初代タイガーマスク、メキシコ来襲
「紙のプロレス」で、めずらしくプロレスを大特集(って、ハッスルやらゼロワンやらをやってはいたけど)。
ウルティモ・ドラゴンが佐山を誘ってメキシコで遠征興行をしたときの模様をリポートしている。なんだか堀江ガンツ氏が自費+休暇扱いで取材にいったということで、それでこれだけ記事作るんだから大したものだ。
メキシコは何しろ覆面レスラーが多いので、見た目の歳はわからん。
クン・フーが亡くなっているとか、ベビー・フェイスが引退して料理屋をやっているという話は断片的に聞いていたが、あらためて情報に接すると感慨深い。
さて、今回本当にサトル・サヤマのタイガーマスク・・・いや、ティグレ・エンマスカラドが大人気で大歓迎されたということ、そしてウルトラマンがタイガー遠征会場に来て、功労賞を贈られたということで、梶原一騎の「プロレススーパースター列伝」を否応無く思い出すのである。俺だけ。
できれば堀江ガンツ氏にはあの作品に登場した「プロレス記者歴数十年の、メキシコの古ダヌキ」に取材してほしかった(笑)。いなきゃそのへんのオッサンを捕まえてそういう格好させろ。
この、ウルトラマンは今度のドラゴンドア日本興行(7/19後楽園ホール)に来日するというではないか。
私は金曜8時の放送で「次回シリーズの来日外人」を見ていた。
彼がジェフ・ベックの名曲「スターサイクル」に合わせて紹介されたとき、子どもの私は狂喜したものだ。たしかその前にも一回来日して、藤波と戦っていたはずで「本物のウルトラマンから花束が贈られます」というシーンがあった。
しかししかし、ウルトラマンはただのルーチャ(マサ斎藤風)だけではない。
門弟3000人を擁し、FBIも指導する空手家タコ・クボタ(本名久保田卓)の下でみっちりカラテを修行しているシューターなのです。
そう「列伝」に書いてある。
ゆえに真実(「事実」とはいわん)。
7/19(ノア・ドーム大会の次の日ですよ)の大会でも、その片リンを見せてくれるに違いない。
ただ、同じ梶原一騎でも同時期に少年マガジンに連載された「悪役ブルース」では、ウルトラマンは前からの友人で、あまり実力はなくタイガーにいたわられながら試合をしたことになっていた。このころから、少し知恵がついてきたので「梶原一騎の書くことは本当なんだろうか?」とちょっと思い始めたのだが、ほどなく梶原は逮捕されてどっちの連載も中止となったので、最後まで検証するには至らなかった(笑)
柴田勝頼・掟ポルシェ対談でも
掟 新日本プロレスがつまらなくなったのは選手が梶原一騎の「プロレススーパースター列伝」を読んでいないからだ!
柴田 それマジであるかもしれませんね。
と話している。
掟 柴田選手自身は「プロレススーパースター列伝」を読んで何か実践とかしました?
柴田 実践できるようなものってなかなかないじゃないですか(笑)
いや、それはもっともだ。
例外としては「バカ」こと美濃輪育久(おい、断言するな)が高山善廣と対談したときの話がある。
「子供の頃は列伝の真似してたよな」
「腕を柱にぶつけて鍛えたりとか(スタン・ハンセン編のこと)」
と盛り上がったのはいいが、美濃輪が続けて
「柱にヘッドバットして、額を鍛えたりしましたよね?」
と聞くと、高山は
「いや、それはやってない」
とひいた。・・・・・・そもそも、そんなシーン無いしな(笑)。
その他、ザ・デストロイヤーにマスカラス編の真実を聞くインタビューがあったりと、なぜか今月の紙プロは「列伝」にシンクロニシティを見せていた。
列伝といえば
この作品の名台詞を応用して、時事問題を解説(?)するこのスレッドも9つ目だ。
しかし、なんでこんなコンセプトになってるんだ・・・
プロレススーパースター列伝9 やったあ!男の9所をモロに
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1117687674/l50