さて、そこで話がこの前なくなったローマ法王ヨハネ・パウロ2世につながるのだが。
中世においてはローマ法王どのも広大な教皇領と、忠実なる教皇直属軍を持つ、ヨーロッパの覇者の一人であった。
しかし、21世紀の今、冷戦期を通じて広く世界を旅し、語り、そして祈ったヨハネ・パウロのパーソナリティとそれを支える信者の増加によって、バチカンとローマカソリックは「国際社会の『賢者』」たる地位を取得した。
何に対してかというと、もちろん現代世界の将軍様、スルタンといえる「アメリカ」に対してだが。だからこそ次期法王の去就が注目されるのだが。