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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 報道、記録、文化のために

【質問】14、15歳位の子が、「親に無断でこっそり抜け出そう!」と同い年を誘って実行すると『未成年者誘拐』になるの?(耳をすませば)

タイトルのこれ、マジで教えてほしいんですが。
もちろん、数日前に

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を放送したからでもある。

二人乗りも犯罪だが、親権者の許可などなしに「連れまわす」のは…これどうなの、ホントに?



フィクションの中でも、いまは「未成年者が飲酒するシーンは許されない」し、
「年齢差のある恋愛を描いてはいけない」と反省する漫画家もいるらしいじゃないですか、側聞すると。
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年齢差恋愛

味もそっけもないが、AIに訊いてオチとしようかね

Q:未成年者が未成年者をそそのかして親に無断で一緒に外出したら未成年者誘拐は成立するのか


結論から言うと、たとえ未成年者同士であっても、親(監護権者)に無断で連れ出す行為は、理屈の上では未成年者誘拐罪(刑法224条)が成立する可能性があります。この罪は「本人の自由」だけでなく、「親の監護権(子供を守り育てる権利)」も保護の対象としているため、本人が納得していても親が反対・関知していなければ犯罪とみなされる仕組みになっています。


主なポイントは以下の通りです。

1. 犯罪成立の条件主体に制限なし: 実行犯が成人である必要はなく、未成年者が未成年者を連れ出した場合も対象となります。

手段(誘惑): 「そそのかす(甘言を弄する)」行為は、法律上の「誘惑」にあたります。嘘をついたり、魅力的な条件を提示して判断を誤らせたりして、現在の生活環境から連れ出すことが該当します。


実力的支配: 親の手が届かない状態(自分の管理下)に置くことが「誘拐」とみなされます。


2. 本人の同意があっても成立する理由未成年者誘拐罪において、被害者本人の同意は必ずしも免責理由になりません。なぜなら、未成年者は判断能力が不十分であるとみなされ、親の承諾がない限り「法的に有効な同意」とは認められないケースが多いからです。

3. 親告罪としての側面未成年者略取・誘拐罪は親告罪です。つまり、親が被害届や告訴を出さない限り、警察が介入して処罰されることはありません。友人同士の遊びの延長であれば、現実的に立件されることは稀ですが、以下のようなケースでは警察が動くリスクが高まります。
数日間にわたる無断外泊遠方への移動
親が必死に捜索している場合


4. 罰則についてもし有罪となった場合、3カ月以上7年以下の懲役が定められています。罰金刑がない重い罪ですが、未成年の場合は少年法に基づき、家庭裁判所での審判などを経て保護処分(少年院送致や保護観察など)になるのが一般的です。具体的な状況(家出の助長、金銭の授受、性的意図の有無など)によっては、より重い罪に問われることもあります。親に心配をかけない範囲での外出を心がけるのが安全です。

さらに詳しい未成年者誘拐罪の成立要件 や、親告罪の仕組み について確認しておくと、トラブルを未然に防ぐ助けになります。もし具体的なトラブルが起きている場合は、弁護士などの専門家へ早めに相談することをおすすめします。

ウクライナが”人殺しの道具”の共同開発を日本に呼び掛け。その理由

ふろむだ
@fromdusktildawn
ウクライナが日本にドローンの共同開発を呼びかけている理由:
ウクライナのドローン部品の多くは中国に依存しているが、中国は軍事転用可能なドローン部品の輸出規制を強めているため、中国からの部品調達が難しくなってきてる。
そのためウは日本から部品を調達したい。

また、ウのドローンの性能を底上げするのに、 日本の以下の技術を使いたい:
⚫光学センサー・赤外線カメラなどのカメラ技術
⚫高出力・高耐久なモーター
⚫軽量・高強度の素材

さらに、ドローンのR&Dは、ロシアの攻撃にさらされているウクライナではなく、安全な日本で行いたい。
日本で技術開発を行ってから、それをウクライナで量産すれば、高性能なドローンを開発できる。

さらに、戦争が終わった後に、ウクライナは民生向けドローンを世界に売って稼いで、復興資金にしたい。
このため、世界的なブランド力、信用力、販売チャネルを持つ日本企業とタッグを組みたい。
午前9:53 · 2026年5月3日



「我が国は軍事用武器をウクライナと共同開発するほど落ちぶれてはいない」、となるのだろうか。ならないだろうか。
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あるいは「世界の自由のため」…………

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日本語訳歌詞 / Japanese Translation Lyrics
1.
ウクライナは未だ滅びず
その栄光も 自由も
同胞よ 運命は
我らに再び微笑むだろう
我らの敵は
太陽の下の露の如く消え
我らは国を治めよう
我らの地で

魂と身体を捧げよう
我らの自由のために
そして示そう
我らがコサックの子孫であることを!


「人類の行く末を見たい」「AI発展で人が滅びるならそれも運命」~いわゆる「加速主義」の悪役が物語に登場?(龍と苺)

無料公開中の284話。
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突然近未来SFになる離れ業を見せた作品だが、そこで「”蘇った”将棋史上の偉人が、最新鋭のAIに挑む」という展開になる。
そして復活の主人公と闘うAIはその過程で人格や感情?を身に着け、「シンギュラリティ」の可能性が高まる。
それは人類に危機を及ぼす「かもしれない」。
じゃあ、なんでそんなAIを企業は作るのか?そのAIを運営する企業の主が、こういう。

龍と苺
龍と苺 加速主義


いま、アメリカのテック長者たちから、なにかの「思想」みたいなのが生まれ、自分たちの何兆円もの資産は、その思想の推進としての手段ですらある、みたいなことが言われる。

今回、それが漫画キャラに落とし込まれたんかなー、ってことで記録しておこう。


「保守よりもリベラルが、意見違う相手と会話を打ち切る」…米国の研究巡り朝日記事「コメントプラス」で深刻な分断


「ある研究によると、自分と意見が違う相手と の会話を自分から打ち切ってしまう割合は、保守派よりもリベラル派の方が はるかに高いのです。 保守派の方がまだ相手の話を聞く姿勢を持っている。リベラル派はここに危機感を持つべきです」

「皮肉な矛盾です。左派は自分たちをコスモポリタンで多様性に開かれていると誇る。 また複雑な世界だから他の言語を学びたいという傾向が強いのに、実際には自分と違う考えの人々に耐えられない。 すぐに警戒心を抱き、心を閉ざしてしまう。リベラル派こそ、頭の中の警戒システムの電源を切って他者の声を聞く訓練が必要です」

社会学者アーリー・ホックシールドさんのインタビューです。保守的な土地に通い、人々の感情を解読することで、何が見えてきたのでしょうか


インタビュアーは「トランプ王国」シリーズの金成隆一記者じゃないか!!!
この名前でうちを検索すると面白い記事出てくるヨ
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うち唯一の1000ブクマ超え記事かな?
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ほか
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このポスト経由で4日夜まで読めます


さて、そこまでが前振りで…「有料記事がプレゼント」では、記事に朝日が委託した有名人がコメントを付けられる「コメントプラス」も読めます。

ここの分断が深刻。4日午前3時現在

木下ちがや 政治社会学者

藤田直哉 批評家・日本映画大学准教授

雨宮処凛 作家・反貧困活動家

三牧聖子 同志社大学大学院教授=米国政治外交

杉田俊介 批評家

隠岐さや香 東京大学教育学研究科教授=科学史

津田正太郎 慶応義塾大学教授・メディアコム研究所

本田由紀 東京大学大学院教育学研究科教授

小熊英二 歴史社会学者(2コメント)

注意して読まないと、分断の克服より、分断をさらに深める逆効果になりかねない部分があるように感じた。

インタビュー中の「ある研究によると、自分と意見が違う相手との会話を自分から打ち切ってしまう割合は、保守派よりもリベラル派の方がはるかに高い」「保守派の方がまだ相手の話を聞く姿勢を持っている」という言及だ。もちろん、注目されるべき調査であり、この結果から、リベラル派が自省することは大事だろう。しかしここだけ切り取られて、「保守派よりも、保守派の差別主義や排他主義を糾弾するリベラル派こそが不寛容で、分断を生み出している」という単なるリベラル批判の言説になってしまえば、分断を深める結果にしかならない。

最後に、トランプ支持者の「感情の論理」は大変よくわかったので、私としてはトランプ支持者に攻撃される側の「感情の論理」も書いておく。
たとえば、もうずっと前からトランスジェンダーの若者たちは互いに「生き延びよう」と声を交わし合っていた。尊厳を傷つけられ生きるのが辛い、あるいは単に路上で襲撃されて殺されそうだと感じている。人口の1%しかいないのにトランプ政権に過剰な関心をよせられ、デマや中傷に貶められ続けているからだ。

人は自分の尊厳を傷つけようとする相手を拒絶していい。私はそう考えている。
他の誰が彼ら彼女らを責めようが、私は全面的に肯定する。

記事が「リベラルは他者の声に耳を傾けない偏狭で独善的な集団である」という要約へと回収されてしまい、それをもって「リベラル」を攻撃する側と、それに反発する側に分かれるというのが、分極化ということなのかなと思います。この記事に対するXの反応は、おおむねそんな感じですが。

「〇〇という研究結果がある」と語られている場合には、必ず原典を確認する必要がある。…(略)…公開されている研究論文であれば記事において必ず詳細を示すようにしてもらいたい。また、この長い記事の中で、上記のようなあやうさを含む部分をわざわざ切り出して「朝日新聞デジタル編成席」がツイートしている(https://x.com/asahicom/status/2050375978442948983)ことについて、そもそも情報リテラシーの基本から鍛え直してもらいたい。


上のコメントへの反応も兼ねるのか、小熊英二氏がリンク付きで語っている。


小熊英二 ※2コメントをまとめて

(略)…ホックシールド……成果は、高く評価されている……
https://www.pewresearch.org/politics/2024/04/09/partisanship-by-race-ethnicity-and-education/
https://www.pewresearch.org/politics/2025/06/26/demographic-profiles-of-trump-and-harris-voters-in-2024/

しかしこうした調査が示しているように、大卒・大学院卒でも大統領選において共和党(=トランプ氏)に投票した人は少なくない。(略)
ホックシールドの研究は……(略)妥当である。しかし、それが選挙結果の全てを説明するわけではない。そしてホックシールドも、そこまで主張しているわけではない。
(略)
欧州のポピュリズム政党(ないし排外主義政党)の支持構造の研究では、従来からいわれてきた「近代化の敗者が移民排斥政党を支持している」という説は、否定されつつあるのがトレンドである。高所得層や高学歴層にも、移民排斥を支持・・・・
(略)
日本の選挙結果に、ホックシールドの議論を応用するには、また別の検討が必要である。

日本では学歴と支持政党の顕著な相関は知られていない。1950年代から60年代には高学歴層が社会党・共産党を支持する傾向はあったが、それも大企業に労働組合の組織率が高かったことの疑似相関だった可能性が高い。
https://jgss.daishodai.ac.jp/english/research/monographs/jgssm2/jgssm2_05.pdf

また1995年から2015年のデータを分析した研究では、自民党支持者に格差容認志向……地域の伝統的保守層の支持だけでなく、都市部の高所得層の支持を集めるようになった影響……
https://www.l.u-tokyo.ac.jp/2015SSM-PJ/08_09.pdf

つまり21世紀の日本では、非大卒者が保守政党、高学歴層がリベラル政党を支持しているという顕著な傾向はない。またアメリカでは大学教授・大学生の民主党支持の強さがよく指摘されるが、『東大新聞』の調査では1970年代以降、東大生の自民党支持率は傾向的に増加し支持政党の一位……


「ろくでなしBLUES」5巻まで100円 福本伸行「カイジ」シリーズが激安セール

ろくでなしBLUES 5巻まで100円

これは集英社にしてはめずらしいかも???

【ページ数が多いビッグボリューム版!】帝拳高校にとんでもない奴がやってきた! 泣く子も黙る超弩級のノーテンキ喧嘩ヤロウ、その名も前田太尊!! 入学早々、反目しあう応援団とボクシング部の抗争に巻き込まれてしまった太尊、勝嗣、米示の3人。停学中のボクシング部主将の畑中が戻り、事態は混迷を極める!【ページ数が多いビッグボリューム版!】太尊に“父危篤”の報が届いた! 世界最強とも思える父がまさか!? 不穏な空気を感じつつ太尊は、兄の富士雄に偵察をまかせ修学旅行へ出発。だが奇しくも、向かった先は実家のある関西方面。千秋の説得もあり、立ち寄ることを決意するが、そこで太尊を待ち受けていたのは!?




「カイジ」シリーズが電書セール

えー、これはすでに俺個人が以前のセールでそろえたからテンション低めです。でもまだ未購入の人に義務的に紹介。

賭博黙示録 カイジ 1

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上京後、自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押しつけられる。遠藤に誘われるままカイジは負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。うまく勝てば借金は帳消しだが、負ければ命の保証は無いというものだった……。1998年に雑誌「ヤングマガジン」で連載を開始すると同時に大人気になった福本伸行の代表作。


賭博破戒録 カイジ 1

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第1巻の内容紹介: 鬼才、福本伸行が描く『カイジ』新章!シリーズ第3弾は「堕天録」!第4章「渇望の血」スタート!! 「沼」での死闘から半年後。地下から脱出し借金を完済したカイジは、かつてギャンブルで共闘した坂崎の家に居候し、働かず堕落した日々を送っていた。そんなカイジに愛想を尽かした坂崎は手切れ金として300万円を渡し、追い出そうとする。その時カイジは地下で仲間だった三好・前田と再会し、彼らが勤める裏カジノの社長・村岡から大金を騙し取る計画を持ちかけられる。カイジは必ず返すと約束して坂崎から300万円を受け取り、村岡が考案した変則麻雀「17歩」で勝負する。


今回重要なのは、このシリーズが「5巻まで200円」なことかな。まあ、これじゃセールが足りないと「見」を決めるのもあり

第1巻の内容紹介: ギャンブル漫画の金字塔カイジついに、第3章「欲望の沼」に突入!! 利根川(とねがわ)が失脚後、不遇をかこっていた遠藤(えんどう)に渡された劣悪債務者リスト。そこには、忘れもしないカイジの写真が! 彼を見つけ出そうとする遠藤の前に、当のカイジが現れて、ギャンブルを紹介してくれと頼み込む。しかし、カイジはその場で確保されて、地獄のような強制労働施設に連れて行かれ……!?




【憲法記念日】どう世論調査の質問文(選択肢)を作り、結果をどう見出しで表現するか…ほぼ「トリック」じみたことに知恵を絞る。&各社社説集

固有名詞に引っ張られないよう、敢えて抽象的に記録する。

ある数字が「57%」なことは書く(過半数ではあるから確かにニュース価値はある)が、昨年は60%で、減っていることは書かない?

 

A47%、B43%。これを「AはBを上回る」と書くか、「AとBが拮抗」と書くか。(統計的誤差もあるだろう)

 

Aは「37%」と書く。少ないなーと思わせるけど、「わからない」の選択肢があり、A37%、B30%、わからない32%。「AはBを上回る」とは書かない?

 

ある論点に対して「議論を急ぐ必要がある」「議論を急ぐ必要は無い」で聞く(シンプルに賛成、反対で聞いた方がいいのでは…あるいは「議論を遅らせるべきだ」「議論を遅らせるべきではない」で聞くと?)

 

お馴染み「〇〇政権のもとでの憲法改正に」賛成か反対か。これだと「賛成」の諸派が分散されるんじゃないのかな?

あと、ある人の指摘だが、「そもそも改憲は国会が発議するので、行政府たる「●●政権」と結び付ける方がおかしい(※これは実情を重んじるか形式上か、という部分もあるが)」
 

「議論を活発に行うべきだ」71% 「そうは思わない」26% ……こりゃ普通、そうなる選択肢だろ…「活発に議論する」は一般的にいいことのイメージ有り過ぎる

世論調査憲法


こういう、質問文の選択や、回答結果を「見出し」にする時にどう表現するか、それに日々、関係者は知恵を絞っているのだろう(笑)。




社説集

(社説)高市政権と憲法 「改憲ありき」を繰り返すのか
2026年5月3日 5時00分
list
写真・図版
自民党大会であいさつをする高市早苗首相(自民党総裁)。憲法改正に強い意欲を示した=2026年4月12日、東京都港区、金居達朗撮影

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 高市早苗首相が憲法改正に強い意欲を示している。先の衆院選で自民は、衆院では単独で改憲を発議できる3分の2超の議席を得た。連立相手が改憲に積極的な日本維新の会に代わったことも大きい。

 だが、国民の間に改憲を求める機運が高まっているようには見えない。首相は「国論を二分」する政策の推進を掲げるが、国の最高法規である憲法の改正には、より広範な国民の合意が欠かせない。

 憲法とはそもそも、国民の側から国家権力を縛るものだ。縛られる側の行政府の長が、「改憲ありき」で突き進むことはあってはならない。

 ■安倍路線の踏襲では

 首相は4月の自民党大会で「時は来た。改正の発議にめどが立った状態で来年の党大会を迎えたい」と、約1年後までの発議をめざす考えを示した。衆院憲法審査会では、自民や維新などが条文起草委員会の設置を求めた。

 首相が「政治の師」と仰ぐ安倍晋三元首相は7年8カ月に及ぶ第2次政権の期間中、改憲の旗を振り続けた。

 最初に掲げたのが憲法改正手続きを定めた96条の改正。発議に必要な賛成を、衆参各院の3分の2以上から過半数に引き下げることを提唱したが、批判を受けて軌道修正。(1)9条への自衛隊明記(2)緊急事態対応(3)教育の充実(4)参院選の合区解消を打ち出した。この4項目は今も自民の公約として引き継がれている。

 世論の理解が得やすいテーマで、とにかく一度、改憲を実現しようという手法は「お試し改憲」と批判された。安倍氏は集団的自衛権の行使に一部道を開く「解釈改憲」は行ったが、条文そのものには結局手をつけられなかった。

 安倍氏ができなかった改憲を自分の手でと、首相は考えているのかもしれない。それこそ改憲が自己目的化しているというほかない。

 首相は常々、「国の理想の姿を物語るものが憲法だ」と語る。自民が野党時代の2012年にまとめた「改正草案」は、天皇を「元首」と位置づけ、「国防軍」の保持や国旗・国歌を明記。表現の自由への制限を盛り込むなど、個人より国家の秩序を重視する。これが自民の理想だとしたら、現行憲法の理念の大きな改変ではないか。

 ■「立憲主義」の不在

 憲法は人々の自由や権利を守るために、権力に制限を課すものだ。この立憲主義の基本を、首相や自民が理解し、尊重しているとは思えない。

 それを如実に示すのが、衆院憲法審で議論が先行する、大規模な災害やテロといった緊急事態への対応をめぐる自民の主張だ。

 なかでも強く懸念されるのが、首相が緊急事態を宣言したら、国会を通さず、内閣が法律と同じ効力を持つ「緊急政令」を出せるという提案だ。政府への権限集中が人権侵害や統治のゆがみを招く恐れをあまりに軽視している。

 自民のめざす本丸が9条改正にあることは間違いない。維新は単なる自衛隊の明記ではなく、「国防軍」としての位置付けや、戦力の不保持をうたった2項の削除、集団的自衛権の全面的な行使容認を求めている。

 野党には9条改正への反対も多い。日本の平和主義の根幹を、これ以上ゆるがせにしない議論こそが必要だ。

 衆院憲法審では「中山方式」という議論の進め方が語り継がれている。憲法審の前身で、00年に設置された衆院憲法調査会の会長を務めるなど、国会の憲法論議を支えた自民の故中山太郎元外相にちなんだものだ。

 ■中山方式という知恵

 中山氏は、憲法は民主主義の土俵であり、それをつくる議論に与野党の別はなく、「国民のもの」という認識を示した。政治的な駆け引きをからめない。譲り合いの精神で歩み寄る。少数会派の声も尊重する。こうした原則を立て、公平な議事と丁寧な合意形成に尽力した。

 9条改正が持論だった中山氏が、これを貫いたのは、特定の政党や勢力に有利なルールをつくれば、国の行く先を誤るとの思いからだ。

 与党は参院では過半数の議席をもたない。衆院での優勢をテコに強引に議論を運ぶなら、先人の知恵や努力を無にすることになろう。

 改憲を発議し、国民投票を行うための条件も整っていない。21年に行われた国民投票法の改正では、インターネットなどによる有料広告の制限などの措置を、3年をめどに講ずると定められたが、いまだに手つかずだ。

 その後、ショート動画を含むSNSの利用は飛躍的に拡大し、誤・偽情報の拡散や外国などによる影響力工作への対応など、「ネットと選挙」をめぐる深刻な課題が浮かび上がっている。通常の選挙より運動期間が長い国民投票では、影響はより大きくなる。

 衆院憲法審は昨年、超党派の議員団を欧州に派遣。国民投票におけるSNSの偽情報対策などについて、各国の動向を探った。公平で公正な投票のために欠かせない国民投票の環境整備を、後回しにするわけにはいかない。

www.asahi.com



憲法記念日 世界の激動踏まえ議論深めよ
2026/05/03 05:00

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偽情報の氾濫への対応も急務だ
 多国間協調や自由貿易といった戦後の国際秩序は、崩壊寸前の状態にある。平和を唱えているだけでは、自国の安全を守れない時代となった。


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 最高法規を時代に合ったものとし、新たな課題に対処していくことが政治の責務である。

 憲法は施行から79年を迎えた。戦後の日本は平和を享受し、経済発展を遂げることに成功した。その礎となったのが平和憲法であることは、言うまでもない。

 国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という普遍的な原則は、今後も守っていく必要がある。

具体的条文が欠かせぬ
 一方、現行憲法が時代の変化に対応できていないのも事実だ。

 与野党はまず、憲法改正の具体的な条文案を策定し、それを基に議論すべきだ。そうすれば改正が必要な論点が明確になろう。

 憲法前文は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」、日本の安全を守ると定めている。だが、世界の平和に責任を持つべき国連安全保障理事会の、常任理事国が今や平和を脅かしている。

 ロシアによるウクライナ侵略は4年を超えた。米国も国際法を 蔑 ないがし ろにし、イランを攻撃した。中国は経済と軍事力を武器に周辺への威圧を強めている。



 他国を信頼する、という前文の理念は、もはや通用しない。

 安全保障を米国に頼り、自衛隊は最小限度の実力があればよい、という時代は終わった。アジアの安全を守るためにも、日本はどんな役割を果たすべきか、という観点からの論議が欠かせない。

 自民党は、9条を維持し、別途「9条の2」を設けて自衛隊を明記する案を掲げている。

 一方、日本維新の会や国民民主党は、自衛隊を明記するだけでは自衛権の行使に制約が残りかねないとして、9条2項の「戦力を保持しない」という規定の削除や、自衛権の明記を求めている。

 現在、9条の改正論議は下火になっているが、後回しにしてはならない課題だ。

 近年、国政選挙の1票の格差を巡る訴訟で、司法は法の下の平等を投票価値の平等に読み替え、国会に格差是正を求めてきた。



 司法の要請を踏まえ、与野党は衆院では地方の選挙区を削減した。参院では「鳥取・島根」「徳島・高知」を合区した。

地方の声軽視するのか
 地方の人口流出が続けば、今後も地方選出議員を減らさざるを得ない。人口比に応じて選挙区を定めることが本当に正しいのか。

 参院憲法審査会は、憲法で参院議員を「地方代表」と位置づけて、合区を解消する案を議論している。各県から少なくとも1人の議員を選出する根拠を作り、人口を基準にした投票価値の平等を問われにくくする狙いがある。

 地方を重視する観点からも、参院議員を地方代表にするのは一案だ。過疎地を含め、地域の一体性を増すことにもなろう。

 憲法は、選挙に関する事項は「法律でこれを定める」とし、国会の裁量に委ねている。司法が選挙区の調整について合憲・違憲の視点から、国会に注文をつけることには違和感を拭えない。



 一方、衆院憲法審査会が当面、最大の議題としているのは緊急事態条項の創設だ。東日本大震災の際は被災地で知事選などを行えず、特例法で任期を延ばした。国会議員の任期は憲法に記されている。有事の際の延長を可能にする改憲は理解できる。

 デジタル社会への対応も急務だ。SNS上では偽・誤情報が氾濫し、選挙結果に影響を与えている。SNSを規制することに対しては、表現の自由を侵害する恐れがあるとして慎重意見もある。

 表現の自由が保障されているのは、国民の自由な議論を通じて民意を形成することが重要で、民主主義に不可欠だからだ。民意の形成は、個人が多様な情報に触れて考えをまとめられる健全な環境があって、初めて成り立つ。

想定外のデジタル社会
 だがSNSでは、扇情的な情報や、個々の利用者の好みなどに応じた投稿が優先して表示される。このため投稿内容の真偽は二の次となる。また、利用者は自分と似た意見の投稿に囲まれがちだ。



 こうした仕組みは、人々が多様な価値観に触れる機会を奪い、民意の形成を 歪 ゆが めかねない。

 そもそも表現の自由など各種の権利は、「 濫用 らんよう してはならない」とされ、「公共の福祉」の制約を受けることが現行憲法でも明記されている。表現の自由を理由に偽・誤情報などを放置して民主主義が 毀損 きそん されては、本末転倒だ。

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公布80年の憲法論議 主権者として向き合おう
オピニオン

朝刊オピニオン面
毎日新聞
2026/5/3 東京朝刊
1716文字
改正を巡る議論が行われている衆院憲法審査会=国会内で2026年4月23日午前10時8分、平田明浩撮影
 「時は来た」「行うべきは決断のための議論だ」。高市早苗首相は強い言葉で国会の憲法改正論議を後押ししている。主権者たる国民はどう向き合うべきか。憲法記念日に考えたい。

 現行憲法は11月に公布から80年を迎える。基本的人権を包括的に保障する規定は先進的だったが、現代の感覚からすれば当然のことにもみえる。日本初の女性弁護士をモデルにしたNHKの連続テレビ小説「虎に翼」で脚本を担当した吉田恵里香さんは10代の頃、そんな印象を抱いていたという。

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 執筆が決まり憲法全文を読み直した。最も心に響いたのが、法の下の平等を定めた14条だった。過去の作品で性的マイノリティーを主人公にしたこともあり、さまざまな人が14条を支えに人権を守ろうと闘っていると痛感した。性別や身分などによる差別の禁止は番組を通じたテーマとなった。

規範軽んじる政治権力
自民党大会で演説する高市早苗首相。改憲に強い意欲を示した=東京都港区で2026年4月12日午前11時51分、中川祐一撮影
 現行憲法の下、個人の尊重や幸福追求権を定めた13条を足がかりに、プライバシー権など「新しい人権」が確立した。14条などを根拠に、障害者らを差別してきた旧優生保護法を違憲と断じる判決も出ている。自由や平等は当たり前のように見えるが、不合理を正す意思がなければ、憲法の理念を守り、発展させることはできない。




 一方で、政治権力の側には最高法規を軽んじるかのような振る舞いが目立つ。高市首相は1月、天皇の国事行為を定めた7条を根拠に衆院を解散した。政権の都合で選挙を行うことには、解散権の乱用との批判がつきまとう。予算審議を短期間で切り上げようとした姿勢は、国会に監視機能を与えた財政民主主義をないがしろにするものだ。

 安倍晋三政権下の2014年、政府は閣議決定によって集団的自衛権行使の一部容認に踏み切った。改憲に相当する方針転換にもかかわらず、主権者が国民投票で意思表示をする機会はなかった。


 そもそも日本国憲法は条文が少なく、文章も抽象的で解釈の余地が大きい。統治の規定は具体的な仕組みを法律に委ねている。改正の要件が厳しいことも相まって、議員定数の変更など他国では憲法改正が必要な問題でも、関連法の改正で対応してきた。

改憲や戦争に反対の声を上げるデモの参加者たち=国会前で2026年4月8日午後8時15分、後藤由耶撮影
 社会や国際情勢の変化に即した実利的な手法ではある。一方で、十分な国民的議論と合意形成がないまま憲法秩序が変質し、既成事実化した側面は否めない。


 自民党は先の衆院選で得た圧倒的な議席数を背景に、9条に自衛隊を明記する改正に動こうとしている。連立を組む日本維新の会は、戦力不保持を定めた2項の削除と国防軍の設置を掲げる。

 憲法改正で最終的に判断を迫られるのは国民である。安全保障環境が変化する中での平和主義のあり方について、主権者が認識を深める場がもっとあっていい。

市民参加の仕組み必要
 アイルランドは15年、世界で初めて国民投票を通じた改憲によって同性婚を認めた。その試みに目を向けたい。

 抽選で選ばれた市民66人と議員ら計100人の「憲法会議」を12年に設置し、議論を重ねた。国民の多くをカトリック教徒が占める保守的な土壌だからこそ、市民が中心になって丁寧に合意形成を進め、最高法規に落とし込むべきだと判断した。

 各国の憲法に詳しい横大道(よこだいどう)聡慶応大教授は「改正する場合でも、国会発議の前に国民参加の議論の場を設けるなど、理解を深める手立てが必要だ。疑問点があれば熟議によって正し、最終的に国民投票で賛否を問うべきではないか」と提言する。

 自民が衆院で3分の2を超える議席を握る中、平和主義の後退を懸念するデモが広がりを見せている。それを「ごっこ遊び」と冷笑する与党議員がいる。多様な民意をくみ取るのが政治の役割であることを忘れてもらっては困る。

 世界を見渡せば、国際法に反して平和を破壊する蛮行が相次ぐ。貧困や差別は解消されず、ネットの言論が分断を深める新たな危機に直面している。平和の維持や暮らしの安定、民主主義を約束した憲法の規範力が試される。

 変化への対応が求められる点は丁寧な議論で方向性を示し、守るべき理念は堅持する。権利や自由を守るための不断の努力が、国民に期待されている。憲法論議を政治家任せにすべきではない。主権者としての自覚が問われている。

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mainichi.jp



社説〉憲法記念日に考える 権力縛る原点に返ろう
2026年5月3日 07時55分
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 きょう3日は憲法記念日です。79年前の1947(昭和22)年に新しい憲法が施行された日です。新憲法はそのちょうど半年前の46年11月に公布されていますので、今年は憲法公布80年の節目の年ということになります。
 憲法記念日には例年、改正に賛成・反対それぞれの立場からシンポジウムや集会などが開かれています。今年がこれまでと違うのは政権を長年担ってきた自民党が改憲の発議に必要な3分の2以上の議席を、衆院で初めて単独で有する状況にあることです。
 こうした政治状況を受け、自民党総裁の高市早苗首相は4月の党大会での演説で「改憲の発議にめどが立ったと言える状態で来年の党大会を迎えたい」と改憲議論の加速に意欲を示し、立党70年の新ビジョンでも、改憲の実現に向けた取り組みが「今後30年のわが国の安全保障を考える上でも、これまでになく死活的に求められている」と強調しています。
◆「理想語るもの」と自民
 自民党は改憲を1955年の立党以来の党是としてきました。戦後の諸制度は占領軍に押し付けられたものという立場から、立党時の文書は「現行憲法の自主的改正をはかり、また占領諸法制を再検討し、国情に即してこれが改廃を行う」と記しています。
 同党にとって占領諸法制の代表格が、戦争放棄と戦力不保持の憲法9条です。一時期を除いて国政を長期にわたり担ってきた自民党政権下では常に、9条改憲論や火力を有する自衛隊の位置付けが政治課題になってきました。
 国会が改憲を発議して国民に提案するには、衆参両方の議院でそれぞれ総議員の3分の2以上の賛成が必要です。自民党と日本維新の会の与党は参院では依然、少数派ですから改憲を発議できる状況にありませんが、与党は圧倒的多数を占める衆院の憲法審査会で条文起草を促すなど、改憲に前のめりになっています。
 改憲をするにしても、しないにしても、そもそも憲法とは、何のためにあるのでしょうか。
 自民党にとって憲法の位置付けは「国の理想を物語り、国家の新たな『背骨』となるもの」(立党70年ビジョン)というものです。高市氏も党大会で「どのような国を創り上げたいのか、その理想の姿を物語るものが憲法です」と語っています。憲法9条を変え、戦力を持つことが自民党が理想とする国の姿なのでしょう。
 確かに、現行憲法には実現すべき日本のあるべき姿が書き込まれています。三大原則としている国民主権、基本的人権の尊重、平和主義などです。
 同時に、憲法にはもう一つ、重要な役割があります。三大原則などを実現するために、国家権力の恣意(しい)的な発動を制約する「制限規範」としての役割です。
 明治期に憲法調査のため欧米諸国に派遣された後の首相、伊藤博文は枢密院で「憲法を創設するの精神は、第一君権(天皇の権力)を制限し、第二臣民(国民)の権利を保護するにあり」と述べています。国民主権の今では政府の権力を制限する意味になります。
 現行憲法が掲げる平和主義は、前文が記す「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起(おこ)ることのないやうにする」に明確に表れています。日本国内のみならず、交戦国や近隣諸国の人々におびただしい犠牲を強いた戦争への反省から、新生日本が目指す理想を書き込んだとも言えます。
◆政府に戦争起こさせぬ
 その理想を実現するために、日本政府に制約を課したのが9条です。国権の発動たる戦争と武力による威嚇、武力の行使を国際紛争を解決する手段としては永久に放棄させ、戦力の保持と国の交戦権を認めないことで、政府の行為による戦争の惨禍が再び起こることを防ごうとしたのです。
 振り返れば、集団的自衛権の行使を違憲としてきた歴代内閣の憲法解釈を、一内閣の独断で変更したのは安倍晋三首相当時の自民党政権です。自民党は緊急事態時に内閣が法律と同じ効力を持つ政令を制定できるとの改憲案もまとめています。いずれも、政府の権力を制約する憲法の趣旨からは大きく逸脱しています。
 自民党は憲法を巡り、国の理想を物語るという一側面を際立たせることで、国家権力を縛るという最も大事な役割を軽んじようとしているとしか思えません。
 憲法を論じるには、権力を縛るという原点に返ることを忘れてはならない。あらためて気づかされる今年の憲法記念日です。

www.tokyo-np.co.jp



<主張>憲法施行79年 9条の弊害を直視したい 改正実現へ条文化に着手せよ
社説
2026/5/3 05:00



緊急事態条項に関する集中討議が行われた衆院憲法審査会=4月23日、国会内(春名中撮影)

日本国憲法が施行されて79年を迎えた。

イランをめぐる中東の戦争が続いている。そこで浮き彫りになったのは、日本の生存を確保する上で現憲法が足かせとなっていることだ。日本と国民を守るため、憲法改正が急務だと強調したい。

通産官僚だった堺屋太一氏は昭和50年、小説「油断!」を世に問うた。ホルムズ海峡封鎖が当時の日本に与える影響に関し「石油輸入が平常の三割になれば、二百日間で三百万人の生命と財産の七割が失われるでしょう」と登場人物に語らせた。

「油断!」の危機眼前に

今、ホルムズ海峡の通航をイランが阻んでいる。日本は原油輸入の9割を中東に依存し、大部分が同海峡を通ってきた。別ルートの調達や原油国家備蓄の段階的放出でしのいでいるが、このまま推移すれば、日本は年明けにも深刻なエネルギー危機に直面する。

ホルムズ海峡封鎖は米国・イスラエルとイランの間の懸案だが、それ以上に日本自身の生存がかかわる問題だ。あらゆる手立てを尽くし海峡の通航を取り戻さなければならない。

米イランの交渉で封鎖が終われば幸いだ。だが、そうならなければどうするのか。

3月の日米首脳会談に先立ち、高市早苗首相は国家安全保障局(NSS)、外務・防衛両省の幹部らとホルムズ海峡をめぐる自衛隊派遣について検討した。機雷除去の掃海艇、「調査・研究」目的の護衛艦・哨戒機の派遣の2案が俎上(そじょう)に載ったがどちらも憲法第9条が壁となって停戦前の派遣はできない―という結論になったという。

9条の政府解釈で禁じられている「自衛のための必要最小限度を超える武力行使」や「海外での武力行使」に当たるという理由で、だ。


普通の民主主義国では、どのタイミングで軍を派遣するかは政府がさまざまな状況を踏まえて政治判断する。ところが日本は憲法が判断を妨げる。

このように自衛隊派遣の選択肢を端(はな)から阻んでいる現憲法を「平和憲法」と呼ぶとすれば大間違いだ。

停戦がないままホルムズ海峡の通航が阻まれ続けたら、日本は「油断!」が描いた状況に陥りかねない。

そのとき、憲法を理由に海上自衛隊のタンカー護衛―これは米国の戦争への是非を論じるのとは異なる―を放棄して座して死を待ったり、海軍を展開する米国や他の先進国にすがりついたりすれば、日本は蔑(さげす)まれ、必要な量の石油は入ってこないだろう。台湾有事を抑止するため不可欠な日米同盟の結束も吹き飛ぶ。高市政権や各党は危機感が足りないのではないか。

自民党は憲法への自衛隊明記を唱えている。左傾化した憲法学者の自衛隊違憲論を根絶し、明記を機に義務教育で抑止といった防衛力の役割を教えることで日本の安保論議の底上げを図れる意義はある。


議員身分ばかり大切か

ただし自衛隊明記は、ホルムズ海峡封鎖が突き付ける危機の克服に寄与しない。9条2項削除か、「芦田修正」に基づく憲法解釈変更が結局は必要だ。

緊急事態条項創設も極めて重要である。南海トラフ巨大地震や首都直下地震、富士山噴火などの災害へ備えたい。台湾有事という人災から国民を守ることも欠かせない。

選挙が困難な事態での国会議員の任期延長だけではだめである。必要なのは、緊急時に行政府(内閣)へ一時的に権力を集め、緊急政令などで国民と憲法秩序を守らせることだ。この国家緊急権は国連が採択した国際人権規約(B規約)が認める世界の常識だ。

憲法第54条の「参院の緊急集会」で乗り切ろうという意見があるが、これでは議員の衆知を集められない。また、そもそも国会議員が集まれない程の緊急事態ではどうするつもりか。

参院選で、鳥取・島根両県などを1つの選挙区とするような合区の解消に重点を置く議論がある。論点として否定しないが人口減少が急速に進んでいる。「47都道府県」が維持可能かどうかから論じたほうがよい。

国会議員の任期延長や合区解消という議員の身分を守る改正点ばかりを前面に出して、国民の理解を得られるだろうか。

日本と国民に資する9条関連と緊急事態条項創設の改正が必要だ。衆参各院の憲法審査会は条文化に着手すべきだ。


www.sankei.com

「朝日新聞の記事は記者の取材の中に主張が入り込むような形で、これまでいくつか失敗してきたというのが私の認識」(朝日新聞社長(談))

あらら、びっくりぽん


元記事を探そう。

…えてして、朝日新聞の記事は記者の取材の中に主張が入り込むような形で、これまでいくつか失敗してきたというのが私の認識だ。今の人は、「朝日新聞の意見はいいよ」「ほかにこのテーマに対してはどんな意見があるの?それは自分が決める」というのが、メディアに対する視線だと思う。そういうときに強い主張を繰り返していくと、次世代の人たちに親しまれるメディアにはなれない。

私どもは私どもの取材結果を世の中に中立、中庸で出す。それに対し、社説も含めて「朝日新聞社はこう考える」ということは明確に出す。そして、「私どものほかにこういう考えもある」「あなたは自分の生活や学びの中で、どの主張を選びますか?」という姿勢を心がけないといけない。…
toyokeizai.net

朝日新聞社長


なんか異論のコラムあった
tansajp.org



最初の紹介ツイートで引用されているやつもなんかおもしろい


これの元論文、元研究って何?が気になっていたが、コメントプラスで。

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小熊英二
歴史社会学者
視点
ミクロな研究としての妥当性は、必ずしもマクロな情勢を説明するとは限らない。研究の評価が高いとしても、その結果をもとに議論するには、その点に留意する必要がある。

ホックシールドがルイジアナやアパラチアで多くの面接調査を実施し、その人々の感情構造を分析した成果は、高く評価されている。そして近年のアメリカで非大卒における民主党支持が減少していること、非大卒白人にトランプ氏への投票が多かったことは事実である。
https://www.pewresearch.org/politics/2024/04/09/partisanship-by-race-ethnicity-and-education/
https://www.pewresearch.org/politics/2025/06/26/demographic-profiles-of-trump-and-harris-voters-in-2024/


日本では学歴と支持政党の顕著な相関は知られていない。1950年代から60年代には高学歴層が社会党・共産党を支持する傾向はあったが、それも大企業に労働組合の組織率が高かったことの疑似相関だった可能性が高い。
https://jgss.daishodai.ac.jp/english/research/monographs/jgssm2/jgssm2_05.pdf

また1995年から2015年のデータを分析した研究では、自民党支持者に格差容認志向が増えている傾向が指摘されている。これは自民党が地域の伝統的保守層の支持だけでなく、都市部の高所得層の支持を集めるようになった影響ではないかと示唆されている。
https://www.l.u-tokyo.ac.jp/2015SSM-PJ/08_09.pdf

つまり21世紀の日本では、非大卒者が保守政党、高学歴層がリベラル政党を支持しているという顕著な傾向はない。またアメリカでは大学教授・大学生の民主党支持の強さがよく指摘されるが、『東大新聞』の調査では1970年代以降、東大生の自民党支持率は傾向的に増加し支持政党の一位である。