INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

きょう日朝戦

自分はサッカーに極めて疎いので多くを語れないのだが、本日は、世間のほうがサッカー一色なので人並みに気にしている。
実は2002年6月の日韓共催W杯において、1次リーグで日本-ロシアの試合が行われたとき、DEEPがワンデイトーナメントをディファ有明でひっそり開催したことがあり(この日は開始時間が早く、佐伯さんも「この興行見てからでもW杯は間に合うから来てね!」と弱気の宣言をしていた(笑))、DEEPが終わって東京に滞在していた自分も、街で試合が快勝で終わったことを受け夜の東京を占拠する日本人サポーターをやや第三者的に観察。盛り上がって、サッカーボールを蹴ったり上半身裸になったりしながらも、基本的なマナーはやはり良好なので、大いにびっくりしたものだ。


当時の観戦記(このころはそれなりに書いてたのよ)のタイトルは
「日本が燃えた夜の片隅で--DDEPトーナメント 」。あっ、DEEPがDDEPになってる(笑)
http://www.kansenki.net/report/02/0609deep_gryphon.html

最後にこの夜、興行が終わった後PM8;30から日本-ロシアのサッカーW杯が行われ、日本が歴史的な初の一勝を挙げたことを記録しておいたほうがいいでしょう。
東京の町中には、夜中まで騒ぐ応援団の姿がありました。


今回、もともとサッカー・ジャーナリズムが専門だった西村幸祐氏は、逆に日本人サポーターの北朝鮮への敵対行為が「スポーツの範疇」であるのに、それが反民族、朝鮮蔑視、排外主義の文脈で語られるのではないかとの懸念を表明しているが
http://www4.diary.ne.jp/user/401628

私はその懸念も十分わかりつつも、なお一層、念には念を入れた形での自制や当局の警備を必要であるとしたい。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050112#p4
に書いた一文を、再掲載しておく。

わたしの手元に、日清戦争のとき、広島大本営の軍事内局長だった少将岡沢精の各師団長に送った通達文の草稿がある。



我軍ハ仁義ヲ以テ動キ、文明ニ依テ戦フモノナリ。
故ニ我が軍ノ敵トスル処ハ敵国ノ軍隊ニシテ、其一個人ニアラズ。
サレバ敵軍ニ当リテハ素ヨリ勇壮ナリト雖モ、・・・(略)・・・我ニ
敵抗セザルモノニ対シテハ之ヲ賞撫スベキ・・・・


司馬遼太郎「歴史と視点」より

仁義ヲ以テ動キ、文明ニ依テ戦フ。

これが今回の合言葉っす。

関連記事−大石英司ブログから

NHK-朝日新聞問題に関連し、各種ブログが、その大元である「女性法廷」が組織的に朝鮮総連と深い関係(住所、電話番号、実際のイベント運営での目撃・体験証言など)があることを指摘し、それに対し作家・大石英司氏が「何か問題なの?そもそも彼らは絶滅危惧種なんだし、あまり騒ぐまでも無い」とブログで語っている。

http://eiji.txt-nifty.com/diary/2005/02/post_7.html
2005.02.08
憂国」という同調化圧力

小生も、コメントを投稿しています。

今日のブログのタイトルは

キックの鬼」からの引用だけど、梶原一騎原作から引用するならこっちだったかな(笑)

http://www4.osk.3web.ne.jp/~noho/kasi/ire.html
         赤き血のイレブン
                 フォー・メイツ


1:だれが集めたわけじゃない 赤い熱い血 よびあって
  ともに戦う おれたちイレブン
  汗にかすんだ目をあげて 男が目指す敵ゴール

  パス ドリブル ヘッディング それ シュート!


2:おまえの胸から おれの胸・・・(後略)

プレイバック2002年

上に引用した、2002年の自分のDEEP観戦記を探すとき、「この文章は階層が深いから普通に行くのは面倒だ。検索して一発で出てこないかなあ?」とGOOGLEで「DEEP」とか「2002」というキーワードでgoogle検索をした(結局失敗)。そしたら、こんなのが出てきました。

「速報!修斗八百長団体パンクラスを糾弾!」
http://sports.2ch.net/k1/kako/1020/10203/1020349922.html



今は、ここでの議論から状況は相当に変わり、 いろんな意味で有名無実になったり何なりもあるのだが、逆にそういう意味で「歴史」になったから、今読み返すと面白い。
MP3で「イエスタディ・ワンス・モア」を流しながら読むとさらに気分が出ます(笑)

ニッポン放送をライブドアが買収

メディア買収劇といえば「狂犬」ディック・マードック・・・じゃないオーストラリアのメディア王マードックテレビ朝日の買収に動いたことがあって、それを朝日グループが買い戻したりしたことあったな。


http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20050209k0000m020105000c.html

ライブドア
波紋呼ぶメディア買収 異業種参入戦略が加速
 プロ野球参入表明で話題を呼んだライブドアが、今度はメディア買収に動いた。次々に異業種に参入し事業分野の拡大を図るライブドアの戦略は何か。一方、長年の資本関係のねじれを正常化してグループ再編を目指すフジテレビは、厳しい判断を迫られることになりそうだ。 【位川一郎、中島みゆき

 「ネットと既存メディアの融合が今後進む。かなり以前から、機会があれば経営参画できたらという思いがあった」。ライブドア堀江貴文社長は8日の会見で、メディア事業に関心を持っていたことを明かした。

 これまでに“前兆”目はあった。すでに自前の記者を募集してネットニュースの配信を開始。今月4日からはネットラジオねとらじ」で番組配信をしている。

 ニッポン放送との業務提携が実現した場合は、現在は番組情報などに限られている同社のホームページの内容を拡充し、ラジオのユーザーのポータルサイトを目指すとした。ニュースやバラエティーなどの情報を流したり、物販、金融ビジネスにもつなげたいという。

真の目的は「ほりえもんオールナイトニッポン!」開始だったりしてな(笑)。でも実現したら聞くぞ。

小林信彦「唐獅子株式会社」で、ヤクザがテレビ局を買収したら?というおもしろ短編があったのを思い出す。

しかしまあ、ニッポン放送がフジテレビの巨大株主だったというのも面白いね。
こういう不自然な部分があると、結局情け容赦ない資本主義によって是正というか付けこまれるものだ。


http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20050209k0000m020103000c.html

ニッポン放送とフジテレビ「想定外の事態」
 ライブドアグループの発表を受け、ニッポン放送とフジテレビの幹部は「想定外の事態」と、対応に追われた。

 フジが総額1800億円もの資金を投じてニッポン放送株の公開買い付け(TOB)に打って出た背景には、フジよりも規模の小さいニッポン放送がフジの株式の22.5%を保有している「資本のねじれ」を是正し、放送と通信の融合時代を見据えたグループ再編の第一歩とする狙いがあった。

 ところが、ライブドアの買い付けが株価値上がりを誘発すれば、公開買い付け価格を市価が上回り、TOBの成否すら危ぶまれかねない。フジは公開買い付け価格の引き上げや、ニッポン放送保有の自社株買いなどを含めて今後の対応を検討しているが、公開買い付け期間が終了する21日に向け、し烈な駆け引きが続くのは必至だ。【中島みゆき

本当は、こういう記事に接して「ん?俺も一儲けできるかも?」と思って株をやってみる・・・という人種も多少いたほうが経済は活性化するんだろうか。いやどうだろうね。一国の平均的国民が、こういうときに積極的に自分も経済ゲームに加わる国は強いのか弱いのか。



全く余談だけど、ニッポン放送の記事を書く毎日新聞の記者が「中島みゆき」(笑)。
この名前は否応無く目立つから、読者はもう慣れているんだけどさ。さすがに今回は笑うよ(笑)

この問題に産経新聞

おやおや、1面に記事がない(笑)。(版によって違うのかもしれんが)3面の二番手記事だね。

小熊英二が子供向け書籍を書く

http://www.rironsha.co.jp/special/series/index.html

<2005年2月刊行予定!>「日本」って、いったいいつ、だれが、なんのために、どんなふうに作りだされたのか?「学ぶ」ことの意味とその技法に触れながら、歴史を知り、未来を探る刺激的な近代史。



2005.2 『日本という国』 小熊英二
   ぼくたちがいま暮らしているのは、「日本」という国。あたりまえすぎて、考えたことなんてないかもしれないけど、じゃあ、「日本」って、いったいいつ、だれによって、なんのために、どんなふうに作り出されたのか、きみは知っている? みずから「学ぶ」ことの意味とそのための技法に触れながら、いまにつながる「歴史」を知り、未来を探るために描かれる、刺激的な近代史。

彼の今までの著作は決して文章が難解なわけではないのだが、かなり重厚長大であったことは事実だ。
彼がどんな「子供向け」の本を書けるのか?たぶん、紹介文を読む限りではいわゆる「伝統の日本」が近代の産物であったというところで「へぇー」と驚かすというものになるのではないかと思うが。

ただし、学者がその成功失敗はともかく「自分の主張をジュニア向けの本で伝えたい!」という情熱を持つことは非常に素晴らしい。右派左派にこだわらず、教授昇格には子供向け啓蒙書の執筆を義務づけろ。


いま、アイデアを思いついたんだが、とくに歴史教育に関し「中学・高校生向け−−歴史教師を論破する虎の巻」というのを作ったらどうかね。生意気盛りのティーンエイジャーにとって、先生を一番論破しやすいのは国語と道徳、そして社会だ。
公式見解を述べる、やや理想に燃えた先生の足をすくうのは少し情報を仕入れれば、非常にたやすい。
俺も実際にやってたもの(笑)。これは頭のいい悪いじゃなくて、社会や国語はやっぱり事象を一面的に切り取らなきゃならないからね・・・公式見解に反する部分って、左右に関係なく出てくるもんだから。

小熊英二の本だって、かなり学校の公式教育の足をすくう部分はあるよ。

ニューズウィーク [2月16日号]  2005年2月9日(水曜日)更新

見出しを抜粋。


アラブ報告書にアメリカが激怒−国連開発計画が発表 元アラブ連盟・クロビス・マクソウド
新放送局もプーチンの忠犬−ロシア国防省の息がかかった新テレビ局 ロシア、国営テレビ「スター」

援助の裏に不正の温床あり−国連とイラクの「石油・食料交換計画」 国連、責任者・ベノン・セバン

当選を果たしたネオコンの寵児−イラク国民議会選挙で当選 イラク新政府、アハマド・チャラビ、

ゲイツ王国に新たな「侵入者」−ブラウザを切り替える人が増加中 マイクロソフトファイアーフォックス  ニューズウィーク(2/16) 9

OnJapan/ハゲタカも逃げる外国投資「後進国」 E・リンカーンリップルウッド長銀

TokyoEye/「言葉のスパイス」に食欲を誘われて マイケル・プロンコ/居酒屋

国境に広がる覚醒剤の闇−北朝鮮、日韓密輸取締まり強化で収入先細り 北朝鮮、オルム、覚醒剤、アヘン、ケシ

北朝鮮39年前の最強伝説−66年W杯で大旋風を起こしたチーム イングランドミドルズブラ、サッカーW杯
選挙後の命運を握る謎の男−進歩的穏健派の顔と聖職者の顔を併せ持つ イスラムシーア派・アリ・シスタニ師 
自由を阻む「ファラオ」の影−エジプトの民主化 エジプト・ムバラク大統領、中東、民主化

イランに詳しいスパイを探せ−中東 イラン反体制組織・ムジャヒディン・ハルク
ライス外交のウソと本音−米欧関係、イラン問題など火ダネは尽きない 米・コンドリーザ・ライス国務長官、EU
危険がいっぱいブッシュ改革−政府の役割めぐる歴史的論争が始まった NPO「ロック・ザ・ボート」 

金正日包囲網に開いた穴−中国と韓国が甘やかさざるをえない経済事情 北朝鮮金正日総書記、核問題、リビア

妹よ、日本国籍を取れ−最高裁判決、原告は差別だと批判したが 鄭大均・都立大教授/在日韓国人・鄭香均 

英国発ワイルドなアメ車−英国人が米国人より豪快で斬新な車デザイン イングランド・コベントリー、GM社 

少子化の影が世界を覆う−日本だけでなく世界的に少子化が進んでいる ヨーロッパ、フランス、イタリア、ドイツ

> 妹よ、日本国籍を取れ−最高裁判決、原告は差別だと批判したが
鄭大均・都立大教授/在日韓国人・鄭香均
  ニューズウィーク(2/16)

これがたぶん話題になるでしょうね。
この問題は日本・韓国の歴史とは別に、ナショナリティと忠誠という日本が正視しない問題もあるから。
アメリカは受け入れも活発だし、まず軍人として活動させてその後に見返りとして国籍、永住権を与えるというシステムなんかもあるけど、その反面、国籍取得の際に「これまでの国に抱いていた忠誠をすべて放棄する」とまで言わせる部分もある。


どっちにしたって、ニューズウィークのアジア報道のレベルの低さは変わらないんだけど、まあ立ち読みの価値はありか。

毎日新聞「記者の目」と「発信箱」

http://www.mainichi-msn.co.jp/column/kishanome/archive/
新聞を熱心に読む人なら、毎日新聞の「記者の目」および「発信箱」というのが、賛否は兎も角、ひとつのコーナーとしては極めてバラエティーに富んだ主張が掲載されることはとうにご存知だろう。
本日2005年2/9は「東大生と考えた女性基金の10年」。
この記者は、どこかで見た名前だと思ったが、「ペリーの白旗」という、つくる会と批判側の論争をまとめた本を書いた人だと思い出した。

ペリーの白旗―150年目の真実

ペリーの白旗―150年目の真実

それですので紹介。

本日の「発信箱」も、科学とその有用性を短く書いた佳品。

http://www.mainichi-msn.co.jp/column/hassinbako/archive/

自分もやっているけど、この二つの「コラム一覧」への直リンクを、はてなアンテナに入れることをお勧めします。
半面、一面の「余禄」は最近あまり面白くない。