INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「生産年齢人口を考慮すれば、日本の成長率はアメリカ以上」…どこの日本SUGEE論者だよ、と思ったらクルーグマン?

こんな考え方って あり?と、思わず我妻善逸風に叫んでしまった。



佐藤 今年4月に発表されたIMFの世界経済見通しによれば、2020年の日本の経済成長率はマイナス4.8%です。これは先進国平均のマイナス4.7%よりも低く、米国のマイナス3.5%よりもはるかに低い数字です。日本は欧米よりも感染者数を抑えられてきたのに、なぜこれほど経済が落ち込んでしまったのでしょうか。

経済成長率を生産年齢人口で見る
クルーグマン 新型コロナウイルスの感染拡大に対する日本の対策は、一定の効果を上げてきたと思います。日本が欧米よりも感染者数を抑えることができたのは、検査・追跡・隔離政策、外出や経済活動を制限する措置などが比較的有効に働いたからです。


さらに日本には感染予防にプラスとなる文化もありました。米国ではマスクの着用の是非をめぐって文化的な対立が生じましたが、日本にはパンデミック前からマスクを日常的に着用する習慣がありました。アメリカ人よりもずっと理性的に行動できる文化があったのです。このことも感染の抑制につながったと思います。

国別の経済成長率を見ると、確かに日本経済はパンデミック下で必要以上に落ち込んでいるように見えます。ところがここで重要なのは、国の実質的な経済成長率を評価するには、全人口ではなく、生産年齢人口(15~64歳)を基本に見る必要があることです。米国の生産年齢人口の成長率はほぼゼロですが、日本はマイナスです(筆者注:2019/12-2020/12マイナス0.5%)。生産年齢人口1人当たりの実質GDPの成長率を算出してみると、日本はアメリカよりも高いのです。

日本は世界のどこよりも早く長期停滞を経験している国です。その主要な要因は人口の高齢化です。人口動態の変化が、需要の低迷、投資需要の低迷をもたらし、それが経済の停滞につながっているのです。ですから、全人口の国民総生産をもとに経済成長率を見ると、高齢者人口の割合が小さい米国よりも低く出るのは当然のことです。

style.nikkei.com


もう記事の本題なんかどうでもいいわ。
どこの日本SUGEE論者の主張だ、と思ったらクルーグマンとかいうひとの主張。このひとって、経済にくわしいんでしょうか。
しかしまあ、聞いたことのない話でした。もしみんなが知っている有名な基準だったらば、基本的にこの基準で計算して語ればいいのに。

”ミラクル3”白鵬が大復活!悪党殺法で正代を血の海に沈め、千秋楽全勝決戦…!!

まずは、みてくださいよ。その後、ミラクル3について解説。あと、どうでもいいけど朝8時半前後、張本がこの相撲について「喝!」とかなんとか言ってるだろう(推測)。


実況が「発声禁止の国技館ですが、しずかなざわめきが起きています」とか言ってたな。


TVの前で見ていた自分は快哉を叫んだ。そして思った、ついに「”ミラクル3”の白鵬完全復活だ!!」と。

ラクル3については、
過去記事から孫引き。

m-dojo.hatenadiary.com

http://blogs.yahoo.co.jp/matunoah/57449681.html
「ミラクル・3」すなわち「奇跡の3」
これはいったいどういう由来があるリングネームなのでしょう。

プロレスラーの資質は以下の3つに絞られます。
1.パワー
2.技
3.反則

「鉄人」ルー・テーズは、技のすごさ、相手の反則に応じて繰り出す反則の猛烈さは
天下一品でしたが、パワーに関しては超一流とはいえませんでした。
ジャイアント馬場アントニオ猪木も同様でしょう。

逆にアブドーラ・ザ・ブッチャーなどは、
パワーと反則は折り紙付ですが、技が心もとない。
(略)
このように、パワーがあれば、それに頼ってしまい、技の鍛錬がおろそかになり、
技のレスラーは、スピードを落とす筋肉は必要以上にはつけようとしない。
そして反則に頼りすぎると、ジェット・シンやシーク並みのレスラーに成り下がってしまいます。

さて、これらの要素すべてが完璧に備わった奇跡のレスラーが・・・「ミラクル・3」なのです。

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ラクル3とは、技・力・反則すべてが一流のレスラー


あらためて再論するけど、この「技・力・反則」って並びはすごいよな。正統派の発想ではなかなか思いつかないと思うが、梶原一騎のアイデアなのか、プロレス界では以前から言われた見立てなのかはわからん。
そしてたとえば、梶原一騎がいつもラスボス、デウスエキスマキナ的な、すべてを終わらせる究極のポジションにおいたルー・テーズは、力において欠けるからミラクル3には至らない、と描写されている。……いいですか、あの正統派ヒーローのルー・テーズは力(パワー)は欠けている…つまり、技は一流で、反則も一流だっていうんですよ(相手に反則に対しやりかえす反則限定らしいが)。この、独特なる史観!!


まあ、独特なる史観とかレッテルを張りながら、その見立てをそのまま活用するんだけど(笑)、対正代戦のあれ、ルール違反ではないけど「相撲道に反する」、と周りから言われるようなそれだとは言えるでしょう。それは事実が証明している。

しかし、それこそがいい!!
余裕か、必死さか?といえば、かつての猫だましややぐら投げとはちがって、遊び無しで正代の突進を避けようという戦略があったのかもしれない。



だがどちらにせよ、ああいうえげつない作戦をやってこその白鵬だ!!と思うんですね。

だからこそ、ミラクル3の白鵬復活だ!!!と思ったわけです。



そして本日7月18日、9年ぶりという、無敗同士の千秋楽対決が行われる・・・・・・・・・・・・・・
相手は、シャバの空気が恋しくて、地獄からよみがえった男、照ノ富士

完結「絶対可憐チルドレン」~これだけの人気漫画も、連載まですごく苦労したという話(椎名高志の漫画術)

ついに完結しましたね。
natalie.mu
togetter.com
news.yahoo.co.jp
www.animatetimes.com


自分のこのブログは、いち早く「連載最終章とアナウンス」「完結が決定」「完結前にある設定が登場」「完結ひとつ前」とか、そのたんびに書いていたので、ホントに完結しても書くことがあまりない(笑)
それら過去記事はあとで紹介するとして、ブクマだけ再掲載しておこう。

何度も書くが、立川談志が落語の核を「江戸の風」と表現したのをなぞるなら、作中に「SFの風」が吹いてるのですわ、氏の作品は/そしてチームを体現する「ミスタータイガース」のように「ミスターサンデー」でもある
https://b.hatena.ne.jp/entry/4705415663775915874/comment/gryphon

そう、表面的な記録・成績以上に、そのチームで長年活躍し、チームの気風、チームカラーを体現した選手が「ミスタータイガース」や「ミスターオリオンズ」と呼ばれるような意味で、椎名高志氏が「ミスターサンデー」であることに、そう異論はあるまい。
というか、この前のこの記事では、最後の艦隊を率いて出撃をするビュコック提督に例えているからな(笑)。

…不謹慎ながら、この椎名高志絶対可憐チルドレン・高校生編」のシリーズが、最後の…表題に示した「サンデー的なるもの」の大いなる締めくくり、最後の司令官になると思っているのだ。
(略)
さらにはっきり言っちゃうと、俺の中では椎名先生はビュコック元帥なんですよ(笑)。「最前線に復帰した」というイメージのせいかな。
今回は、マル・アデッタ星域に最後の「”少年サンデー的”艦隊」を率いて出陣した、のだと思っている。
(略)
そしてあたくしも、もういまさら別の旗を仰ぐ気にもなれないひとりだ。椎名先生の「絶チル」が見事に完結した時、少なくとも80-90年代に、まさに「アオイホノオ」の時代に作られ、そこから発展していった”サンデー的なるもの”の時代は終わる。
m-dojo.hatenadiary.com

そこから7年間闘うほうも闘うほう、見続ける方も見続けるほうだが、さてここで80年代(アオイホノオ時代)ぐらいに培われた「サンデー的なるもの」がいちおうの終焉を迎える…との見立ては、今見るとどうかな。当時の看板「銀の匙」は大団円を迎えたが、たとえば新鋭「葬送のフリーレン」が高く評価されている今を、どう見立てるかは、読者諸氏に任せよう。



やっと本題だ…そんな「絶対可憐チルドレン」も、連載するまでにメチャ苦労。編集部が入れ代わり立ち代わり「少年マンガらしくせんかーい!!」と……

本題までが長いのは、このブログに時々出る欠点だが、その時は記事に結構気合が入っているというジレンマ(笑)。

さて、そんなふうに17年近く連載されたこの作品はアニメ化もされ、スピンオフも作られそっちもアニメ化された(実は両作未見)。


そしてこれだけ長期連載だったのだから、小学館に利益をもたらしたヒット作であることは疑いないのですが……さて楽しい答え合わせの時間だ、そんな人気作は連載当初、というか連載が決まるまで編集部がどう期待・予想していたか?です(笑)

実は、この解答というのは基本秘密に包まれることが多いのだが・・・・・・この作品には答えがちゃんとある、作者を鎖で縛ってないからだよ(笑)
画業30年で発行された記念誌。こんな本が出るぐらい、氏は小学館の看板作家のひとり、なわけですが。

氏のこれまでの作品を語る自著解説の本にしたのが、小学館にとっては運のつき。

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椎名高志絶対可憐チルドレン」は連載決定まで難航した。「少年漫画らしい超能力にしろ」と…

とまあ、そんな風に『絶対可憐チルドレン』は初期段階からいろいろと思い入れて作りこんでて、しかし、当時の編集部との調整にはかなり時間がかかりました
編集部からは相変わらず「主人公を少年にしろ」とか「少年漫画らしい超能力にしろ」とか言われるんですよ(笑)。
「そういうの、この前の連載でうまくいかなかったじゃないですか。もうよそに持って行っていいですか」「いやそれはちょっと。こっちの言うことをきけば載せる」「それでコケても漫画家の責任です。心から納得できること以外はしない」「でもこんなものはそのままじゃ一冊も売れないから」って(笑)。
しかも一人をなんとか根負けさせても、また別の編集者が次々と口を出してくるんですよ。それがみんな言うこと違うし、お前らもう何でもいいから言うかせたいだけちゃうんかと(笑)。
まいには「とにかく最初だけ黙って言うとおりにすれば、たとえ人気が出なくても一年間の連載は保証する」とか言うやつが出てきて。新人なら...いや、2~3年前なら危なかったですね(笑)。でもそんなの1000%ウソだってことは、とっくに……

うわー、シビア……。
自分の過去のイメージ的には、「GS美神」級のヒットを過去に飛ばせば、お屋敷から電話で「ああ編集長君、そろそろ新連載でもしようかと思うての」「ははっ、それでは新連載のご玉稿、取りに行かせますので」と無条件で連載が審査パスで始まる、と思っていたんだけど、そうじゃないらしいと。
まあそれに、この作品に至るまで、少年サンデーで「MISTERジパング」「一番湯のカナタ」を連載、どちらも単行本一けたで連載が終わっているのですね。
こうなると過去の大ヒット作家でも、ワンモアとはいかないらしい……

この「連載を打ち切らない保証なんて大ウソ!」という話は…前世代のこれもレジェンド漫画家、ゆうきまさみ氏が証言している!!(なぜか梶原一騎調)
togetter.com

彼も常勝無敗ではなく「KUNIE」とかは、人気作とはいかなかったのだよなあ。



だが過去のヒット不ヒットの実績はともかく……、上での話は、椎名氏のフィルターを通したものだと承知しても、「絶対可憐チルドレン」の連載前の編集部の声は、だいぶんポンコツに聞こえる。ぜんぶ的外れに聞こえる。

こういうとき、「当時の編集部」じゃなくて具体的なバイネームでわかるといろいろ納得することもあるが、実はそういう担当氏も、別作品に関しては的確な企画・指摘で、なんども大ヒットを飛ばした有能な編集者であることも多い。こういうのはほんと相性というか、常勝無敗はありえないというか、「琴となり 下駄となるのも 桐の運」ってやつだなあと。だから編集者との相性次第だろうし、最近いろんな編集部がやってるし、椎名氏もやりかけた「よその雑誌で連載に至らないネーム、うちに見せてください!うちなら連載できるかも!」という話が最近は公に募集してるのは、ほんとうにいいことだと思う。この話な↓
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その他の部分も面白いのだけど箇条書きに。

・最初の構想は「才能・人気あふれるけど我儘なチャイドルとマネジャー」の物語。だが芸能界に疎いのでアウェーから、ホームであるSFモチーフに。「才能」と「承認」の物語。
・映画「ある日どこかで」のイメージも盛り込んでいる。
・「最近の超能力」はかっこいいが、敢えて昔風の無骨なものに。「才能は望んで得られるものではない」「本人を幸福にも不幸にするかもしれないが、ただその人の一部である」という意味を強調したかった。
・その敵役は「他者を排除する独善的なマジョリティ」のパロとして「普通だと強調する普通じゃない連中の組織『普通の人々』」を設定したのは気に入ってるが、権利関係がやばいパロになってしまった(笑)

…てな話から、上の「編集部との、連載開始までの苦労したやりとり」の話に成り、
実際、主人公を少年にしたりとか、超能力を今風の描写にしたりとか、薫は普通人だったが突然超能力に目覚め、新人として加わったとか、いろいろなバージョンを描いてみたが、どれもしっくりこなく、あきらめる気にもなったが…結局3年を費やして自分の意思を押し通し今の作品になり、結果的に大ヒットした、という。
そして…

・TV終了の区切りとして小学校を卒業させたので、結果的に「ずっと小学生の成長を描き続ける」という路線はなくなって、外見も内面も変えつつ、未来の「破壊の女王」と向き合う形に。
・絵柄は意図的に変えています(※実は自分、この種の「絵柄」をキャッチするアンテナが低く、作者がブログやtwitterで言及するまで全然そんな変化に気づかなかった、のだよな……)
・ファッションは奥さんが監修するようになり、女性読者から好評。だが面倒くさいので時々「少年マンガだから線書いてベタでいいじゃん!」と喧嘩する(※当方、おなじく登場人物のファッションなんて全然見てなかった…)


といったことが、この本では書かれていました。
連載完結の今、これらの部分も「答え合わせ」として、以前の回と見比べていくといいかも。


でな、実はそういう全作品の「自作解説」だから、絶チルの前のMISTERジパング」や「一番湯のカナタ」についても、率直に書いていてな…実はそっちのほうが、(ある意味で)面白いんだけど、それは直接の読者の特権という事で…

「結局編集部からは「心配するな、全面的にバックアップする」と言われ、それを信じて踏み切ったのですが…」

「編集部はそういう、一般的な切り口とは違うドラマの作り方には懐疑的で……」

「『なんで三国志花の慶次みたいな話にしないんだ』としか返ってこない…」



「『カナタ』の話…要りますかね(笑)? 正直なるべく思い出さないように……」

「いや恨み言じゃないですよ?単に当時の状況を説明……」

「編集部のリクエストは「少年マンガらしく、こども、少年が主人公」ということで、まあおそらく『金色のガッシュ!』みたいな……」

「ものすごく長時間打ち合わせをしたのですが、その中身は…」

高橋留美子さんにアドバイスをお願いしたところ……」

はいおしまいおしまい、あとは上の「椎名高志の漫画術」買うてや!!


過去リンク集。

なにしろ、最初に「絶対可憐チルドレン」の連載が始まった時の感想記事もあるのが自慢…
あ、いちいちリンク張るのって地味にめんどくさいんだけど、あまり紛れてないからこれで代用可能かも。

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フローラン・ダバディ氏「『海外記者がコロナ拡大』デマやめて」「根拠のない報道で不安煽る」と。

槍玉に挙げているのが、このAERA.dotの記事だった。

news.yahoo.co.jp


こちらでは「私たち海外記者の力なきに、メダルや五輪なんて存在しません」とまー強気。
そして海外記者と対比させるように「小さなラーメン屋や居酒屋にいる」客を対比するように挙げている。



フローラン・ダバディ氏といえば懐かしい名前で、2005年にニューズウィークに、K-1UFC、PRIDEなどを含めた格闘技(総合&打撃)に関して識見溢れる論考を発表、それをレビューさせていただいた思い出がある。

とくに「K-1が好きな女性」を「ちょっと心配になってくる」という愛情あふれるご配慮を頂いたことが、今も記憶に鮮明だ。

K−1について、もうひとつ不思議に感じることがある。それは、日本では女性ファンが多いこと。
本来、男性に野蛮な動物的本能があるとしたら、女性はふつう暴力や殴り合いが嫌いで、子供や人間を守る使命を本能的に感じているはず。
ヨーロッパでボクシングや格闘技、そしてもちろんK−1がはやらない理由は、知識人と女性の大多数が、たとえスポーツの枠の中であっても、あらゆる形の暴力に反対しているからだ。
女性はこういうスポーツを見に行かないし、それに夢中な男性に知性のなさや単純すぎる野蛮性を感じるから、ほとんどつき合わない。
日本の一部の女性が好きなのは「K−1選手のマッチョな体」だとよく聞くのだが、男性の筋肉や強さに憧れるだけなら理解できる。
ただし、殴り合い自体が格好いいと思うなら、女性のエッセンスに反している気がする。そして、その無神経な見方がちょっと心配になってくる。
ニューズウィーク日本版 2005年4/6号『TOKYO EYE』より)

いつも心にヨシロー・モリ。K-1見る女、わきまえない女(…なのか?)。
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そんなことを懐かしくも思い出したけれども、それはそれとして(笑)、外国の五輪報道に携わって、そして今回来日した人の中には、日本の五輪批判報道、その中に外国報道陣への警戒報道(…を「煽る」とすべきかどうかは不明だが)に対してむかっぱらを立てる人も一定数出てくるだろう。
ムッシュダバディ

私は概ね朝日派ですが、今回に限ってこの根拠の薄い記事にがっかりしました

と言っているように、一種の”内ゲバ”につながっていくのかもしれぬ。しれぬ。れぬ



東京五輪社説、英フィナンシャル・タイムズ。無観客での開催を支持。


原文英語。訳:Googleのなかのひと

東京のオリンピックはフロップである必要はありません

菅は、取り除いたゲームになるものに観客を禁止するのは正しかった

編集委員会 YESTERDAY


古代オリンピックへの旅行は、ほとんどすべての条件で可能でした—ゲームはペロポネソス戦争中ずっと続きました—観客は到着したとき、条件を楽しんでいなかったかもしれませんが。遠く離れたオランピアには恒久的な宿泊施設がなかったため、訪問者は夏の暑さとハエに悩まされてテントにキャンプしました。

東京2020としてよく知られているXXXIIオリンピックは、来週の金曜日に数万の高級ホテルの部屋がある都市で始まります。それにもかかわらず、彼らは、観客なしで開催される、古代または現代の歴史上最初のオリンピックになります。Covid-19による1年間の延期の後、菅義偉首相は、日本人人口の3分の1しかワクチンを1回接種していなければ、オリンピックのお祝いの危険を冒すことはできないと判断しました。

これは悲しいことだ。しかし、それは正しい決断です。日本のCovid-19応答を実行している医師は、大会は密室で開催されるべきであると明確かつ公に助言しました。菅は当初彼らに逆らい、スタジアムは半分いっぱいになるだろうと言った。その後、彼はコースを逆にしました。過去18か月の経験は、政治的便宜のために行われた決定が、医学的アドバイスに反して、振り返ってみるとめったに賢明に見えないことを示唆しています。菅は少なくともすぐに気が変わった。

観客が不足しているスポーツイベントは減少します。アスリートと観客の間の相互のエネルギーは、スペクタクルを作るものの一部です。それでは、問題は東京オリンピックから何を回収できるかということです。

日本がかつて東京2020に付けていた意味のほとんどは、もはや意味がありません。元首相の安倍晋三は、彼らを彼の国家復興の要として意味した。Covid-19はそれに支払いをしました。日本は、2011年の地震津波原子力災害から福島県がどのように回復したかを世界に示したかったのですが、日本に旅行できる訪問者は東京のホテルの部屋で隔離されます。

これらのゲームに残っているのはアスリートだけです。日本が意味を探さなければならないのは彼らにとってです。何年にもわたって、オリンピックはナショナリズムマーケティングのますます肥大化した光景になりました。これらのゲームは、数十年で古代オリンピアに最も近いものになるでしょう。スポーツの卓越性が正当化されたとしても、東京2020は成功する可能性があります。

国際オリンピック委員会と主催者の義務は、Covid-19がスポーツに干渉しないようにすることです。アスリートは、大多数がワクチン接種を受ける場合でも、マスクの着用、社会的距離、お祝いに関する厳格な規則に従わなければなりません。誰かがそれらの規則を破るにちがいない。違反が悪意のあるものでない限り、主催者は可能な限り最大限の寛大さを行使する必要があります。コロナウイルスの規則に違反したためにアスリートが追放された場合、それは失敗に終わります。

同様に、主催者はアスリートに対して毎日Covid-19テストを実施する予定です。非常に多くのテストがあるため、誤検知が発生する可能性があります。繰り返しになりますが、規則は、競合他社に対して可能な限り寛大に従わなければなりません。コロナウイルスの無症候性キャリアは、5年間のトレーニングの後、感染していないアスリートが禁止されるよりも、ボートを漕いだり、馬に乗ったりする方がよいでしょう。

残念なことに、これらのオリンピックは2、3か月早く来ました。ワクチンが世界中で展開されるにつれて、Covid-19の最も致命的な影響が消えつつあるという希望があります。秋には、ワクチン接種率が高いヨーロッパに最近あったように、スタジアムはユーロ2020サッカートーナメントのために埋められた可能性があります。世界はスポーツの光景に飢えています。すべての目をアスリートに向けて、ゲームを開始しましょう。


https://www.ft.com/content/13fe9f58-4f7f-406d-979f-fcbc4b85bc96


会場に街宣/献花中に罵声/開催賛成・反対ともに脅迫文/聖火ランナーに爆竹……抗議の夏、或いは妨害の夏。

大阪府立労働センター「エル・おおさか」(大阪市中央区)で16日、「表現の不自由展かんさい」が始まった。(略)脅迫文や不審物が既に届いており、府警は厳重警備を敷いた。周辺では開催に抗議する人と賛成する人が言い争った。不測の事態も懸念されている。18日まで。

 会場には作品を鑑賞しようと多くの市民らが詰め掛けた。入り口に腕章を着けた弁護士が数人立ち、飲み物入りのペットボトルを預かる措置も取られた。会場周辺では開催に反対する人々が拡声器も使い抗議。大音量の街宣車も現れた。
nordot.app

…センターには13日、「開催するのなら実力阻止に向かう」との脅迫文が届いた。14日には「サリン」と書かれた文書と液体入りの袋が届いたことも分かった。吉村氏によると、14日に届いたものは「開催せよという方からの脅迫文。表現の不自由展を応援する方から届いた」という。
news.yahoo.co.jp

16日夕方、東京・武蔵野市で行われた聖火リレーのセレモニーの最中に、会場近くで関係者に爆竹のようなものを投げつけたとして、男の容疑者が威力業務妨害の疑いで警視庁に逮捕されました。セレモニーに大きな影響はなかったということです。

警視庁によりますと16日午後5時すぎ、聖火リレーのセレモニーが行われていた「武蔵野陸上競技場」の前の歩道で、会場の案内役のスタッフに向かって突然、爆竹のようなものが投げつけられたということです。

けが人はいませんでしたが、60代くらいの男の容疑者が近くで警戒にあたっていた警察官に取り押さえられ、威力業務妨害の疑いでその場で逮捕されました。


www3.nhk.or.jp

…久野成章さん(61)率いるデモ隊が公園脇の道路で抗議運動を行った。

 午後1時半、雨が降りしきる中、バッハ会長が公園内に姿を見せた。ゆっくりと慰霊碑に歩み寄り、関係者の説明を受けて献花を行ったが、その最中にデモ隊から「命よりカネのバッハは帰れ!」「オリンピック中止しろ!」の怒号が飛んだ。関係者から説明を受け散る間も「帰れ!」の声を浴び続けた。その後、バッハ会長は関係者らと原爆資料館を見学。被爆者をはじめ湯崎英彦広島県知事(55)らと面会中も公園外ではデモ隊が叫び続けた。

www.tokyo-sports.co.jp

かつて、小田嶋隆氏はこうツイートした。


『「表現・言論の自由」は、あくまでも公権力が国民の表現・言論を弾圧することからの自由を保障したものであって、国民同士の意見の対立はむしろ自由の成果だぞ。』
うん、意見は対立し、罵声は広島に、大阪に飛び交う。どっちも同じお好み焼き文化圏か。

蝸牛枝に這ひ、 神、そらに知ろしめす。

なべて世はこともなし。




ただし、前からの繰り返しだが、民主社会において「抗議」は基本、あるわけだが、その目的や主張…「なにを」の部分でうんぬんしても、その正しさは判定がいろいろだろう。
それよりは、その抗議が「いかに」行われているかのほうが、ずっと判定しやすい。

ニャントロ星人のメッセージに従い、その展示/訪問は中止されるべきである』などとデモ隊が主張していたら、その「なにを」の部分は( ゚д゚)、で誰も共感しないだろうが、その抗議の仕方が自ら節度を保った合法的なものであるなら「いかに」の部分は認められるだろう。
その逆も、十分にありえる。

とりあえず、火薬は使うな。この前名古屋で不自由展のほうに送った爆竹らしきものの郵便物、とかまわん。


もうひとつ、これは「ミヤネ屋」でのコメンテーターの言で、バッハの広島訪問(への抗議)についてのコメントだったが、自分は映像などを見る限り「抗議は基本的に合法の範囲だったみたいだし、人数も(結果的に)少数だったしいいんじゃないの?」との感想だったが、年配男性のコメンテーターは、「抗議は自由ではあるが、すくなくとも献花をしている儀礼の間に関しては、抗議するのは自分は賛成できない(大意)」と語っていた。
ふーむと、その視点は無かったので記録しておく。

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バッハに抗議するデモ隊(東スポサイトより)