(註:もとは7/6ですが、書いたのが夜遅くで一度来た人の目に触れにくいため次の日に移行しました)
・・・詳しい人にお聞きしたい。
あの映画で評判になっているのが、記者団?にテロ対策を問われて何やら答えたあと「じゃあ、このショットを見てくれ」とゴルフに戻るブッシュ大統領・・・というシーン。
これが彼の能天気や無能ぶりを示すのか、逆に彼が持つユーモアや親しみある態度を悪意にとったものなのか、そのへんは別として、そもそもこの映像はどうやって入手できたんだろうか?
【推理1】普通に考えると、ムーアがブッシュ批判を目指して就任当初から大統領にカメラをむけてた、ということは無さそうだ。
ということは、普通の報道番組、CNNやらFOXやらのようなニュース局のフィルムの権利を買ったんだと思う。
それも、たぶん放送されなかった部分も含めて。
(↑上の場面の評で「普通のニュースでコメント部分だけ使っていたものを、その後のショットまで映像として見せた批評性」とかいうのがあったからだ)。
ブッシュに批判的な全国規模のメディアもそれなりにある以上、べつにムーアのためにフィルムを提供することに抵抗もないだろうし、第一撮り終わったニュースフィルムが売れるならビジネスとして成り立つ。
ただ、それっていくらぐらい掛かったんだろうか。
やはり「ボウリング」のヒットによる利益と、出資があって初めてブッシュのニュース映像権利を買うことができたのか?
【推理2】それとも、大統領の公式会見や選挙キャンペーンの映像などは、自由に使えるというルールでもあるんだろうか?
日本の国会の映像は、ネットで無料公開されてるよな。
・・・というのは多分、最後に流れるテロップを見れば解決するんだろうけどまだ見てないからさ。
こんなことに悩むのはほかでもない、日本でこの作品のようなものを作れるか?ということを考えるとき、悪辣なる自民党政権やら警察権力の妨害やら、某宗教団体の仏罰(笑)などより以前に「小泉の映像、使えないんですけど・・・」で終わりそうなんだが(笑)。
小泉は、まだやりようがある。
たとえば、ぐっとスケールを小さくして筑紫哲也や田原総一朗、木村太郎のようなマスコミ人士の批判ドキュメンタリーを作りたいと思ったら、TBSやテレ朝、フジの映像使わせてもらうしかなんだよなあ。でも絶対無理だ。
これはウェブ上でもそうだが、批判や批評のためなら、丸ごととは言わんが1分以内とかなら自由にテレビ映像をビデオ、動画ファイルとして引用できるようにはならんかね。ニュース、討論番組にまずは限定してもいい。
マンガ引用権が呉智英や夏目房之介、「脱ゴー宣」裁判で議論されたが、「映像の引用権」について今後議論するべきだ。
ところで、華氏911がどうニュース映像(の使用権)を手に入れたかは今ン所、妄想にすぎないので分かる人はご教示を。