INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

ES細胞研究の先端を行く韓国(8/21毎日新聞)

毎日新聞8/21「時代の風」で科学技術文明研究所長・米本昌平氏が韓国のES細胞研究についてコラムを書いている。
今年6/17号の「サイエンス」に発表された論文では、ソウル大のファン・ウソク教授の研究チームによるES細胞樹立の効率は1年で10倍以上向上。これは多くのメディアで報道されていたけど、「クローン犬」も成功している。
イギリス、アメリカの有名大学はファン教授のグループと提携、「韓国がES細胞研究のハブになる方向がほぼ確定している」とのこと。


これらの研究が、ヨーロッパやアメリカでこの種の研究をするときに付きまとうキリスト教原理主義勢力のプレッシャーから自由であること、また米本氏が指摘するように「現在の勧告では黄教授は国民的英雄であり、生命倫理的議論はその偉業を貶めるもの、という空気が強い」「黄教授が(平和賞を除く韓国人ノーベル賞の)最初の受賞者となるものと多くの韓国人が信じている」というナショナリズム的支持があってこそのものだというのは事実だろう。
しかし、逆に言えばいかに研究というものが倫理から独立したものであるかということの証明だ。非キリスト教世俗国家・日本も、韓国と共に(韓国はクリスチャン比率3割だけど)この生命倫理に関しては突っ走って欲しいものだ。


昔サル学のメッカだった京大霊長類研究室の酒席で「人間とサルの交配は可能か?」というとんでもない議論が盛り上がり、「じゃあお前はチンパンジー、お前はニホンザルと」など、それこそ切支丹が聞いたら卒倒するような倫理にもとる具体的実験計画(?)が出来てきた。
このときは、さすがに重鎮中の重鎮たる世界的権威の某教授があまりにも聞くに堪えず、最後にこうたしなめたそうだ。


「おい、ゴリラを忘れているぞ。それはわしがやる」(笑)
おいおい。


大学とはある意味、倫理番外地であるし、あっていいのかもしれない。
【補足】その後、あのようなどんでん返しがあろうとは・・・2005年12月の各種エントリ参照