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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

TBSニュース23の命運やいかに・・・ あるいは米国特派員・金平茂紀氏について

今日、どんな風にニュースは報じられるのかな。わくわく。
ところで、筑紫哲也氏のニュース報道の問題点をまとめた「筑紫哲也 妄言の研究」(別冊宝島REAL)が少し前に出版されている。
いかにもあの出版社らしい、喧嘩上等の書きっぷりが面白かったが、そこでも触れられている金平茂紀アメリカ特派員、この人がなかなか面白い、いろんな意味で。


この人は、ロシア特派員時代、エリツィンが戦車で議場を砲撃するまでにエスカレートした内乱をルポして有名になったと記憶している。
その後、ダ・カーポで「ニュースじゃなければTVじゃない」とかいう題のコラムを連載していたはずだ。
そのとき、「まあよくも悪くも悪くも悪くもTBSだな」と評価を定め、記憶の隅っこに放り込んでいた(笑)。


実は彼がアメリカに行くことになった裏には、ニュース23とTBS内部、特にオウム以降の内紛・・・暗闘というかドロドロしたものが背後にある。
そう、筑紫哲也が言っている(笑)。(彼の書いた新書「ニュースキャスター」で、金平さんの壮行会の時、最後に彼がうらみつらみを述べたと暴露しているのだ)


その見返りか、金平氏は自分で企画したレポートを自由にやれる機会が増えたようで、その分暴走が増えている。



ダカーポ連載の続きのような、このネット日誌
http://www.smn.co.jp/kanehira/index.html

読んでみたが・・・率直に言って、真摯さは買うが、頷かされるような発見や、意外な新事実などを感じるようなところはほぼ皆無。



例えば、最近のイラク人質事件において・・・

私も事件継続時から、いわゆる「自作自演説」には否定的だったことはこのブログの通りだが・・・・・・、金平さん、後知恵だとのお怒りは甘んじて受けますがね。


http://www.smn.co.jp/kanehira/kako/0404.html
アルジャジーラで流されたビデオを見る限り、相当に緊迫した状況下にあることがわかる。CBSNBCも第2項目で、ビデオを流していた。のど元にナイフを突きつけられて、顔が恐怖におののいている。女性は恐怖のあまり泣いていた。本当に極限に近い恐怖のもとにおかれている。彼らは本気だ。東京ではこの映像が流されていないという。いろいろ議論があったのだろう。

自作自演説に組みしなかった小生も、あの映像の分析に関しては、2ちゃんねらーたちの「不自然さ」の指摘のほうが、私より、そして金平氏より慧眼であったと認めるべきであろう。 テレビの現場に身を置いて30年になろうとしているベテランが、「彼 ら は 本 気 だ」ってあの映像を見て感じたわけなんだから。



そしてだ。陰謀論というものにどういうスタンスで対峙するかははなかなか難しい問題ではあるのだが、こうも差が付くのは、ちょっとどうかと思いますよ。

「あげくの果てに「奴らは反戦左翼活動家だから<自作自演>の可能性がある」というグロテスクなことを言い出す輩まで登場しているとか。呆れてものが言えない。」
http://www.smn.co.jp/kanehira/kako/0404.html


    ↑ ↑ ↑ なんでしょう、この差は ↓ ↓ ↓

「CNNがそのアリスティドと電話で会話している。それによると、武装したアメリカ兵に「拉致」されて出国を強要された、というのだ。銃を突きつけられて飛行機に押し込まれたという。この「拉致」疑惑について、ホワイトハウスのマクレラン報道官は記者から質問されて「ナンセンスだ」と一蹴していた。パウエル国務長官も「拉致」説に取りあわなかった。
でも、本当のところはわからないなあ。ニカラグアエルサルバドルパナマ、コロンビアなど中米地域においてアメリカのやってきたことを考えてみると、何があってもおかしくないよな、と疑ってしまうのは僕らの職業上の性(さが)か。」
http://www.smn.co.jp/kanehira/kako/0403.html

「職業上の性」は、今後アルジャジーラTVを見るときにも発揮してください(笑)