餓狼伝(漫画版)
夢枕獏は、自分の原作を漫画化するときの条件が「とにかく、ガンガン自由にやって、どんどん原作から離れてください!」だという、実に「お前、男の中の男だよ!」な人でありますが(同様の姿勢を見せるのはのなーこと野中英次だが、やつは単に投げやりなだけ(笑))。
そのせいで、板垣圭介の「俺の格闘技論!」をぶつける場に、いまや餓狼伝漫画版はなっているわけですが、これがまた・・・ケッコウおもしろいんだわ(板垣調)。
で、最新号は日本拳法だっけ?と、アマチュアレスリングが対戦するんだが、そのレスラーは、寒稽古とか試し割りとか1千本組み手とか?そういうたぐいを一切認めない。
「ああいうのは、『強く見せる』ための稽古だ」
「俺たちはドラム缶を投げたり、雪の中でレスリングはしない」
「ただひたすら、『強くなる練習』だけをしている」
言わんとすることは、わかる。
思うに、1993年(いや、UFCでアマレスが席巻するのはその後1、2年後か)まで彼らの真価はマスコミ的には発揮されなかった。
しかしもし、極真空手華やかなりし頃、「アマレスを代表し、極真空手に挑戦する!」と例えばメダリストが名乗りをあげ、しかもうまく交渉してUFC的なルールの下で試合をしていたら?
当時のレスラーだって、自分たちの最強を証明したいとプライドを持つ人も、金銭的に恵まれたいと思う人も、マスコミの寵児になりたいと思う人はいただろうに。
もし、タイムマシンが手に入れば、ちょっとやってみたいIfだなあ。
はじめの一歩
反則だああああ(ダブル・ミーニング)。こういう形で決着、さらに決着するというのもどうかね。ネタバレしないように書いた(ホントは意味無い)けど。いや、ああいうオチは完成度は高いし、別にこの手を乱発しているわけじゃないし、そういう実例も実際にあるから文句は言えないんだが
修羅の刻
逆「七人の侍」の場面が面白いでしょ。
合田雄次の本に「日本人の意識構造」という本があって、それほど厳密な本ではないけど、子供の自分にはおもしろかった。その中で「技術の名人を上回る、東洋的な禅的名人」という話が出てくる。
だから講談でも黒澤映画でも、また合気完成の渋沢翁でも「危機を最初から避けるのが真の達人」となる。
しかし、それを一回転させて「俺は馬鹿と闘いたい」(から、危機にあえて踏み込む力士・雷電のほうが、その師匠谷風より上)となるのはなかなか新基軸だ。
総合格闘技パロディ漫画「漢祭り」
というところで、頂いたメールの抜粋。
お久しぶりです。同人誌サークル「PRIDE-0」です。
ブログのほう、いつも楽しく拝見しています。毎日お疲れさまです。今週末12〜14日、有明ビッグサイトで行われる「コミックマーケット68」に新刊「漢祭り2」で参加することになりました(「漢祭り(1)」も、少し販売します)。場所は、二日目(13日)西館「こー36a」になります。新刊は会場に直接届くので、コミケが終わりましたら、また一冊献本させていただければと思います。
昨年も、このブログがきっかけで一冊頂いた。
セルゲイねたなどが秀逸でした。詳しくはここ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050108#p1
ところで
・・・・今回も総合格闘技サークルはほとんど無く(隣の「こー36b」はUFCっぽいのですが…)、WWEが4サークル、プロレスが12サークルで
【一部削除】も少し落ち着いてきたようです。
俺は「げんしけん」で、この種の漫画や、描く人の思考回路がネタになったことで多少の知識は得たが、あまり知りたく無かったよ(笑)。まあ、こういうところからも才能は頻出するのだから侮れないのではあるが。
しかし、実際まだ総合格闘技選手やその世界を「タブチくん」的にパロディにする作品は商業誌の中でもあまりなさそうだね。可能性、あるかも?