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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

不条理かつSF(すこし・ふしぎ)な落語…『天狗調べ』がNHKで放送(上方風、配信もあり)

早朝です。多くの人が、この記事を見ている時には終わってるかもしれないが…(しかし配信があります、後述)
[NHK総合1・東京] 2021年02月27日 午前4:30 ~ 午前4:59 (29分)

桂春若 落語「天狗裁き
第412回NHK上方落語の会から桂春若さんの口演で落語「天狗裁き」をお送りします(2021年2月4日(木)NHK大阪ホールで収録)。【あらすじ】:亭主が夢をみている様子。女房がどんな夢をみていたのか尋ねるが、亭主は夢をみていないと言い、夫婦げんかに。近所の男が仲裁に入るが、この男も夢の話を尋ねてけんかになる。今度は家主が登場し、また夢の中身を聞こうとして断られると「長屋を出て行け」と言い出して…。


www.nhk.jp

これは本放送あとの再放送なんだね。だからこんな時間なのか。

その本放送から数えて1週間の、28日まで見逃し配信あり。
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2021022105593?cid=jp-DQM2J31K4N

で、以前も書いた気がするが、この噺がすごく「SFっぽさ」があるんですよ。もちろん「すこし・ふしぎ」のほうのSF。
夢と現実、そして答えようもないことを追及される不条理、徐々にスケールが拡大していく奇想天外さ・・・・
・・・・だけれども、惜しいのは今回の放送は「上方ふう」の語りのようですな。こちらはどうも上方落語はね…それでも面白いとは思うが、機会あれば江戸風のそれを聞いてもらえれば幸い。


古今亭志ん生(五代目)天狗裁き



朝まで生テレビ、本日放送 テーマは原発


重要な問題ではあるけど、目前にコロナがある今は、注目度が低くなるのも事実ではある。
一応お知らせ、ぐらいな

本日「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」が金ローで初放送/「木根さん」半額電書も紹介



ただいま「木根さんの1人でキネマ」4回目!!のSW回が載っている巻が、ポイント添付で実質半額キャンペーンをやっておる。

偏愛のキネマコメディ第8巻、今回もアラサー独身OL木根さんが映画愛こじらせ大☆暴☆走!!《クエンティン・タランティーノ監督作品》を語って《どんでん返し映画》にやられ、まさかの四度目《スターウォーズ回》に、《ジュラシックパーク》で大地揺るがし雄叫び上げる!!!!※面倒くさい人的な意味で(笑)

森下裕美の超傑作「大阪ハムレット」99円!(全5巻中4冊が)/「トモちゃんはすごいブス」も99円

2021年2月26日段階の価格。この価格の期間は、数日ぐらい?

大阪ハムレット


森下裕美で一番知られているのは、ゴマちゃんのかわいさで知られる「少年アシベ」、新聞連載の「ウチの場合は」でしょうが、
藤子・F・不二雄ドラえもんオバQのイメージだけで知っている人が、「SF短編集」を読むとあの人、こんな作品も描けるのか!と驚愕・感動するでしょ。
それとホントに同じパターンになるから。
ぜひぜひぜひぜひぜひ、ほんとにほんとにほんとにほんとに、この機会に買ってみて読んでみて。
この作品が文化庁・メディア芸術祭で優秀賞を送られた時の贈賞理由

一度読んだら忘れられないと感じるほど個性的な作品である。このストーリーには、これ以外の描き方はないだろうと思わせる不思議なバランスのよさが感じられる。個々の登場者の融合が奇妙でもあり滑稽でもあり、ショートストーリーマンガの新しい描き方である。万人向けとは言いがたい画風かもしれないが、このストーリーにしてこのキャラクターありと納得させるし、説得力もある。等身大でも立派にマンガとして成立することを立証した作品であり、その意義は大きい。

archive.j-mediaarts.jp

何度かこのブログでも、twitterでも紹介しているが…

あるいは
m-dojo.hatenadiary.com



しかしまぁ、(いまのところ)全5巻の作品、99円のセールにしておきながら、しれっと「2巻だけ定価である」というのは知恵者だな。うっかりリズミカルにクリックさせる気があるのか、気づいてハタと、2巻はスルーしようかなー、と思っても、やっぱり切りよく全巻買いたくなって、2巻も含めて買ってしまうことを見込んでいるのか(実際、俺はそうなった)…平均すれば1冊200円か

「トモちゃんはすごいブス」

この作品も、森下先生の「純文学系」な作品。

天涯孤独になってしまった日…、チコはトモという謎の女に出会う。一度見たら忘れられないとんでもないブス、トモ…。この日を境に、生命力ゼロだったチコは、徐々に大切なものを獲得してゆく。ディープな大阪を舞台に繰り広げられる抱腹絶倒、しかも切ない森下ワールド全開!!


天涯孤独だったチコちゃん。とんでもない謎のブス、トモちゃんに出会い、人生が徐々に変わってゆく。アルバイトを始め、ちょっとエッチな仕事もこなせるようになった。でも、一番そばにいるトモちゃんの正体は相変わらず謎のまま。ディープな大阪を舞台にさらにディープな登場人物たちが織り成す喜怒哀楽てんこ盛りの人情劇。


天涯孤独だったチコの元に突如現れた謎のブス・トモちゃん。二人は奇妙な同居生活を始め、じょじょにチコは元気を取り戻していく。仕事はしんどいけれど、恋も始まった。アントニオという見習いコック。でも彼は暴力癖の止まらない兄を抱えていた…。


天涯孤独だったチコの元に突如現れた謎のブス・トモちゃん。二人は奇妙な同居生活を始め、じょじょにチコは元気を取り戻していく。一方、ジュンユの死に車谷は失意のどん底に。チコとトモちゃんは傷つきながらも周囲との関係の修復に努める。そして感動の最終エピソードへ…。

【再放送】大長編の村上もとか「龍-RON-」、北一輝登場の「6巻」だけ試し読みしても面白い

二・二六事件に絡んで、2020年に書いた記事。その時は、漫画アプリで無料公開がなされていたんだが、今はやってないからそこは削除して「再放送」します

 ■  ■  ■  ■


…そもそも「龍」も、 かなりの高評価を受けた人気漫画だとは思うが 、早いもんで終了からもうかなりの期間が経過している(驚いた)。10年一昔どころか一つ半昔ということになるな。
だから改めて、まず概要を紹介したいと思う。

「龍」の舞台は、時間的には戦前から戦中にかけて…地理的には日本と中国をまたにかけて展開される。
主人公は「京の龍」と呼ばれる、剣道に青春をかける若者押小路龍だ。彼は戦前に実在した、日本武道の精鋭を集めた専門学校「武専」の学生であり、また日本有数の財閥・押小路財閥の御曹司でもある。同時に、風雲急を告げ、今にも戦端が開かれるのではないかという緊張関係にあった日中両国にまたがる「ある因縁」を背負った若者であった。

その武専で鳴らした剣道の腕、財閥御曹司という立場、日中にまたがる因縁……そして何より涼やかで一本気な性格… そんな背景を持つ龍は、昭和初期の日本、アジアを動かした実在の巨人とも様々に絡み、 大きな歴史のうねりに巻き込まれてゆく!!

全体的にはそんな話なのである。
ついでだから本題に入る前にもう少し語るけど、この主人公「龍」というのは、私が思うに「性格のいい金持ちのおぼっちゃん」というキャラクターの造形においてはすごくお手本だと思うのね。
一昔前は、 金持ちお坊ちゃんというのは主人公のライバルに位置する悪玉、といったところだった気もするが、最近は結構金持ちイケメンの善玉というのも それなりに登場するようだ。そういう善玉の金持ち坊ちゃんとして龍は最高の造形だと思う。

一例を挙げると…ある時期彼はほぼ無一文で乞食浮浪者同然(というかそのまんま浮浪者)の立場になるのね。しかしそこの食うや食わずの環境や浮浪者仲間との交流も楽しんでしまう。その一方で、ある時は事情あって、祇園お茶屋で仲間を引き連れ豪遊をしたりする。その豪遊が、全く板についたもので、何の気後れも気負いもないというね…。

そこは作中でも指摘されているが、金持ちだからこそ両極端、無一文にちかい生活も超高級料亭での豪遊も 、どちらも自然体で楽しめるという、こんな造形が非常に好ましい主人公であります。


さて本題。この作品の6巻には「魔王」北一輝が登場する。

この作品はビックコミックの単行本では全42巻。

最初期の1-5巻も非常に面白いし、6巻に出てくる登場人物の関係性も分かるので、できれば続けて読んで欲しいところなんだけど、御用とお急ぎの方のためにズバリ!『1-6巻まで』あるいは、さらに絞って『6巻』だけでも読んでほしい、というのが今回の趣旨なのです。

なぜか。それは昭和初期の日本を揺るがす奇妙な活動家にして思想家、「国体論及び純正社会主義」「日本改造法案大綱」などによって青年将校国粋主義者に絶大な影響力を及ぼした北一輝が登場するからだ。

龍が、この男と出会うようになった経緯は…説明すると長くなるが
・龍は、とある理由で当時の大金である「100円」が必要となる。
・ そのため、押小路財閥を実際に取りしきる叔父から持ちかけられた「京都滞在中の北一輝先生の護衛役」 の仕事を引き受けた。

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村上もとか「龍<RON>」に登場する北一輝(コミックス版第6巻)

…だが自他共に認める「魔王」北は、一筋縄ではいかない。
龍に「私の護衛にふさわしい剣の実力を見せてみろ」と課題をふっかけたり、
不気味な法華経の読経を続けながら「まもなく戦争が起きる」という予言をしたり、
特高警察、ジャーナリスト、そして命を付け狙う刺客らに取り囲まれたり…

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村上もとか「龍<RON>」に登場する北一輝(コミックス版第6巻)
そんな騒動を巻き起こしながら

「革命は下からではなく上から起こすべきもの」
「国家主権論に基づく社会民主主義

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村上もとか「龍<RON>」に登場する北一輝(コミックス版第6巻)
などを、片方が義眼の目を光らせながら、冷静に、されど熱を込めて話す。

そんな革命論者の一方でありながら押小路財閥のみならず 他の財閥からも多くの資金援助を得ているのではないか、と追及される。

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村上もとか「龍<RON>」に登場する北一輝(コミックス版第6巻)


すると、この男は微笑んでこう語った。
「ライオンにはライオンの餌がいる」

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村上もとか「龍<RON>」に登場する北一輝(コミックス版第6巻)



…率直に作品論で指摘すると、この辺の「北一輝」という人物の造形は、ある種の美化…というより「劇化」がなされすぎているのではないか、という思いもある。

つーか、坂本龍馬土方歳三沖田総司が史実としての彼らより「司馬遼太郎が描いた彼ら」としての存在感の方が大きいのと同様、北一輝には、在野の近代史・アジアナショナリズムの研究者だった松本健一という人がいて、「松本健一が描いた北一輝」がある種のスタンダードになっているのである。それ以降の作品、この漫画も含めて北一輝が語る、語られるあれこれは、実はそれなりに資料に基づいてる部分も多いのだが、その資料の取捨選択が、そもそも”松本史観”にとっているという部分があるんだな。

北一輝論 (講談社学術文庫)

北一輝論 (講談社学術文庫)

評伝 北一輝〈1〉若き北一輝

評伝 北一輝〈1〉若き北一輝

北一輝の昭和史

北一輝の昭和史

まあこれは責めても仕方がない。それだけの仕事をした松本健一があっぱれな部分もある。(ちなみに司馬遼太郎松本健一は、その歴史の見方に、大きなところで重要な違いを持ちつつ、親しく交流していたという)。

そしてそれに基づいて漫画を書いた村上もとかも、彼らに決して負けているわけではない。
そういう形でたくみに劇化された「北一輝像」を光源として、実は主人公の押小路龍に、あえてぶつけている節があるのだ。そして主人公は、その光を跳ね返し反射することによって、逆に彼自身の思想と人格の輪郭をはっきりさせるのである。それは一種の「決闘」と見て差し支えない。
北一輝の「上からの革命」論に対して、あまり勉強ができるとは言えない龍が、素朴に語る言葉は、ラインハルトとヤン・ウェンリーが民主主義に関して交わした議論に匹敵する思想的なコントラストを見せる名場面だ。
それを言われた北のリアクションも………

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村上もとか「龍<RON>」に登場する北一輝(コミックス版第6巻)
また例によって長い文章になってしまったが、そんなわけでアプリ「マンガワン」(どうも携帯専門アプリらしいね。PCのブラウザからは見られないようだ)での無料公開を活用し、(←※この部分は執筆当時の話です)「龍」6巻(ビッグコミック版)での 北一輝登場回だけでも、読んで欲しいと思うのであります。
あるいはこの巻だけ買うというのも、一つのおすすめになるかもしれないな。

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村上もとか「龍<RON>」に登場する北一輝(コミックス版第6巻)

【恒例再放送】二二六事件の日。過去記事紹介/「515とか226事件って、なぜ日付で命名されてるの?」疑問中

毎年恒例。


そして、この質問、いまだに答えがわからないので再掲載し再質問

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めっちゃ唐突ですまん……

なんでこんなこと思いついたか自分で検証すると…、ああ、自分的に、ブログで「この日付に合わせて、毎回この記事を書こう(或いは再掲載しよう)」っていう日があって、それが12月が一番多いんですね。
これはまれだけど、12月8日の真珠湾
ほぼ恒例と決めているのが
12月14日の赤穂浪士討ち入り(忠臣蔵
12月23日の現上皇陛下、かつての天皇誕生日にまつわる、A級戦犯処刑日との重なり
12月24、25日のクリスマス関連……


で、一通り終わって、
「ああ、やれやれ日付ものはこれでひと段落か…次の日付ものって何かな…2月26日の、二・二六事件の日か…そもそも、日付が分からないと書けないよなこういうのは…2・26事件は、日付が分かるからいいよな…」

226

226

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

とか思ったところで、雷鳴のように突然「そういえば、なんであの事件は日付で呼ばれているんだ???」と思ったんですよ。

たぶん、エビデンスなく、常識に基づいて言うけど、「発生したその直後とかでは、こう呼ばれている筈がない!!」と思うんだよね。何しろ成功するかもしれないし(笑)、成功したら「昭和維新記念日」とか、そのままで呼ばれたろう。それに、どんな事件でも、日付で呼ぼう、という発想はすぐには出てこないんじゃないかなあ・・・・・・・。

文庫 二・二六帝都兵乱 (草思社文庫)

文庫 二・二六帝都兵乱 (草思社文庫)

あ、いま書いてて思ったけど、ひょっとして、たとえば「不逞陸軍大逆事件」「北一輝の乱」とか、そういう名前や、逆に「青年将校昭和義挙」とか、そういう名前を付ける行為自体に、価値判断が伴いかねず……陸海軍は最終的にここで動いた決起軍を鎮圧する方向に動いたけど「身内から出た」この事件や実行者を、クソミソにけなすような価値判断をすると自分の維新に、いや威信に傷がつく。さりとて称賛もできない…そんなジレンマが「ただの日付で事件を呼ぼう」となったんじゃないだろうか!!うん、3分前に思いついたことだが、ただしいような気がしてきた(笑)。

そもそも、起きた事件にどういう名前を付けるか、で関係してる本

数日前に読んだこの本にも、影響されたかもしれない。

乱と変の日本史 (祥伝社新書)

乱と変の日本史 (祥伝社新書)

何が、「勝者」を決めるのか
中世を中心に、日本史の転換点となった、あるいは転換点を引き寄せる要因となった10以上の乱と変を読み解いたのが、本書である。なぜ起きたか(背景)、誰と誰が何のために戦ったか(構図)、どう進展したか(経過)、何をもたらしたか(結果)を明らかにして、当時の日本がどのような状況にあり、当時の日本人が何を求めたのかを考察していく。ひとつひとつの乱と変を掘り下げることはもちろん、すべてをつなげることで、日本史を貫くものが見えてくる。すなわち、この国では誰がどのような時に勝利し、敗れる者は何ゆえ敗れるのか。700年にわたる「武士の時代」を概観、日本および日本人の本質に迫る。

ここの序盤に、日本史の世界では「乱」や「変」をどう使い分けるか、みたいな話が出てきて、けっこう熱く語られているんだけど、ただ『あんまりはっきりしたルールない。ルールに見えても、探せばいくらでも例外が出てくる』という結論になるという(笑)。

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乱とか変とかの呼び名に統一ルールはない 本郷和人「乱と変の日本史」


以下、恒例





昭和維新の歌(メドレー)




(※以下の文章は、基本的に過去に書いた文章のコピーです)

季節ねたとして、以前に書いたコンテンツを紹介します。

「D坂の226事件−−乱歩を巡る昭和史幻想」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050227#p1

エントリ内にも書いていますが、原作は浅羽通明氏。メールマガジン流行神」に発表されたものです。

上のリンク先が一番くわしいとして、これから下はダイジェストのそのまたダイジェスト。

冒頭は、浅草のミルクホール。

二つのテーブルに、偶然二つの集団が居合わせる。ひとつは小林少年らを中心に、帝都に跳梁する貴金属・美術品泥棒・・・謎の怪人について議論する少年探偵団たち。

そして、もうひとつは・・・
「まず首相岡田啓介!蔵相高橋是清!」
「まだ足らぬ!まだ足らぬ!」
内大臣斎藤実鈴木貫太郎侍従長!」
「まだまだ足らぬ!!」
(略)
「いや、まだだ、内閣に巣食う奸賊は倒せても、それではまだ昭和維新に足らぬのだ・・・」
「では、いったい?」(略)
「畏しいことだ、あってはならぬことだ、考えてもならぬことだ。だが、それ以外に何が?」


(略)
「勝利だよ勝利だよ ついに見つけたぞ 盲点を 
幾千万の節孔を欺しおおせた大トリックも、完全犯罪ではなかったのだ
ひとつの国家にふたつの仮面を使い分けさせる一大トリック・・・(中略)
・・・おまえこそ天才なり、伊藤博文!!・・・・・・完全犯罪の
唯一のほころびを逆手に取った私の犯罪、いや待て国家を乗っ取る
犯罪が成立したとき、それを罰する国家などどこにある?・・・」


<(後略、リンク先の2005年記事ではもう少し紹介してます)>

【2016年、ここに登場する「明智小五郎」も「怪人二十面相」も、作者没50年を経てパブリックドメインとなった。】


この「D坂の226事件」シノプシスはメルマガ「流行神」を引用したものだが、もっと詳細なバージョンは「幻想文学」掲載というのは前に書いたとおり。

http://www.atelierocta.com/pages2/42.html
幻想文学』42 号
1994.10.31 アトリエOCTA 208ページ 1456円
ISBN4-900757-42-X
浅羽通明●D坂の二・二六事件


そんなわけで、もっと詳しいものを読みたいという人は、同氏(浅羽通明☆われは生まれて町に住み @asabam1)のアカウントにリプライでも投げて、この公開を希望するといいのではないかと思う。
有料公開でも電子書籍でも、方法はいまやいろいろとあると思うのだ。




========以下の話も、過去の記事からの抜粋やダイジェストです=======

例の「列伝」スレより。

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1234164847/l50

299 :愛蔵版名無しさん:2009/02/26(木) 00:32:01
北一輝「フー・アー・ユー(きみは誰)?」

磯部浅一「わ…わたしは磯部浅一…」

北「ああ、陸軍の免官主計だったね
  それなら裁判闘争では最低十年かかるから
  その経歴を生かした実践的な行動を起こしたほうがいい」

北「たとえば、欧米でいうクーデター!
  この一突きで重臣どもは地獄にへおちる!」

完全版はこちら
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110226/p5

昭和天皇はこの日、一警官と電話で話していた -

d.hatena.ne.jp



麹町署の署長室に備えてある宮内庁直通の非情電話のベルが鳴ったのは夜八時だった。(略)…たまたま受話器をとったのは二十八歳の巡査だった。…(略)…
ヒロヒトヒロヒト…」と言っている。
「もしもし……。どなたでしょうか」
返答はない。電話はいったん切れた。再びベルが鳴った。
「これから帝国でいちばん偉い方が訊ねるのでそのつもりで聞くように」
別の説明の声が入り…(後略)

2015年記事から

d.hatena.ne.jp

Jタウンネット @Jtown_net
【600RT】どうしてそうなった...二・二六事件の慰霊像、今や「女子高生に人気の告白スポット」らしい -
j-town.net



1936年、「昭和維新」を唱える青年将校らが政府要人を殺害した「二・二六事件」。
その慰霊像が東京・渋谷にあるのだが、なんとそこが「女子高生の間で人気の『告白スポット』」になっているのだという。
(略)
渋谷駅から徒歩10分余り、NHK放送センターの道路挟んですぐ裏、渋谷公会堂のほど近くに、「二・二六事件慰霊像」はある。
ここはかつて、東京陸軍刑務所の敷地だった土地であり、青年将校たちが処刑された場所だ。1965年、死者の御霊を弔うため、遺族などによって観音像が建てられた。
(略)
「......この慰霊碑の前で告白やプロポーズをするとうまくいくと女子高生の間で人気なんです。
当時、若くして処刑されてしまった青年将校の霊が今の若者を応援してくれているという説と、2.26=(夫婦ロック)という語呂合わせからきているという説があります」

2月26日@gryphonjapan
TAKAKO★マッドネス@takakomadness2
@kanbunkosode 談志「俺が沖縄で酔っぱらった時、散々言われたが小さん師匠なんかもっと無礼な事をしたんだぞ」

  
gryphonjapan@gryphonjapan
小さん師匠が人間国宝になったときとか勲四等の勲章を貰った時とかも、弟子が高座でさんざん「あの人、天皇陛下に弓引いた逆賊ですからね。それがこういうものをもらえるんだから」とネタにしまくってましたな(笑)


この記事も、「再放送」にする予定
m-dojo.hatenadiary.com

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村上もとか「龍<RON>」に登場する北一輝(コミックス版第6巻)

シュレック関根、遂にスダリオ剛に宣戦布告!『怪獣大戦争』カウントダウン、勝つのはどちら?

…関根が放った右スイングフックが後頭部付近をとらえ、誠悟はすぐ体勢を崩す。すぐに体勢を戻した誠悟だが、関根は再び襲い掛かり、右アッパー、右フック。誠悟がダウンし、僅か16秒の秒殺決着となった。

 勝利した関根は「今まで俺の弱点は打撃だった…(略)ようやく結果が出ました。これでオレの弱点はもうない。次、誰とやればいいかみんな分かってるだろう。そう、スダリオ剛さん。今度RIZINがあるけど、そろそろオレとやらせてくれ。相撲vsプロレス、プロレス代表としてこれ以上負けられない。3月、勝ってくれるかもしれないけどよろしくお願いします。ファンの人も応援お願いします。ぶっ飛ばすから! DEEP 100まだまだ試合があるので楽しんで」とスダリオ剛戦を打ち上げた。

efight.jp

動画はこちら
www.youtube.com

さて、これは当然、これへの”アンサーソング”でありまする

www.youtube.com

ここの7分ぐらいのところからある、マイクアピール…

…MMA2勝目をあげたスダリオは、リング上で「2020年、最後の日の貴重な時間を使っていただきありがとうござます。来年は日本のヘビー級の人たちを一人ずつ潰していくので応援、よろしくお願いします(略)」

news.yahoo.co.jp

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スダリオ剛―シュレック関根、もし闘わば?

この「もし闘わば」というのは、往年のゴング(プロレスのほう)が得意とする企画で、80年代にブルーザー・ブロディWWF入りがほぼ内定、決まる寸前だった(最終的には無かった)時に、表紙から冒頭特集まで「超人vs超獣 もし闘わば?」とブロディvsハルク・ホーガンを煽り、乗せられた僕はおこづかいでまんまとそのゴングを買った、という記憶がある。そして今は煽られる側から煽る側(笑)


決め手は寝技!「相撲取りはテイクダウンを奪われない」のか?キムラロックは決まるか?

力士は倒されないのが商売。テイクダウンを防ぐ技術は身に染みている…ともいわれる。
それは正しいだろう。
だが、一方で、その技術はすべて「相手が足の裏以外を設置した時点で打ち切りになる」ことが前提であるのも事実だ。
ぶっちゃけ、膝をついた状態で足を取りに行くような、そんなカタチだったらどうであろうか?

これまでの元力士MMファイターも、テイクダウンを見事に防いでいた、とも言い難いのではないか。

そして、いったん倒してしまえば、「力道山木村政彦に仕掛けたかもしれない腕絡み」が待っている…かもしれない。

しかしスダリオは「力士もやっていた、スポーツ万能の天才」説

ch.nicovideo.jp
スダリオ それで小6からバスケを始めて。それまでそのチームはそこまで強くなかったんですけど、ボクと弟の2人の力で県の決勝まで勝ち進みましたからね。

――漫画の主人公みたいです!

スダリオ 中学校のバスケ部もそこまで強くなかったんですけど、ボクらの代では練習試合も含めて茨城県の中では1回も負けたことないんですね。

――中学バスケ界の中では知られざる存在だったんですか。

スダリオ 自分で言うのもなんですけど、そうですね。なので相撲に入ったあともバスケのことは忘れられなくて……貴乃花部屋は中野にあって東京体育館に近かったのでウインターカップ(高校全国大会)を帽子を被って隠れて見に行ったりして。

――バスケで高校推薦はあったんじゃないですか?

スダリオ あったんですけど、やっぱり学費が……。免除されるといっても一部なので、ユニフォームも必要だし、バッシュも高いし。親に迷惑をかけるのもイヤだなってことで、それだったら一か八かということで相撲界に入ったほうが……。

――まだ子供ですから悔いは……。

スダリオ 悔しかったですよねぇ。中学のときのバスケの遠征で同学年の八村(塁)と一緒になって「全国に行かないと、また会えないね」「同じ高校に一緒に行きたいね。そうしたら全国取れるよ」という話になって。

――あの八村塁と!

スダリオ ボクは「相撲界に入ってることが決まっているから」と。


だからカーフキックもあれだけの破壊力があるのだろう(空手の経験もある)。だが、重要なのは、あの試合でカーフ、ローキックが危険だと「わかって」しまったことである。予備知識なしに、あれを普通に耐えるつもりで受けたら危なかったかもしれないが、「予備知識がある」ことは大きい。


さて、コングvsゴジラが公開される前に、実現するか、どうか。

映画『ゴジラvsコング』日本版予告編


ただまあ、スダリオのほうは次戦が決まっている。仮に勝ってマイクアピールがあるなら、アンサーもあるだろう。


ただ、その時はむしろ、会場に関根選手が現れた方がいい。
こんなふうに衝撃が走ろう

www.youtube.com