これも一部マルチポストですいません。
1970年代に、様々な話題を呼ぶイベントを仕掛けた伝説のプロデューサー、自称「実業家」ならぬ”虚業家”康芳夫が、待ち望まれていた自伝本を出版しました。
- 作者: 康芳夫
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2004/06/30
- メディア: 単行本
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インチキ、ハッタリ、まがいもの、しかも結局実現せずの多い彼の業績の中で、本当に成功したもののひとつが、モハメド・アリの日本でのボクシング試合を組んだこと。
代理人をどう説得し、どう契約金を値切るかなどの舞台裏を詳しく回想しています。
「外為法違反で、貴方と契約しないと銀行に外貨が預けられないんです!」と言いくるめて、契約してから資金集めをしたなんてのは、当時の時代状況を反映してて面白い。
この後、伝説のですね、「食人大統領」「ブラックヒトラー」アミン大統領と、アントニオ猪木の試合を一度は決定したという話になる。いわゆる「冷蔵庫の生首」を実際に見たのだそうだ。
そしてさらに!!
「人かサルか?はたまたその混血か?」という余りにもすごい胡散臭さで評判を呼んだ、「オリバー君騒動」についても書いている。日本に呼ぶことを決めたとき、「先を越された!」と悔しがったのが矢追純一だったとは、あまりに因果系宇宙だ(笑)。
私は当然、このへんの話をリアルタイムで実感してはいない。
ちょっと実感したかったな。
いくつか補足。
●康芳夫の再評価につながったのが、武熊健太郎が10年ほど前にクイック・ジャパンで行ったロングインタビュー。「箆棒な人々」という単行本にまとまっている。
●俺もこのインタビューを参考に、日本格闘家集団と外国MMA軍団が死闘を繰り広げる妄想小説(笑)「リングス・スターウォーズ」で、アントニオ猪木と組んで怪しげに策動する黒幕として彼を登場させている。
http://homepage1.nifty.com/~memo8/griffon.html
http://homepage1.nifty.com/~memo8/griffon/0013.html
●さらに、彼が70年代に日本中を震撼させた仕掛け、お騒がせをある人物が短編漫画化している。人選を聞くとさもありなんだが・・・・荒木飛呂彦なんだよ(笑)。これ、既に単行本に収録されているはずだが心当たりはありませんか?
●予言です。康芳夫を中心に関わっている、これらの人たちに今後(既に?)、吉田豪と浅草キッドは本格的にどこかで接点が出来るでしょう(笑)
●夜にでも「オリバー君」に関し補足したい。また熊さん八っつあん風の科学談義で。