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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

華氏911−佐藤健志語る

デビュー作「ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義」以来、目立った活躍をしていない評論家・佐藤健志氏も「正論」で批判記事を書いていた。

勝手に要約すると「パニック映画、恐怖映画は50年代、『悪は外からやってくる(襲われる側に責任はない)』という保守的なつくりだったのが60年代に反体制の流れを汲んで『敵は内からやってくる(責任は自分たちにもある、または内部こそが問題である)』という作りになった。
ムーアが真に反体制の見方を訴えたいなら、内部、「われら」の問題をクローズアップすべきなのに、ブッシュを自分の外側にいる『外敵』として描いてしまった。おまけに滑稽でマヌケな男として描写したから『小物、巨悪ではない』となって安心させてしまう」。

佐藤はあまり評判にならなかった二作目「さらば愛しきゴジラよ」でも、ゴジラを外の敵、ではなく「内部の敵」として描けと主張していた。