http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050308AT2M0801608032005.html
米ホワイトハウス、「ブログ記者」受け入れ
米ホワイトハウスは7日の記者懇談と定例記者会見に、インターネット上で日記形式の簡易なホームページ「ブログ」を運営する「記者」の出席を初めて認めた。米国ではCBSテレビによるブッシュ大統領の軍歴疑惑の誤報を最初に指摘するなど新聞やテレビを出し抜くブログもあり、影響力が注目されている。会見に出席したのは、ワシントンの政治メディアに関する情報を扱うブログ「フィッシュボウルDC」のギャレット・グラフ氏(23)。1週間かけてホワイトハウス広報と交渉し、当日のみ会見場への出入りが許可される「1日記者証」を手に入れた経緯や、会見でのマクレラン大統領報道官の様子などをブログで詳しく報告している。
さあ訳せ。お前らのうちのだれか。・・・なんていってる内にたぶん既に翻訳されているであろう。見つかったら教えてくれ。
毎日新聞がけっこう大きく取り上げた。
「ついに」という意味では大ニュースだが、予測されなかったことが起きるのが大ニュースとするならそうではないね。いつかは起きることだった。
さて、これも日本に波及するだろうけど、どんな形でかな。
政治系はなにしろ、首相が「文藝春秋」やテレビ朝日の単独インタビューに答えるだけで大騒ぎだからこっちより、むしろ少しでも多くの人にアピールしたい企業系が、マスコミと同様のプレスリリースをする、という形になるかも。
ブログのアメリカにおける影響力増加は、例によってで恐縮だがむなぐるまブログを読めばよく判る、と。
ネット躍進の陰で政治ニュースの読者激減の米新聞界
http://munaguruma.air-nifty.com/blog/2005/03/post.html#comments
アメリカではBlogが選挙資金規制法の対象
http://munaguruma.air-nifty.com/blog/2005/03/blog.html
ところで、これは技術、テクノロジーの発達がジャーナリズムを動かすという一例だが
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20050215/m20050215000.html
2005年02月15日(火)
支援物資 北横流し、証拠映像 NGO入手 未開封、市場に多数
北朝鮮・平安北道の竜川(リヨンチヨン)駅で昨年四月に起きた列車爆発事故で、各国や国際機関から支援を受けた食糧や医薬品が北朝鮮当局によって横流しされ、一般市場で販売された疑いが強いことが十四日、分かった。NGO(非政府組織)関係者が北朝鮮北東部の都市、清津(チヨンジン)市の市場で撮影したビデオ映像に無造作に売られている支援物資などが多数写っていた。映像には物資が横流しされたことを裏付ける証言も録音されており、“動かぬ証拠”となっている。支援物資が売買されていたのは、清津市の中心部にある「スナム市場」。NGO「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク(RENK)」(代表・李英和関西大助教授)のメンバーが昨年七月に撮影した。メンバーが北朝鮮を脱出するのを待っていたため、RENKが映像を入手するまで約半年かかった。
市場には袋詰めのコメやトウモロコシなどがずらりと並ぶ。袋には米国や韓国、中国、英国などから支援されたものであることが示されている。中には、世界食糧計画(WFP)や大韓赤十字などの機関から支援された袋詰めの食糧もある。
映像の中で、商人は「(物資は)竜川から回ってきた」と証言。医薬品についても「国連の薬だから安心」と売り込みをかけて・・・
関連リンク
http://www.bekkoame.ne.jp/ro/renk/20050215/renk_flash6.htm
北朝鮮国内の映像があの監視社会の目をかいくぐって流出するようになった理由のひとつは、疑いなくビデオ自体が小型、軽量化したからだ。今回はそれでも、ビデオを持ち出すのが一苦労だったようだが、さらに技術が進んで、暗号化された信号が携帯電話などで国外に送れるようになったら・・・
実はレーガンは、1989年の東欧革命の直前、「衛星放送のアンテナが家に隠せるぐらい小さく高性能になったらその影響は計り知れない」と演説している(NHK出版「かくて革命は国境を越えた」より)。これはその実現前に革命が実現したが、情報技術の汎用化、低価格化、小型化・・・これが、メディアと情報を個人がパワーとすることにつながっている(善悪を超えて)。ブロガーがホワイトハウスに乗り込むのも、北朝鮮の闇市場のビデオが流出するのも、ベクトルはある部分で一致している。