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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

5/1横浜大会を見た感想。

昨日、CSで初放送があった。
うん、あれだけ豪快な試合が続き、1本勝ちもKO勝ちも続出した以上、まれな好興行と認定すべきで、行った人は勝ち組でしょう。PRIDEやHERO'Sでは見られない、パンクラスならではの興行だった。

野地竜太、ちょっとピンチ多すぎるっすよ。勝ったけど評価は逆に下げてもイイと思う。
自分でも「メガトンらしいなー、と思いながら試合してました」と言ってる。


メイン、セミは重要場面のハイライトを見ていたのだが、竹内出選手はネイサンに打撃で主導権を握られたとはいえ、やはり独特のねばり腰と強靭な精神で頑張りぬき、いい試合を見せていた。竹内選手の試合では、國奥麒樹真戦に次ぐ好試合だったと思います。
長谷川秀彦選手はそれを上回るインパクトで、サンボ選手なんだから当然なんだけどこれが本当の足関だ!的なキレを、足関を得意とするイズム選手に見せ付けた。

これは、リーダー松本天心氏の「パンクラス制圧!」という宣言もあながちホラじゃないし、長谷川選手の「試合ぶりを見れば僕らがヒーローで、Ismがヒールですよ」というのも嘘じゃないと思うのだが・・・。


今回の演出でふたつばかり苦言をしたいのは、今泉堅太郎選手の登場シーン。
以前、速報でこの情報を聞いたときに「これはE・ヒョードルがPRIDEのリングに上がるようなものだ」と書いたのだが、実際にその画面を見たら、そういう重大さが全然伝わってこない。地味なカッコのあんちゃんが上がって、地味に挨拶しただけ。
すごく勿体無いことをしたものだ。

いや、会場がまばらな拍手の中「だれ?」っぽい空気に包まれたのは、観客の責任でもあるのだが、これはパンクラス側、SK側が「これは重大事件なんですよ〜!」という演出をするべきだったでしょう。

完全アドリブならともかく、今泉選手は控え室にでも引っ込んでもらっていて、松本天心氏の呼びかけに応えて、入場曲とともに花道を歩いてリングに登場・・・という形をとっても、コスト的にはゼロなんだし、何故そういう演出をしてくれなかったのだろう。
ほんとは背広で、片手にはチェーン、片手には花束を持って欲しかったのだが(元ネタ判る人はだいぶ古いプロレスファンです)。


あとひとつ、松本氏の身に着けている洋服とかはたぶん高級品なんだろうけどさ、無地が多く、遠目に見ると今ひとつはっきりしない。
ここはひとつ松本天心「総帥」なんだから、「総統」を是非とも見ならってだね(笑)・・・いや、でも今回は晴れ舞台であることは分かっていたし、松本天心のマイクアピールは、もはや名物化しているんだから、敢えて派手派手な格好でもよかったのでは。ラウンドガールの数で、気合が増減しているわけでもあるまい。


あと、パンクラスUFC、PRIDEがそれぞれ象徴となる音楽を持っているように、チーム「SKアブソリュート」自体を象徴するような音楽を選んで、その曲が流れると「おおSKだ!」と会場が思うぐらいに定着させる、なんてのもいいんじゃないでしょうか。


あと、鈴木みのるエキシビション、絶対この展開はだれかがもくろんでいたろー。
エキシビションで相手が深刻なダメージを負って続行不可能になることはそりゃあるだろうけど(小林邦昭vs佐山聡のように)、想定して無いならそれで普通に「KO」という公式結果は出さないだろう(アナウンサーも「エキシビションでKOですかあ、勝敗あるんですか」と苦笑いしていた)し、何より鈴木の「あと何分?」がアドリブだったら、リングアナは私的な質問だと思って、マイクを通さず答えているはず(笑)。


まあ、言わずもがなだし、大石幸史(前半の解説)も大喜びだしこれぐらいの演出はいいんじゃないでしょうか。でも、少し噂になっていれば客は増えたかもしれないのに。
あと、試合自体は2分ちょっとなんだし、打撃まで本気でやれとは言わないが組み技などは本気でやっても良かったのでは(本気ではなかった)。


おまけ・解説:伊藤崇文

「(井上克也は)急にベルトの重みを分かりやがって、いや、ちょっと、でもホンマに腹立つんですよ。それがベルトの重みなんでしょうけど、でも一回ウチのベルトが通過点って言ったやつなんで、ちょっと許せないですねやっぱり。だから、そんなタマなんで、僕が倒してやりますよ」


・・・そうか、頑張れよ。ランキングもあげないと駄目だし、ワダタクのリベンジ戦要求もあるんだけどな。