プリペイド電話を、小生の親戚(高齢者)は使っています。
なぜかというと、自分からかけるようなことはほとんどなく、在宅が多いので固定電話でほぼ用が足りるが、万が一の安全のためにかならず持つよう息子に言われたそうだ。
でも毎月の基本料金?がもったいないから、使わなければ維持費0円のプリベイドを購入したとのこと。
しかし、誘拐その他でこの電話が頻繁に使われているのも逃げようのない事実。
ここで原点に返ると、社会の「安全、安心、セキュリティ」と「匿名である自由」は、かなりの面で”必然的なゼロサムゲーム”であるということです。監視カメラ問題がその典型ですね。
その線引きに、原理原則というのはあるようで実は無い。
だから、その当時の社会勢力の押し引きで決まる。
インターネットも、将来的にはさらに「匿名である自由」が少なくなる可能性もある。
原理原則はなくとも社会の「コンセンサス」をある水準に保つための努力がネチズン(ちょっと恥ずかしい言葉だね、これ)に必要だ。それ以前に、そもそもその線引きを自分でクリアにしていかないと。
社会安全と匿名である自由の相克って、宮台真司は時折り対談で話しているけど、一冊の本にはなってない(よね?)。小室直樹学団つながりで兄弟子・橋爪大三郎と、徹底的に論議して一冊の新書とかにまとめてほしい。