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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

毎日新聞書評から。選挙とは?

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/archive/news/2004/09/05/20040905ddm015070125000c.html

選挙参謀−三カ月で代議士に…』=前田和男・著

・・・二人の選挙戦は、どの政党のどの地区で立つかの選択からはじまる。結局、旧知の民主党の実力者仙谷由人に相談し、あれやこれやの後、民主党、大阪三区から立つことに公示直前に決った。

 選挙期間は実質三ケ月。敵は公明党現職の田端正広さん。大阪三区は、池田大作氏が若き日に選挙参謀をつとめ、違反で検挙されるという公明党にとっては受難の歴史を誇る選挙聖地。
    (略)
 東京の敏腕弁護士らしからぬ胴長短足肥満体を駅頭にさらし、きまじめに正面から政策を訴えつづけたのが報道記者たちの政治的琴線にひびいたらしく、まずNHKテレビが独走態勢の田端と無名の辻の二人を同等に並べて激戦区として報道し、つづいて各新聞も似たような扱いをし、本当に激戦区になってしまった。

 これに対し、あせった田端陣営は、“辻は他外者”キャンペーンを張り、めったにやらない最高ランクの“学会選挙”を発動した。
(略)

 内部から日本の選挙のさまざまなディテールが描かれているのだが私が興味を持ったのは、どうして選挙活動はあれほど関係者を興奮させるかだった。縁ある人は全身全霊で走り回り、たいして縁のない人も寄ってきてあれこれ手伝ってくれる。病みつきになるような質があるらしい。関係しない者にはそのあたりがどうも分からない・・・

この本は未読だが、書評が面白いので紹介。興味を引かれたのは


・やはり近年、選挙というのは都市化していて(ま、大阪だからもともと都市だけどさ)、いわゆるスマート系……弁護士とかがスッとくれば、当選しやすくなってるんじゃないか、という仮説。


・「学会の聖地」「最高ランクの”学会選挙”」ってどんなんだろう。うちの近くでも公明系の地方議員はいるから、当然創価学会員もいるんだろうけど、あまり顕在的にその影響を感じたことはない。
どういうのが最高ランクの選挙なのか、そのデティールに興味あり。
つまり会場でいうとK-1の(以下略)


呉智英が「ゴー宣運動論」(薬害エイズ運動の総括本)の中で話していたけど、選挙というのはカネで人を動かすと思いがちだが、「やりがい」の提供によって本当に手弁当で走り回ってくれるらしい。
そういう熱狂をどう描写しているかが気になる.