http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-050303-0003.html
堤義明・前コクド会長、３日に逮捕
西武鉄道株問題で、親会社コクドによる個人名義を装った株保有と、公表前の売却に深くかかわった疑いが強まり、東京地検特捜部は２日、証券取引法違反（虚偽記載、インサイダー取引）の疑いで、堤義明・前コクド会長（７０）を３日に逮捕する方針を固めた。併せて、証券取引等監視委員会と合同で、埼玉県所沢市の西武鉄道とコクドの本社など関係先を一斉に家宅捜索する。
昨年１０月、突然の記者会見で明らかにされた西武鉄道株の名義偽装問題は、鉄道やホテル、レジャー施設など巨大企業グループを率い、スポーツ界にも影響力を持った堤前会長の刑事責任追及に発展する。
もうかなり前になるか、西武ライオンズの森監督に続投をめぐり「やりたいんならどうぞ」と言い放って、コクドの国土破壊、なんてわかりやすい話も含めナベツネ以上のヒールだったこの人だが、意外に逆境にはもろかったですな。
部下（西武鉄道社長）が自殺して、号泣するとか「逮捕は私一人だけにしてください」とかそんな殊勝な人間だとは思わなかった。二世だしね。
小泉純一郎首相とは人脈的にはむしろかなり友好的だから、あんまり関係ないとは思うけど、前述のナベツネ、エビジョンイル、野中広務、ハンナン浅田らに続く「大物退場」劇となりました。日本の既成権力に入ったヒビが広がり、ねじれて、意図に沿おうが意図に反しようが崩落が始まっていることは否定できないと思う。
ところで、かわぐちかいじ氏が、堤兄弟をモデルにした「ライオン」という作品を描いているのをしっていますか？
「沈黙の艦隊」以前は代表作のひとつに数えられていたと思う。
本宮ひろ志テイストを、かわぐち流にやや知性化し（笑）、見事に咀嚼しています。80年代の一風景の参考として読んでも面白い。
ただ、敢えてでしょうけど堤清二・義明兄弟のパーソナリティをわざとシャッフルさせています。
【メモ】悪役対比列伝 維新の語義
