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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

保守派が大統領に

イラン次期大統領「先進的で強力なイスラム社会建設」
 【テヘラン=加賀谷和樹】イラン大統領選挙で圧勝したアハマディネジャドテヘラン市長は25日に国営ラジオで放送された勝利後初の演説で「見本となるような先進的で強力なイスラム社会をイランに建設することが我々の重要な使命の1つだ」と表明した。同氏は8月上旬に大統領に就任する予定。

 演説は事前に録音されていた。

 同氏は「すべての敵対心を友情に変え、大きな家族の一員として誇るべき祖国の建設に向け手を携えなければならない」と強調、大統領選で敗退した保守穏健派や改革派の陣営にも協力を求めた。また今回の大統領選を「不公正」と非難したブッシュ米大統領に対して「敵は激しい心理戦争を仕掛けてきたが、(大統領選が)高い投票率を記録したことで、我々が勝利した」と指摘した・・・

ああ、日本のアナウンサーは彼の敗北を祈っていたであろうに(笑)。
それはともかく、あらためて思うのは「大接戦」とか「無名候補から、クリーンさが受けての躍進」とか、(さまざまな制約はありつつも)基本的には民主的といっていい選挙のやり方と展開がイランでは見られたことだ。
実は、これは結構有名な話で、イラン議会がすでにして保守派と改革派で争っていること自体がイスラム圏ではまれなことといえるのである。女性の進出も、もちろんある。

厄介なのは、意思決定・代表選出プロセスの正統性と「市民的自由の許容・制限」というのは、傾向的には重なるものの、原理的には別次元の問題であってもおかしくないということだ。

ブッシュ式「圧制の終焉」「民主化ドミノ」政策の行き着く先は、イラクをはじめとしてこのようになるかもしれませんぞ。