今日、郵政民営化反対のボス、綿貫民輔がかく首相に申し入れたという。
http://www.asahi.com/politics/update/0729/006.html
自民党の郵政事業懇話会会長の綿貫民輔・前衆院議長は29日、首相官邸で細田官房長官と会い、小泉首相が郵政民営化法案が参院で否決されれば衆院を解散するとの構えを見せていることについて「参院での否決で衆院解散などということは過去にあったためしがないし、三権分立の立場からもとんでもないことだ」と述べた。
細田氏から内容を伝え聞いた首相はこの後、官邸で記者団に「意見として承っておきます。(法案については)参院で成立するよう全力を尽くしていますから」と語った。
自分は「衆院は2/3以上の賛成で議決すれば、参院が否決できなくなるんだから、『今回の法案に賛成する勢力を2/3以上にするために、現在の議会を解散する』といいう論理で、すべて理屈は通じるじゃん」と思っていたのだが、いろいろ複雑なのかね。
法とは明文規定によるものだけれども、議会はよく「憲政の常道」という話が出てくる。
あのラディカル、奇矯というイメージが強い小室直樹ですら、たしか何かの議会(消費税か?)で前例が無い議会運営がされたのを、「憲政の常道を尊重しなかったら、議会政治は消滅する」と強く批判していた。
慣習、前例踏襲にすぎない憲政の常道が、それほどに重要なものであるなら、面白いパラドックスだ。