツらをやっちゃいませんか?」ととんでもないことを言い出す将軍は、「パットン大戦車軍団」でパットンを演じた名優でして(笑)、このふたつの作品がオーバーラップするのも面白い。
清水義範も
- 作者: 清水義範
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あと、劇中の勇壮な米軍マーチ「ジョニーが凱旋するとき(American Salute)」と、エンディングのある曲は、両方とも大変皮肉に富んでいて印象的だ。