元ネタは古今東西の独裁者小噺。
DSEの榊原信行社長が、例によって紙プロのインタビューで、口を極めてK-1をののしった。
「トップは犯罪者だし、TV視聴率を気にしてゲテモノをカードに入れるし、ちょっと勝った日本人は無理やりスターにしようとする。おまけに判定は滅茶苦茶、実力があっても地味な選手にはチャンスも与えない・・・・
はっきり言って、K-1は今や崖っぷちに立っていると思いますよ。」
インタビュアー −−なるほど。ではご自身の、PRIDEのほうはいかがでしょうか?
榊原は、自信満々に答えた。
「いつも言ってるでしょ。
PRIDEは常に、K-1の一歩前を進んでいます」
もっと登場人物を増やす。
そんな榊原社長だが、谷川貞治K-1プロデューサー、尾崎允実パンクラス社長と実際に会食したときは、お互い率直な悩みを打ち明けた。
谷川
「僕がある選手にオファーしたら『どんなにギャラが高くても、ぶくぶく太った引退のスモーレスラーやタレントと一緒のリングには上がりたくない』と断られて・・・・」
榊原
「僕もある選手にオファーしたら『どんなにギャラが高くても、寝ている相手の顔を踏みつけたり、膝を入れたりして顔面血まみれにするようなリングには上がりたくない』と断られて・・・・」
一人、尾崎社長だけが余裕の表情で
「我々は10年以上やっていますが、そんな問題が発生したことは一度もありませんね」
と語る。
「断られるのはすべて『ギャラが安すぎる』が理由ですから」
関連。のってきたな
昔の話
パンクラスIsmの選手たちが、酒場に集まっていた。彼らはめいめい物おもいに耽っていた。
國奥麒樹真は深くため息をつき、悲しげなうめき声をあげた。
渋谷修身は絶望したというように首を振り、
石井大輔は両目いっぱいに涙を溜めていた。
美濃輪育久が、びっくりして叫んだ。
「こんな所で、ギャラの話はよそうよ!」