SRS(実質)さよなら企画で知るフジ実況陣の凄さ。だが「彼」は奴らに負けぬ……
SRSもカウントダウンだと聞くと感慨もひとしお。
この前は、水道橋博士がこう書いた、この回が放送された。
http://blog.livedoor.jp/s_hakase/archives/50673914.html
『格闘アナ奨励企画』
格闘アナ軍団、
三宅、長坂、竹下、西岡アナ、大集合。フジテレビが誇る、
日本選抜アナ軍団である三宅ジャパンのメンバーの、
格闘技、歴代名実況、デビュー実況など、
VTRを見ながらのトーク。その職人技にうなりながら。
あらためてこうやって名調子を集めていくと、やはり一冊の詩集というものができてくる。
映像編集に情熱と技術がある人なら、例えばyoutubeやニコニコ動画で同じようなものを作れるかもしれないが、やはり手間と、背景に膨大なアーカイブを持たねばならないので、フジテレビだからこそ作れるのだろう。
しかし、そこでもう「理由は分かる、みなまで言うな」なのだが、この名実況集の中にただのひとつも「PRIDE」が出てこないわけです(笑)。あのフレーズ、このアドリブ。すべて今はNGなのだなあとあらためて分かった。
逆にこっちこそ、上のように情熱と技術によってYOUTUBEに登場してほしいものだ。「PRIDE名実況集」をね。たぶんアナもタテマエはともかく、本音ではそうやって日の目を見れば喜ぶはず。
しかし、フジテレビってPRIDEの映像権に対して、一回放送してしまえば、あとは何も権利持っていなかったのだろうか。
それともZuffaの求めに従い「どうせあそことは永久に縁を切るんだし、カネにしておくか」と売ってしまったんだろうか。
以前文字起こししたPRIDE名調子を、再度紹介。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050625#p2
2004 12/31 PRIDE男祭り−SADAME メインイベント、vsE.ヒョードル輝き続ける、リオの太陽。
心まで凍てつかせる、氷の帝(みかど)。
およそまじりあう事のない、この二つの星。
27年前、同じ年に生を受けしこの二人は、こうなる宿命(さだめ)だったのか!
めぐる因果の糸車が、みたび二人を引き寄せる。
最強のベルトはひとつでいい!
PRIDEヘビー級暫定王者、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの入場です!!
(レニー・ハートが巻き舌でコール)
沈む筈の無い太陽でした。
その格闘歴に、一点の曇りも許さないつもりでした。
その穢れなき戦歴に、たった一つの傷をつけられた男
あれから1年9か月、今度こそ因縁に決着を付けよう。
ヒョードルと闘うのは私の運命。
だからこそ、神はそのためのエネルギーを、パワーを私に与えてくれる。
追い詰められた天才マジシャン、その真の力を今見せつけよう。
今日はこれまでで最もハイレベルで、最も厳しい戦いになる。
沈まぬ太陽など存在しない。
しかし、再び、昇らぬ太陽もまた存在しない。
見るがいい、ひれ伏すがいい、いま雪のさいたまに、燃ゆる太陽が昇りゆく!
この「フジ最強軍団」に一騎で対抗できるもののふ(武士)がいる。
言うまでもない。戦極、パンクラス、修斗、ハッスル・・・・・などなどをすべて一手に喋り倒す、以前も書いたけど矢野武だ。
スカパー…つまりサムライTVという、そういう場に、またフジ撤退後のPRIDEのPPVに、彼がいてくれたことがどれだけ救いであったことか、論を待たない。
スカパーに
過ぎたるものが 二つあり
矢野の武に J放送権
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080421#p2
(リングアナがコール。「愛を取り戻せ!」が流れ始める)
天地乱れ、混迷極まる時・・・時としてメシアが現れる。
PRIDEの未来を懸念するファンの声を聞き、彼が立ち上がる!
今、世紀末救世主伝説が、始まる!!
(in the blue corner,from United States of America....Joooosh,Baaaaarnettttt!!!! イラッシャーイ!! by レニー・ハート)
うっすらと、ぶしょうひげを蓄えての登場となりました。
元UFC世界ヘビー級王者、現無差別級キングオブパンクラシスト、蒼い目のケンシロウ、プロレスファンの救世主を名乗り、グランプリ2回戦に向かいます!
グランプリ1回戦屈指の好カード、皇帝ヒョードルをして「私を倒す可能性が一番高いのは弟」と言わしめた、アレキサンダーが立ちふさがりました。1ラウンド、アレキサンダーのパンチを紙一重、急所をずらし続け、最後はグラウンドに持ち込みアームロックで優勝候補の一角を、崩しています。
(島田が花道でボディチェック)
精悍な表情に変わっています。
確実にシェイプされています。
頬がこけています。
蒼い目のケンシロウ。
その胸に刻まれた他の七つの星も、今夜ここまで、すでに二つの星が消え去っています。
勝ちあがり、頂点を掴むのが宿命なのか。それとも死兆星が見えているのか、
水道橋博士は、そういえば結果的に矢野武氏と面識とか、一緒に仕事する機会は無かったのかも。
【付記】コメント欄より
えいじ 『『全日本コール選手権 with 浅草キッド』(http://www.bmgjapan.com/zennihon/)で共演されてます。』
若林マンモス氏、復帰後はどんなしゃべりを見せているのだろうか。健介興行ぐらいでしか耳にすることは無い。
NHBニュースに久しぶりにリンクミスしちゃった
上に一本、別の格闘技関連エントリーがあります。
下に二本ほど。
ブロガー集会に集まった識者の「ズンドコ」とは?
この前の「ブロガーの会」補遺を書きます。
参加者に2008年「ズンドコ」を選んでもらったのだが、その前に少々一挿話を。
このブログの読者、kamiproの読者には「ズンドコ」とは、プロレスや格闘技で興行、大会を開く際、主催者のホラやハッタリ、カード変更ギャラトラブル、金魚に数あわせにかませ犬、放送権に興行権のあれこれ・・・…のことで混乱していることを呼ぶ、ということはお分かりかもしれません。
だが、催しに来た方の中にはkamiproを読んでいない人も何人かいて「何で”ズンドコ”なの?」「あなたのブログの造語で、はやらせようとしているのかと思った」というハナシだった。
そーなのです、一度ここでも「(本当の)ズンドコとは?」を解説したことがあるが、kamiproワールドを一歩出ればこんな定義は通用しないのだ。
小生の「ズンドコ」の多用は、もともと戦極やIGFを同誌がそう読んでいたことに対し「あなたたちが『生みの苦しみ』とかいって特別扱いしてるDREAMだってズンドコやんけ」とカウンターを放つ意味もあり、実際のとこ、そのおかげで用法がさらに幅広くなったのではないかと(笑)。
だが、いくら批判の意味を込めてたにしても、こういう造語、定義を援用している以上、同誌の手のひらの上にあると言えるわけである。あらためてそのへんには敬意を持ったというわけだ。
同様に同誌の造語である(※凄いマニアという意味での)「変態」とか「格闘セレブ」とかは、間違っても使いたくないものね(笑)
さて、皆さんの選んだ「ズンドコ」は…(回収した回答用紙で、今手元にあるものから)
■戦極第三陣…吉田秀彦vsモーリス・スミスか。
■戦極すべて…おいおい。
■戦極とIGF、テコンドーキューバ代表…同列。そういやあの人の参戦あるのか。
■DREAM。1…やっぱり戦極とDREAM、いいライバル。
■DREAMライト級GP…意外な優勝者も一因とのこと。
■OUTSIDER>DREAMであること・・・特に名を秘す某氏が、前田と和解した瞬間。
■ズンドコをさがそうとする動き…まあ敢えてスルーするのも上級ファンの義務かも。
■スマックガール…ジョシカク危機一髪。
■クレイジービー…二人が選出。片方は「くわしい内情報告つき」で皆ビビる。
■谷亮子…このへんからあれになってきます。あと一人セットになっていますが削除。
■五輪野球、大沢親分と張さん…喝!
■広末離婚…格闘技と関係ないなあ、と言いたいところだが、三つほど点をつなげると関係するとかしないとか。
記録として残しておきます。
UFC(MMA)のフィリピン進出事情
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-253.html
…近くUFCが進出しようとしているフィリピンのMMA状況についての記事がありました。元々ボクシングが盛んな国ですが、アングラシーンでは2002年にBJJ黒帯の Alvin Aguilar がURCC (Universal Reality Combat Championships)を設立しています。当初は残酷すぎると言った非難も受けましたが、現在では首都だけでなく地方でも広く受け入れられているようです。
(略)
以前別の記事で、フィリピンでは地上波でUFCが放送され記録的な視聴率を取っているとも読みました。アメリカ基準の規制機関もあり、たしかにUFCが進出する足場は整っているようです。フィリピン系のブランドン・ヴェラは、現地でスーパースターだということです。
ところで同国「リング・オブ・ファイヤー」の決勝大会はどうなったんでしょうか(答え:誰も素で覚えてない)
こういう途上国進出の噂を聞くたびに「貨幣価値も少ない貧しい国にもってってどうする?」と思ってしまうんだが、少数の上流階級がごっちゃと金を持っていれば、そいつらの懐を狙えばいいのかもな。あとやっぱり「XX人」「XX系」がいるといないとじゃ大違いなんだろうな、という気がしました。
今回のUFCでキム・ドンヒョンが連勝したのは特にいい効果をもたらすだろう。
月刊現代編集長「本誌の代わりの、ノンフィクション受け皿作る」と表明&講談社の経営状態って?
…『現代』は12月発売号をもって最終号となりますが、講談社はノンフィクションの松明を今後も掲げ続けます。『現代』で連載が継続している作品、掲載予定で準備を進めていた作品についてはもちろんですが、ノンフィクション分野を活性化する作品の発表媒体として、新たなメディアをできる限り早い時期に立ち上げるべく、準備を進めてまいります。新媒体の詳細については、今しばらくお時間を頂戴した上で、改めてご報告させていただきたいと存じます。
このブログを知ったのは
http://blog.livedoor.jp/saihan/archives/51406705.html
経由。
…今年の決算発表でも売上高は前年比99・1%の1443億100万円、税引前当期純利益は25億5000万円(82・2%)、当期純利益は10億5800万円(68・8%)と惨憺たるありさまです。まだ社員の首を切るとか保有しているテレビ局の株式を売るとかしないだけ「これからが本当の地獄だ」って感じでしょうかw
同社は11年連続で減収減益なんだそうだ。「ネット時代」とやっぱり軌を一にしているのかな。
「野中広務 差別と権力」などの作品も月刊現代から生まれたので、やっぱり生き残ってほしいということはあるのだが。
小沢一郎、無投票で民主党党首三選。自民党は対照的に、候補者多数で「開かれた政党」「活発な議論」PRへ
ここで私は
「総裁選挙」ならぬ
「相殺(そうさい)選挙」
という面白い言葉(自称)を考え付きましたので、皆さまにお知らせしておきます。
アメリカ”ポピュリズム”補論。副大統領候補はかく語る(毎日新聞「発信箱」)
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20080908ddm002070155000c.html
発信箱:スモールタウン=坂東賢治
ハリケーンにたたられた米共和党大会だが、最後は盛り上がった。主役はマケイン上院議員(72)よりも同党初の女性副大統領候補、ペイリン・アラスカ州知事(44)。受諾演説に保守層の心の琴線に触れる言葉をちりばめ、ただ者ではないところを見せた。
キーワードの一つは「スモールタウン(小さな町)」だ。人口1万弱のワシラ市の市議2期、市長2期と州知事2年を務めただけ。外交経験もなく、民主党のオバマ陣営だけでなく、メディアも懸念を示し、選んだマケイン氏の資質を問う声さえ出た。
しかし、ペイリン氏は逆襲に出た。演説で両親を含めた小さな町の人々の「正直で誠実な」生き方をたたえ、「スモールタウンで育ったことは名誉」と胸を張った。政治ブロガーの一人は「ペイリン氏はスモールタウンの力を解き放った」と評した。
(略)大接戦だった00年の大統領選。民主党のゴア候補は大都市圏の票の7割を奪ったが、郡部ではブッシュ大統領が圧勝した。面積で比較すれば、ブッシュ氏が国土の8割を制した計算になるという。
マケイン氏も「スモールタウン」の支持は欠かせない。不安を好印象に転化させたペイリン氏は最初の試験に合格した。それにしても次々に新星が現れるところに米国政治の奥深さを感じる。(北米総局)
「発信箱」は文章全体が重要なので、引用の選定にいつも苦労する。今回の(略)部分もほんのちょっとになってしまった。
それはともかく「反ワシントン」とはこういうことなのだろう。
「私は小さなタウンの市長でした」、これがアピールになるということだ。
まあ、それは危険ではあるのだが、ただ、「スモールタウン」だけではなく、そこのメイヤーだったという点も需要なのだろう。
こんな話も思い出す。
デビッド・ハルバースタムの古典ノンフィクション「ベスト・アンド・ブライテスト」はケネディ政権誕生という魅力的な新風の前に、企業や大学から本当に最優秀の人材がワシントンに集まり、史上最強のホワイトハウス・スタッフをつくり…そしてベトナムの泥沼に突き進んでいく物語だ。
この中で、ケネディ政権前からの長老格の大物が、新政権の顔ぶれをみてこういう。
「みな、とても優秀な若者たちだが・・・この中の一人でも、田舎の保安官に立候補した経験のある子がいればねえ」
(http://homepage2.nifty.com/seiyu/monthly153.htmlなど参照)
選挙、というものだけども、あれはやっぱり擬似的な戦争。
あまり認めたくないし、例えば総裁選でいえばニッカサントリーの時代の買収合戦や派閥抗争がいいのかといえば嫌なのだが、「選挙」というのはそれ自体が政治家を鍛える効果があるのかもしれない。
「選挙に強い政治家は、それだけで才能がある人といっていいか?」
難しい問いかけだ。
「デトロイト・メタル・シティ」ハリウッドでリメーク。世の中「無茶」が実現しすぎる。
http://www.golgo31.net/
経由で
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080908-OHT1T00088.htm
「デトロイト・メタル・シティ」がハリウッドでリメーク!旋風止まらない!!
トロント国際映画祭でファンから熱狂的に迎えられた松山ケンイチ(左)と李闘士男監督俳優・松山ケンイチ(23)が主演する映画「デトロイト・メタル・シティ」(李闘士男監督、公開中)がハリウッドでリメークされることが7日、分かった。世界25か国・地域での公開も進行中。現在、国内でも公開3週目で観客動員100万人を突破し、興行収入20億円超えが見えてきた。「DMC」がいよいよ世界に飛び出していく。
邦画史上最もクレイジーなギャグムービーが太平洋を飛び越え、映画の都ハリウッドに“降臨”する。おしゃれな音楽をこよなく愛す心優しい青年・根岸崇一が、なぜか悪魔系デスメタルバンド「DMC」のボーカル「ヨハネ・クラウザー2世」として活躍する矛盾を、ギャグをふんだんに盛り込みながら・・・・・・
馬鹿?
ハリウッドの連中も含めて、馬鹿ばっかか?
素晴らしすぎる。
・・・現在は条件面などについて交渉中で正式契約には至っていないが、年内にもリメーク決定の運びとなりそう。さらに香港からも同様のオファーが打診されている。(略)
リメークのオファーだけではない。海外から公開の要望も相次いでいる。既に香港と韓国でロードショーが決定しているほか、米国、英国、フランス、ドイツ、台湾、オーストラリア、ブラジルなど全世界約25か国・地域からオファーが舞い込んでいる。
もう
なにが
なん
だか。
「趣味は合わないが面白くなりそうな漫画」と称して
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051127#p3で取り上げた時は、まだ検索をかけてもほとんど情報が無く、作者や作品名を確認するのに苦労した。その後も時々ネタにしていたが、三年たらずでこうなるとは、まったく予想してなかったよ。
「3月のライオン」に便乗し、「風雲児たち」と保科正之を宣伝する。
と、いうわけで、DMCの大ヒットでわくヤングアニマルだが、上り調子の漫画雑誌はかならず3番4番5番のクリーンナップに個性の違う作品と作者が並ぶ。
ハチミツとクローバー(BSマンガ夜話、あさって深夜地上波再放送)の作者が描いている将棋漫画「3月のライオン」も今、じわじわと評価を固めつつあり大ブレイクも見えてきた感もちょっとあるが、この前、天才主人公と対比させるような「棋士の中でも際弱の部類の、もう引退寸前の老棋士」が登場した。
負けた腹いせに、対局相手の主人公にたかってうなぎと高級日本酒をせしめるのだが、会津出身のこの棋士が、飲みながらにわかに1ページ丸ごとつかって(笑)、会津の名君・保科正之について弁じるシーンがある。
これは作者も好きなのかな。
まあ、作中では「年寄りの話は長く、しかも脈絡が無い」という表現のために出てきただけなのだが、何しろ人気作家の人気漫画だ。
これに便乗して、たしかに日本史屈指の名君である保科正之と、それを既に漫画として鋭く描いたみなもと太郎「風雲児たち」の名シーンを、もうおなじみGryphon流の電脳紙芝居(ただコマ並べただけ)でご紹介したい。
潮出版社版の4巻だが、リイド社版では3巻だ。
- 作者: みなもと太郎
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2002/04/30
- メディア: コミック
- 購入: 7人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
※注意!風雲児たちには「幕末編」という続編も1巻からあるので、間違えて買わないようにネ。
【保科正之、江戸大火に処す】
http://www20.tok2.com/home/gryphon/data/fuuunji.wmv
ところが作っておいてなんだが、自分のブラウザはfairefoxでIEは壊れている状態なので、ちゃんとこの動画が起動するか分からない。皆さん、開くことができてるでしょうか?
ちょっと不安。