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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

吉田秀彦「いま、大野将平の相手になる柔道家はいない」と断言(モーニングショー)

そう、言ってました。速報まで

本日出場、テレビ朝日などで放送(すぐこれから)

【仮説】オリンピック自体は『人流を減らす』効果あり?(東京新聞)

 NTTドコモがまとめた25日午後3時時点の人出は、全国の主要駅や繁華街計95地点のうち8割近い75地点で前週日曜の18日から減った。24日から本格化した東京五輪の競技を自宅などでテレビ観戦する人が多かったもようだ。人出が増えたのは20地点だった。連休最終日に当たり、帰省や観光に伴う移動で、空港や駅の増加が目立った。
 新型コロナの緊急事態宣言が発令されている東京都では12地点中、9地点で18日を下回った。銀座は感染拡大前(昨年1月18日~2月14日)の休日平均と比べると22・6%減となり、18日からは12・9ポイント下落した。

www.chunichi.co.jp




まあ、このようなあんばいであるから。

news.livedoor.com


人流うんぬんは最終盤で無観客開催に押し切られたからで、推進派が誇るはなしじゃあない。

だが、それはそれとして、上のようなざっくりとした床屋政談としての推測でなく、上の視聴率とかを応用して、特異な人は数字をコネコネして計算してみませんか。

千葉県知事も「効果」に言及

「いだてん」の宮藤官九郎、「オリンピア・キュクロス」のヤマザキ・マリ氏は、今回の五輪開催に賛成か反対か(後者はインタビューあり)

オリンピックの開催に賛成ですか、反対ですか?を聞いて盛り上がりそうな人はだれかなあ…とつらつら思ったら、この二人を思いついた。
それは便乗作品……いやいやいや、そうではないが、オリンピックに関わる物語をさいきん描いた重要人物、ということでさ。


で、前者は、ロングインタビューが載っかっている。

コロナ禍前までイタリア在住だった漫画家・随筆家のヤマザキマリさんに聞いた。


 ……これほど非難が絶えず、わだかまりが残る中で始まる五輪はかつてなかったでしょう。

 菅義偉首相や閣僚は何を話し合っているのか詳しい説明はないし、国民は国民で徹底して議論することもない。真相を知らない間にいつのまにか何かが決まって実行されるという風潮は今までの日本でもよくあったことだと思います。

 「緊急事態宣言の最中であっても、感染者が増えるリスクを払拭(ふっしょく)できなくても、それでもどうしても五輪をやらなきゃいけない」と言うのなら、その具体的な理由を知りたいと思うのです。

 例えば、いきなり私が友人から「1万円貸して」と頼まれればその理由は知りたいですし、相手もわけを説明するでしょう。でも今はまるで「とにかく貸せよ」としか答えてもらえない感覚とでもいうのか。

www.asahi.com

その結論として、7月23日の五輪開催は、してよかったのか、すべきでなかったのか?…その賛否は後半部分に書いてあるかもしれないが、有料なので読むのをあきらめり。


というか、作品で語っておるおる




そして宮藤の官九郎どん、これは検索した限りでは、まさに2021年7月の五輪開催に賛成なのか反対なのかを語ったものはなさそう…あるのかな?
「いだてん」は五輪開催の物語ではあるが、一方でまさに「五輪中止・延期の物語」でもあるわけでな。



これは2019年のコラムだそうです。こう書いたからと言って、今回の五輪に対するアティチュードがわかるわけではないのだが。

number.bunshun.jp
金栗四三さんが、日本人で初めてストックホルム五輪に出場したのは21歳の時。4年後は25歳。誰が見ても心身共にピークを迎えていた。ところがベルリンで開かれる予定だったオリンピックが直前で、第一次世界大戦の影響を受けて中止になります。

 そのやり場のない悲しみ。喪失感。想像を絶します。4年間の血の滲むような努力が水の泡。あと4年待ってもオリンピックが開催される保証はない。仮にあっても29歳。ピークはとうに過ぎています。いだてん金栗さんはどうしたか。その答えはドラマ本編を…

ある題材で作品書いてたら、その題材のほうの評判が地に落ちる………というトラブル。

オールラウンダー廻が描かれている時に、修斗では若林太郎氏が失脚し、ものすごい内紛が勃発したり

「クレープを二度食えば」が、昨今のような状況になったりとかがある。



だが、自分が一番覚えているのが、1990年代に料亭を舞台にしたやまざき十三と北見けんすけの漫画「福ちゃん」というのが描かれて、そこでは実在の人物…をモデルにしたキャラが多数登場。
それは舞台が料亭であるから必然的に「政治家」が登場、いずれも「いささか滑稽で愛すべき人物」として描かれてきた。

だが、そこで準主役級のキャラのモデルが「金丸信」だったのが運のつき(笑)。床下に金の延べ棒と証券を隠すという、超絶の悪行がバラされ、脱税でパクられて政権交代(細川連立政権)につながった…
そのとき、作中でそのキャラは突然みんなからボカスカ殴られて、「あいつとは違う!」と弁明したり、作者と原作者が登場して「こっちだってホントに困ってるんだーい!」と訴えたりしたが……こちらは「そもそもそいつをモデルにしたらこうなるリスク高いのは分かってるだろ。見通し甘えよ」と、まったく同情できなかったもんです。

「劇画オバQ」無料公開中。とり・みき氏『単なるセルフパロディの枠を超えた名作』


dorachan.tameshiyo.me

数日公開されるのだろうな。物悲しくもあたたかい。
今はコロナで同窓会もめっきり減っているのだろうけれども、ある意味日本のどこかで「同窓会」が開かれるたびに、この物語は形を変えて演じられている。はずだ。

じんべえざめ一匹を、漁師が丸ごと捕獲(その後放流)…その感想が「こういうの入ると夏って感じ」(平常)



……いやちょとまて、
かなり驚天動地の大事件とかとちゃうの??

これこそが、漁師マインド。
twitter.com




ちなみにそのご、このじんべえくんはリリースされたそうです。老人は、ライオンの夢を見ていた。



ローマの”暴君ネロ”はプロパガンダやフェイクニュースで、実際は庶民に愛された”賢君”では、という説

朝日新聞記事『(日曜に想う)皇帝ネロ、落書きが覆す「暴君」 ヨーロッパ総局長・国末憲人』より

第5代ローマ皇帝ネロ(紀元37~68)といえば、希代の「暴君」として名が通る。16歳で即位。母や妻を殺害し、64年のローマ大火の責任をキリスト教徒に帰して迫害した。芸術にかまけて統治を怠り、元老院から「国家の敵」と名指しされる。30歳で自ら命を絶った後、胸像や碑文は削られ、痕跡が抹消された。

 ところが、そのような評価が近年大きく変わってきた。彼が実は「名君」だったというのである。


 ローマのコロッセオに隣接する丘に、ネロが築いた「黄金宮殿」が……


https://digital.asahi.com/articles/DA3S14987301.htmldigital.asahi.com


専門家へのミニ・インタビューを挟む。

ネロはどんな皇帝でしたか。

 「考古学的視点から探る限り、極めて有能な君主だったと考えられます」

 なのに、なぜ「暴君」の汚名を?

 「一種のポピュリストだったネロは、大衆の支持を背景に政治を進めたため、元老院など支配階級と対立しました。だから、死後否定的に扱われたのです」

 元老院議員だった歴史家タキトゥスらの著作と、後の小説や映画は、ネロに暴君のレッテルを貼った。その評価を覆した一つが、当時の庶民の落書き……

ネロ死後の79年、ベズビオ山噴火による火山灰でポンペイは埋没した。その結果、普段なら消えてしまうはずの落書きが、現在に伝えられた。

 ポンペイの他の落書きにも、ネロの名は多いという。ローマでは、いたずらで描いたネロの似顔絵も残されている。

 「エリートによってつづられた公式記録がネロを悪者扱いしたのに対し、落書きは庶民の受け止め方を物語ります。彼は大衆人気を誇っていたのです」

 特別展を企画した同館のトルステン・オッパー上席学芸員(51)が説明する。

 ネロの死から28年後、ローマでは「五賢帝」の黄金時代が始まる。その際に称賛された政策――税制・通貨改革や古代コンクリートによる街づくり、東方への領土拡大は、いずれもネロの治世に基盤が用意された…(略)


書いた国末氏の写真付きツイート





五賢帝の政策と、ネロの政策がどの程度共通しているのかは今後知りたいと思うけど、ちょっと一般論的にいうと「暗君伝説」は本当に無能力と言うより”反対派が多い政策を実施した”人間が多い、という説はよく聞く。


中国の巨大運河の創設者である隋の煬帝、生類憐みの令ーーこれは犬優遇とかより「日常的に暴力沙汰刃傷沙汰の起きる戦国の気風の矯正策であった」と今は言われるーーの徳川綱吉などなど。


ただ「庶民に愛された」=「賢君」を「落書き」で分析できるかどうか。

ネロが主要部分でポピュリズムローマ市民の直接的な人気取りを重んじるタイプだったことは事実だろうし、庶民はなんだかんだと、直接王と触れ合うと恐れ入り、そのこと自体に感激するものだ。なんだかんだと言っても今の選挙ですら「握手した数以上の票は出ない」と言われるのだから。


逆に、生類憐みの令のように、今の社会を大きく数十年単位で変化させていくような政策は反発も多い。
そしてその庶民の不満を「押さえつける」機能があるかどうかも関係してくるし。

田沼意次は庶民の政権風刺を止めなかった(止めるような政治的体力がなかったのかもしれないし、そもそも庶民を重んじていないから悪評も眼中にないかもしれぬ。ひとくちには言い難い)から悪評が残った、とも言われる

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田沼意次は庶民の政権批判に寛容だったため、悪評が残った説(風雲児たち



……大火のローマを見下ろしながら歌を歌っていたなど、指導者としての資質を疑われる逸話が残る。しかし、その多くは創作の可能性が高い。「現代のフェイクニュースと同じです」とオッパー氏。つくり話が事実に取って代わり、ネロのイメージを築いたのである。

 ならば、同じことが現代でも起こりうるだろう。本物と偽物が入れ替わり、フェイクニュースがいつの間にか大手を振る。うかうかすると、トランプ前米大統領が「名指導者だった」などと位置づけられる日だって、来ないとは…

この大火のエピソードは創作らしい、という話は有名だけど、ただ名君伝説だって多くは創作だろう(仁徳天皇の民のかまど話のように)
そしてまた、これはコラムにオチをつけるという意味もあるけど、まさしくトランプが「庶民の落書き」的なものから歴史を発掘すれば、名指導者扱いされかねないポピュリストであり、熱狂的な庶民のトランピストを抱えるタイプの人間。
それは、国末氏の同僚が描いた「ルポ トランプ王国」が如実に記している……はずだ。

「カリフォルニア、ニューヨーク、ワシントンは、オレたちとは違う。あれは 偽のアメリカだ…ここが本物のアメリカ だ、バカ野郎!」
「トランプが美しい壁を造るんだ」
「どう説明すればいいのか分からないのだがな、私は彼を見ているのが楽しいんだ。しんどい日も彼は私を笑わせてくれる。ニュースを見ていたくなるんだ」
「トランプは私達と同じ言葉を話す」
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そして最後に、ネロも重要人物として登場した漫画「プリニウス」が最終章に入っている。

kuragebunch.com


一方でセスタスはまだまだ続くが(笑)、アニメではネロらの登場する前半がおもいっきり飛ばされた(笑)

ドラマ「トクサツガガガ」2夜で全話再放送(25,26日深夜)



主演・小芝風花さん / 主人公・仲村 叶 役

特撮オタクであることをひた隠しにしているOL

──再放送が決まって

2年半経った今でも、ファンの皆さんやお仕事先で「トクサツガガガすごくおもしろかった、すごく好きな作品」と声をかけていただくことが多く、こんなにも愛される作品に携わることができて、とてもうれしく思います。

──撮影当時・放送当時を振り返って

美術さんが細かいところまでこだわって作ってくださっていたり、実際に特撮好きの方からいろいろ教えていただいたりしていたのですが、それがしっかり視聴者の方にも伝わっていて…(略)

www6.nhk.or.jp


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