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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

デーブ・スペクターとマイケル・ムーア

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040719
のコメント欄を引用する。

# abtendon 『サイゾーに載ってる、デーブスペクターの最低なマイケルムーア批判… 編集部はなに考えてるんだろ。』

# abtendon 『あいたたた…「マイケル・ムーアっていうのはあれを商売にしてるんだよ。」 http://www.tachikawanaoki.com/time/content_02.html

# grinder 『ユダヤ系のデーブは共和党支持・イスラエル支持。ムーア批判をするのは当然といえば当然。』

# grinder 『そういったスタンスのデーブが未見の911を批判するというアホでマヌケな記事を載せるから、2ちゃんとかで「昔と比べてつまらなくなった」と叩かれるんだよ、サイゾーは〜。』

# ionndo 『デーブ・スペクターは日本のバラエティ登場時は「本職:ABCプロデューサー」だったのですけど、今じゃ胡散臭い外タレですね。 もう噂の範疇ですがCIAとも関係があるとか、単なる子役あがりの使いっ走りとも言われていますね。 あんなヘボな外タレの放言を載せるサイゾー!は2度と読みたくないですね。でも・・・確かムーアの前作「ボウリング・・・」は褒めまくっていましたけどね。デーブ・スペクターの正体って何でしょう?』

# nobushi 『デーブは、オウム真理教のドキュメンタリー監督、森達也氏の著書「放送禁止歌」の監修をしてますが、テレビと違ってずいぶんまともな感覚の人だなぁと思っていたのに。』

# traverse 『でも、前回の大統領選ではゴアに投票したんだよね>デーブ』

という議論に出てきた、「サイゾー」のコメントの詳しい内容がここには載っていないのでチェックしてみました。そこではたしかに「商売うんぬん」というまあ論ずるにたらない話もあったが、ふたつばかり「ボウリング・フォー・コロンバイン」に対しての事実関係に基づく批判があったので、これを紹介する価値はあろう。

デーブの「サイゾー」誌上での「ボウリングフォーコロンバイン」に関する事実?の指摘
(記憶に基づく要約)

・映画の中で、コロンバインの近くにロッキード社の武器工場がある、と述べているけどあそこは武器じゃなくて、人工衛星の部品工場だよ

・冒頭のシーンで、銀行口座を開くとあたかもその場所で銃をもらえるように描写されているけど、本当はその間に数日間の(身元?)審査機関がある。それを編集で隠して、すぐにもらえるように映しているのはフェアではない

ということだそうだ。その言の真偽の判定は、自分の任ではない。つーか分かるかよ。


蛇足ながら、私が入手している
華氏911の宣伝パンフにはデーブもコメントしていて

大統領選挙に影響する映画を見ないと安心して不在者投票ができません!

と、内容の賛否には触れず「重要な映画」であることを強調。
これはこれでスマートな処世だ。

んで、デーブの政治傾向だが・・・
この人は7、8年ぐらい前まで「朝まで生テレビ」にけっこう出ていたし、「TOKYO裁判」という対談もあったので、それに触れている人は解釈は容易だろう。


要はアメリカ至上主義で、それも一種の憲法愛国主義というか、気候風土や伝統への愛着というより「アメリカの政治体制」に絶対的な自信と正統性を感じていて、そこへの異議は(日本の)右も左も攻撃する。

共産主義体制なんてのは洗脳がうまくいっただけ。
アジア人の特徴として、自分の頭で考えないとこがある」(だから東欧は崩壊しても、アジアの社会主義体制は生き残っている)・・・1989年大晦日の「朝まで生テレビ」より


「ああいう教科書をつくれば自分たちがマッチョになれると思ってる」
朝まで生テレビ、歴史教科書問題で)


「独裁者を倒すには仕方なかった」(「TOKYO裁判」でパナマ侵攻を弁護して)


「すべて皆さんがここで話しているようなことは、アメリ憲法に書いてあるんだよ」
(1989年大晦日の朝生より)

けっこう、ある種のアメリカ人の典型だと俺は思っている。
ただ、けっこう徹底した無神論者であるのは例外的かな。

あとひとつ、けっこう人種差別的ジョークなどのポリティカル・コレクトネスに対する態度はこの人、確固たる意見があるようで、実はない。
メディアで個別にチェックしていると、この問題に関しては二枚舌じゃないか?と思うほど主張がバラバラなんである。

後日、機会があれば紹介できるだろう。