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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「タイガー&ドラゴン」猫の皿

今回は見逃さずにすんだ。前どこかに書いたけど「ヤクザが自分の体質をそのままにしながら、真面目に●●●をやる」というシチュエーションは、ある程度何を入れても面白い。

「ヤクザが真面目に落語をやる」のがこのドラマ。


「真面目に株式会社(出版、TV局)をやる」のが小林信彦「唐獅子株式会社」。
「真面目に新卒募集、喫茶店をやる」のがこち亀のエピソード。
「真面目にホテル経営をする」のが浅田次郎「プリズンホテル」。
「真面目に結婚式のスピーチをする」のが「らも噺」。
「真面目に映画の脚本を書く」のが「ブロードウェイと銃弾」。
「真面目に格闘技団体を」・・・・・・以下抹消。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20041003#p5


さて、それはそれとして、この「猫の皿」は一種のコンゲーム競争で、欲をかいて騙そうとした奴が騙される、けっこうそういう点での痛快さがある作品なのだが、あのほんとに、皆さんの世代(って誰に言ってんだよ)は、落語ってそもそも聞いたことありますか?
活字とかで読んだことは? けっこう子供向けの読み物にした落語本って人気があるんだよ、図書館ではね。そういうのでも、知ってる人はいるのかな。
とにかく自分も全然通とかではないけど、「タイガー&ドラゴン」を見ると、ドラマを楽しむと同時に、これが本物の落語人気につながればなあ・・・という部分を考えてしまうですね。


西田敏行さんぐらいの年代だと、もう普通に落語を見知っているんやろね。
勝新太郎は、これは芸の世界に生まれてからずーっと浸ってきたから例外みたいなもんだけど、生前ビートたけしと対談を行った。
その後、その対談を当時のトーク番組「北野ファンクラブ」で語っていたんだが「たけちゃん、いいかい、こういう話をするとき志ん生はこうで、文楽はこうだ」とぜんぶ仕方話で再現してみせたんだという。
話を聞いてた高田文夫が「えっ、勝新黒門町志ん生の真似して噺をやったの?いいな、その速記録のテープ欲しいな!!」と大興奮してましたのう。