INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

北岡が大晦日に参戦するなら、その相手は誰が務める?

のでしょうか?

候  補 可能性 その他備考
青木真也  低  北岡の盟友
川尻達也  低  復帰未定
菊野克紀  中  DEEP50次第?
中村大介  高  結構便利に?
小谷直之  中  ZST次第?
永田克彦  中  DREAMご無沙汰
JZカルバン  中  SF次第?
シャオリン  高  SF次第?
 朴光哲  低  修斗専念かと
KJヌーン  低  わざわざ呼ぶか?
ブラックマンバ  低  もう縁無いかも
アンドレ・ジダ  高  便利屋的に
マーカス・アウエリオ  中  契約数次第

気付いてみると、DREAMでは・・・これは必然と言うかいいことだけど、最初期のころに比べるとフェザー転向者が多かったため、分厚い中堅層がいると言う感じではなくなっているよね。そこでどういうふうな相手が当たるのか。というか当てるのか。
晦日にそもそも出られるのか。大晦日以降に存続が(略)

藤井恵の海外知名度が急上昇中らしい

こちらを参照
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-905.html

MMAサイトでは、さすがに藤井恵の露出が目立ってきた。22連勝という数字・・・こんな記事も出回…
「メガメグはベラトールにとって、いや、女子MMA全般にとって、神からの贈り物だ。ジナ・カラーノがそうであったように、藤井もまた、人々の女子MMAに対する関心を呼び覚ました。」

数年前にbodogFIGHT、そして今回はベラトールのトーナメント決勝進出と、全米で3位とか4位のプロモーションに出て、無敗街道を続けているのだから当然と言えば当然なのだが、めでたい話だ。
自分の売り込みはあまり上手くないのだが(笑)、それでもしゃべくりは上手くてあちらの格闘技メディアでは、アジアMMA事情の解説者として重宝されているジョシュ・バーネットが「男女を通じてのパウンド・フォー・パウンドなんだ」などとふいてるのも走行したのだろうし、海外は日本以上にレコード重視というから空前絶後の22戦無敗、が効いてもいるのでしょう。

海外記事の翻訳では

・・・カラーノが主にルックスで衝撃波を送ったのと違い、藤井の静かで謙虚な態度と技術的な習熟度は、かえってライト層ファンの目にもアピールし、女子格闘技を前進させる・・・

リンク先のブログ主は「なんだか藤井のルックスでは衝撃波は送れていないような言い方」と突っ込んでいてぶわはは。
海外メディアには「てめー贅沢言ってるとWINDY智美を送り込むぞ」と言っておこう。

そーいえば、ジョシカク漫画「鉄風」では、ずっとレギュラー的に出ていた女子格闘技の強い人(「東の女王」紺谷可鈴)が唯一敗戦し、同作品の日本女子格闘技界で人気・実力を二分する「西の魔女」というのが出てきて、それがそういえばフジメグっぽくもある。

そうそう「講談社格闘技漫画ゼロハチ組」の新刊がこの秋そろい踏みした。

あらためて上の「鉄風」を含めて紹介。ゼロハチ組というのは小生の勝手なくくりで、講談社で2008年に連載を始めた格闘技漫画に傑作が多い、ということです。

鉄風(3) (アフタヌーンKC)

鉄風(3) (アフタヌーンKC)

紺谷可鈴のジムに入門し、総合格闘技の技術を習得していく石堂夏央。いよいよアマチュアの試合に出場することになった。全ては馬渡ゆず子と闘うため。だが、以前夏央が道場破りをした空手部の二人・沢村早苗と我如古舞も黙ってはいない。早苗は空手部顧問管野から夏央と闘う技術を習いはじめ、我如古は夏央に野試合を仕掛ける。そしてリンジィ・コルデイロは早くもプロのリングに立つ! 新・総合格闘技漫画、絶好調

からん(5) (アフタヌーンKC)

からん(5) (アフタヌーンKC)


オールラウンダー廻(4) (イブニングKC)

オールラウンダー廻(4) (イブニングKC)

アマゾンの紹介文って担当編集者が書くんだろうか?なんにせよ、「鉄風」周辺の人は努力してるなぁ。ただ、「作品の知名度は掲載雑誌の力にも大きく左右される。全体的に売れてる雑誌に載ってればもっとヒットしたのにという漫画も枚挙に暇が無い」という(「吼えろペン」参照)。講談社ゼロハチ組、果たしてこの後の道は。
この3作品については、何度かこのブログで本格的な書評を含め話題にしているので、興味のある人は適宜「日記内検索」を上の窓からやってみてください。

ノーベル賞の季節に「科学者スーパースター列伝」。第2話はファラデー


ノーベル賞、数々の分野で努力した人たちに栄誉が与えられている。おめでとうございます。

さて、今回のノーベル賞よりさらにさかのぼって・・・

科学者スーパースター列伝 電気の神様!マイケル・ファラデー


電    気!!!!
そのスゴさ、実績、意義たるや・・・いまやすべての文明は、電気の下にある!
マルクス主義の革命家レーニンは言った!!
社会主義とは電化である」
保守派文学者・曽野綾子も言った!!
「電気の無いところで民主主義は存在し得ない」
立場が異なる思想者たちが、こぞって人の世の営みの基盤とする、この電気・・・
われわれの文明を保つ多くの技術の発明に先立ち、この神秘に挑み「電磁誘導」「電気分解」など数多くの必殺技を生んだ男がいる!
それが
マイケル・ファラデー
である!!


この男、はたして貴族の家に生まれたのか?学者の家に生まれたのか!少年時代は、どんな高等教育を受けたのだろうか?それとも家庭教師から?

どれも、否!!
なんとファラデーは…
 
製本職人出身である!!(ジャーン)


1791年、ナポレオンがドーバー海峡を隔てた欧州大陸で不気味に台頭する中、イギリス・ロンドンにて生まれたファラデー!彼の発見した電気を、さらに具体的な福音として人の世にもたらしたトーマス・エンジソンの生誕に先立つこと56年前であった。
父親は熱心で信仰心厚い蹄鉄鍛冶屋・・・。だが貧しく、息子に満足な教育を施せなかった。13歳にして、彼は製本見習いの小僧として働かざるを得なかったのである。

「裕福な子供たちのような勉学の場がうらやましくもあるが…クソッ、それも未練!ここで仕事を覚え、家族に楽をさせてやるのも男の生きざまぞ!」

だが…もし、科学の神様がいるのなら、
その神はファラデーを見捨てなかった!
街の小さな、亡命フランス人が営む製本屋…この主人リーボーこそ、ファラデーを救うひとつの出会いであった!!

「フム……フム…うーン、そうか…」
「こらーマイケル!!休憩時間とはいえ、できたばかりの本を読んでどうするんでぃ!」
「騒々しいな、何事だ」
「あっ旦那!下っ端のマイケルが、また休憩時間中に売り物の本を読んでるんでさ。それも今日だけで3冊も!」
「す、すいません」
「ふむ…なーに自分の仕事をしていれば構わんさ。俺は無学だから、この本の外側しか分からん。だが、お前が外も中身も、一生懸命になれるなら、それが何かの役にきっと立つだろうよ」
「あっ、ありがとうございます」
 
なんたる幸運!
理解ある製本屋主人のおかげで、ファラデーの仕事場はあらゆるジャンルの本が読める図書館を兼ね・・・ファラデーはスポンジが水を吸う如く知識を吸収していった。同時に、内容を理解したうえで製本も工夫するファラデーは、職人としても優れた技術を習得し・・・それが後年の科学実験にも大いに役立つこととなった!!



そんなある日。
製本兼読書にいそしむファラデーの目に−いや製本もしているから、目と手にというべきかー、百科事典(エンサイクロぺディア・ブリタニカ)の「電気」の項目が、そしてその後に「化学実験法」という本が飛び込んできたという。なぜ、この二つに特に心惹かれたかは、その当時は本人も分からなかった・・・。そしてファラデーの部屋にはその後、屑屋から買ったビンで作ったライデン瓶や摩擦起電機が並ぶことになる・・・ライデン瓶は、半世紀前革命家にして科学者だったフランクリンが雷の電気を貯めたことで知られる!!
ファラデーはなんと、ボルタ電池まで自作したという説もある。
 
この熱心さに驚いた、「リーボー製本屋」なじみの知識人が、あるときファラデーに声をかけた。
「おわかいの、どうも科学に興味のあるようだが…王立科学研究所でこんど、公開講義と実験がある・・・さあ、わたしからのプレゼントだ。この金でリングサイドのチケットを買い、のこりはコーラでも飲みたまえ(※この時代コーラは無い)」
「あっ、ありがとうございます!」
 
志賀直哉小僧の神様」を思わせる、この無名の小金持ちが気まぐれに行った善行は…その後2世紀にわたり人類に、計り知れない利益をもたらした!!


サー・ハンフリー・デービィ!!

リーボーという、寛大な製本屋主人が、科学者ファラデーの産みの親とするなら、育ての親がハンフリー・・・。既に王立科学研究所のドル箱スターであり、彼の講義は常にフルハウスだった!
「ビバ(すばらしい)デービィ!」
「ビバ(すばらしい)デービィ!」
そのコールが響く中・・・騒音の中でも全身を耳とし、一字もききもらすまいとの気迫で講義を書きとめる若者の眼は、ぎらぎらと輝いていた!!
「こ、これぞまことの科学実験!」
そしてペンを走らせる!!
「せっかくの好意で頂いた聴講券・・・無駄にするわけにはいかぬっ!」
そのノートがこの後、大きく自らの人生を変えることになるとは当時気付くよしも無かったが・・・・・


夢のような講義の時間が終わると、いまや製本屋としても一人前になったファラデーは、母親の生活の面倒を見る必要もあり、泣く泣くもっと大手の製本屋に移ることになった。だがその主人は、学問に毛ほどの興味の無い俗物で、おまけにシブチン・・・
「ヘイッ、ファラデー、目じゃなく手を動かせ!!」
「お前がちょっとばかり製本が上手くても、製本屋が仕事をさせなければそれまで!もっと俺に忠誠を誓うことだなッ」
「俺のマネーまで横取りして、こいつはのし上がっていく…クソ!」


ほとほといやになったファラデーは、前の主人リーボーにふたたびここで仕事をしたいと話に行ったが…ここでの言葉が、ファラデーの人生をふたたび変える!!
「フム…君を再び迎えるのはたやすいことだが、それでいいのか?『青春では、決して安全な株を買ってはならない』と言う!!君の夢は、科学者になることではないのか?」
「なっ、なぜそれを・・・」
「目を見れば分かるーーーー」
「で、ですがお恥ずかしい話ながら、私も一度はそれを志し、どんな仕事でもいいから雇ってほしいとある科学者の方に手紙を出したのですがナシのつぶて・・・とても無理かと」
「その先生の名は?」
「王立学会のジョセフ・バンクス卿です」
「なんだっ、もっと有名な男がいるだろう。君が熱心に通った、あの王立科学研究所の・・・」
「おっ、お言葉ですが親方、デービィ卿はその何倍も名家で、有名で、多忙なんですよ?さらに無理です・・・」
親方はその場をすっと去ると、ファラデーが、聴講券をくれた篤志家への感謝として置いていった講義ノートを彼の手元に置いた!
 
「わしのほうが君よりちょっとは世知に通じている。このノートは金では買えない、学問へのチケットさ。わしがデービィ卿なら、自分が話したことをこれほど完璧にまとめる若者をほってはおかないがね・・・ウフフッ」
「おっ、親方ッ!」

かつての師匠に励まされたファラデーが1812年12月、弟子志願の手紙にこのノートを添えてデービィ卿に送ると…ファラデーを迎える黒塗りの馬車が、母親と下宿する彼の家の前に横付けされるまでに3カ月はかからなかった。


「フフフッ・・・いいのを連れてきたな この若いのは、俺に似たタイプだ!」
ヨーロッパ全土に名前が鳴り響く大物デービィ卿はなんと、対立が続くフランスと、その支配下にあるイタリアに、ナポレオン直々の特別許可を得ての世界ケンカ旅行を計画・・・。その旅行の相棒に、この無学の若者ファラデーを抜擢した!!!
「俺たち二人が組めば、他の科学者にとってははた迷惑だろうがなッ!」
しかし、本当にはた迷惑の科学強さ!!!
なんと地中海に面したフランスのモンペリエで、即座に「ヨウ素」と命名される新元素のタイトルを奪取!!ジェノバでは、電気ショックを与える魚シビレエイの実験を手がけると、フィレンツェではレンズと太陽光を使ってダイヤモンドが炭素の一形態であることを実証!!!
「ああっ、ダイヤモンドが焼け焦げる!」
「あんなに黒くっ、あんなに焦げ臭く!」
「よ、よっぽどの太陽パワーが収束しないと不可能な技だあ!」
旅から帰った後もこのコンビは数々の発見発明を成し遂げ、のちには金網で火を囲ったランプで炭鉱の爆発事故を劇的に減らした!!!


デービィには実験や発想、公開実験でのショーマン・シップまでとことんたたきこまれた。だがこの師弟がのちには血で血を洗う抗争を演じることになるのだが、それは後の話・・・・・・。


そして月日は流れる!!1831年!!


ファラデーは今は亡きデービィ卿に恩を返すべく、新必殺技の発明に苦労を重ねていたが・・・あるときひらめいた!!

「で、電気から磁気が発生するじゃねえか!!!ならば・・・磁気から電気、それも生まれるとしたら…!!!」
二つの離れたコイルの片方に電流を流したところ…片方のコイルにつながった検流計の針が揺らいだ!!
そしてそれは、世界をも揺るがした!!!
これが史上名高い「電磁誘導リンチ事件」の真相である!!!


その後、ファラデーは後進を育てるために理想の新団体「ろうそくの科学」を旗揚げ。「科学教育はロウソクの科学から!!」がいまやプロモーターの合言葉だ。

ロウソクの科学 (岩波文庫)

ロウソクの科学 (岩波文庫)

その後、悪魔と呼ばれた科学者マクスウェルもこのロウソク実験に憧れ、そして電磁誘導を「場の理論」として発展させ、アインシュタインの統一場理論にまでつながる!!!


電気がいるから磁場がある!!
磁場があるから電気がいる!!

このことさえ忘れなければ、まだまだファンをハッピーにしてくれるはず!

(完)

【注釈】

(1)主にこの二つの本を参考にしつつ、ウィキペディアや「ファラデー」の検索結果も適宜参照しました。

心に太陽を持て

心に太陽を持て

マイケル・ファラデー―科学をすべての人に (オックスフォード科学の肖像)

マイケル・ファラデー―科学をすべての人に (オックスフォード科学の肖像)

(2)複数の資料が矛盾しているときは「どれがウケるか」で判断しました。
(3)一般の方が「なんかわかんない」と思った表現は、たぶん主に「プロレススーパースター列伝」のパロディです。わかんない人は置いていきます。
(4)科学に疎い方(あるいは詳しい方)が「なんかわかんない」と思った科学的説明は、どうせ適当に書いた部分です。まぁこの間違いで人が死ぬわけじゃないし。
(5)この「列伝」は第二話となります。第一話は短い掌編。
■科学者スーパースター列伝・元素の魔術師!メンデレーエフ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080919#p1