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野中広務と石井一の国会論戦~「小沢一郎」「変節」を巡る~、がアウトレイジすぎる

ひとつ前の記事から続く。そんなきっかけで「石井一」氏のことを思い出した。
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、最近また朝鮮半島情勢もきな臭くなったこともあって、氏の名前でtwitter検索したら、こんな動画が……

こんなやり取りをしていたとしたら、国会議事録に残っているわけで。

ヨシ!!
国会会議録検索システム

第145回国会 衆議院 予算委員会 第20号 平成11年7月14日

103 石井一
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○石井(一)委員 いずれにしても、この問題をこれ以上やる時間はございません。国民は刮目をしてこれを見ていると思います。一体、自由党の約束を守るのか、あるいは公明党の顔を立てるのか。もしこれができなければ、自自公の連立ということはあってはならないんじゃないですか。それをあえてやるというのなら、数合わせであり、政策以前の問題である。
 次に、私は、野中官房長官に何点かの御答弁をいただきたいと思います。
 野中官房長官は、「私は闘う」というこの本、平成八年五月に発刊をされた。最近、これがよく売れるのか、文芸春秋社で文庫本としてまた新たに出ておる。私は、これを精読させていただいて、いささか驚いた。野中の信念ここにありという感じがいたします。
 少し長くなりますが、静かに皆さん聞いてください。
 この本の中で小沢一郎氏を厳しく批判。その中で野中氏は、「政治家はもっと言葉に責任を持ち、行動に責任を持つことが基本でなければならない」と百十五ページで言っておられます。
 保保連合について、「政策が似通っていようが、政治の原点は信義であり、それが政治をやっていく芯である。従って、自民党を脱走したような人たちと共に行動することは私は有り得ないと考えている。」「人を裏切り、人を地獄に落とし、そして政治家としてあるまじき敵前逃亡をしてみたり」。
 梶山さんに対しては、「いくら梶山さんかてあれだけ大きな内輪もめで世間に迷惑を掛け、日本を混乱させた連中と手を組むようなことには、わしが一人になってもはんたいしまっせ」と伝えておいた、こう書いてある。
 中曽根元総理が、保保はやるべきだ、こういうことを言われたら、「それほど小沢さんがいいのなら、自民党をさっさと出ていって新進党にいったらどうか。」「やはり長生きも大事だが、人間として自分の立場というものを考えてもらわないと」いけない、こうしなきゃ若い人はもうもたない、ここまで言っておられる。さらにつけ加えて、「あれだけ偉そうなことを言われると、こっちも言い返したくなる。」と、この中に書いてある。
 このほかにも、週刊誌、雑誌、インタビュー、物すごいものですよ。私は一部ここへ持ってきました。読むのだって相当の時間がかかる。すごいことが入っている。よくもこれだけしゃべられたものだ。政治家の発言は重たいですよ。「亡国の独裁者小沢一郎と組むやからは自民党を去れ、これは私怨ではない」、こう言っておられますよ、ここで。これはたしか岩見さんとの対談だ。
 ここまで言った人が、自自連立、小沢一郎との連立の中心で、内閣の中核におられる。そうして政治を仕切っておる。私のささやかな国会議員の経験の中でも、これほど厚顔無恥な人はこれまで私の記憶にはありません
 もう少し待ってください。さて、そこで、野中官房長官は、七月十日、四日前、宮崎で記者会見をし、やがてみずから責任をとる日を考えないといけないと思っていると。これに対してマスコミは、次の内閣で身を引くという意向を示唆したのではないか、そういうふうに解説をしておる。
 また、小沢、自自連立に対しても、個人的感情で政局安定の道を誤れば、みずからの人生に必ず恥ずかしさを記録することになると考えたと。いつもこんなことを言うて、きょうまで来ているのですよ。私の調査によれば、過去四回こういうことがある。
 まず一回目。去年十一月十九日、自自合意の成立した夕方の記者会見であなたは、私は一人の政治家として、みずから歩んできた道にみずからけじめをつけなければならない人間であると述べております。それについてマスコミは、連立政権が発足するに当たって、恐らくそのときには官房長官を辞任することを示唆したのではないか、こういうふうにコメントしております。
 連立政権が発足をしたが、責任はとられていない。けじめとは何か、どうつけたのか、いまだはっきりいたしません。
 さらに十一月二十一日、その二日後ですよ、あなたは京都へ帰って、自民党政経文化懇話会でいささか大時代的な大演説をやっておられる。その一部を読み上げます。
 大きくぶれることで私の政治生命が傷つき、終わろうとも、日本が二十一世紀に少しでも光を残した国として栄えることができれば、この世に生きてきた政治家として満足だと考えた。また、どうして変節して自由党と一緒になったのかとの批判を受けているけれども、今日の日本は、私どもがそのことにこだわっていることを許さない状況だ。大胆に連携できる政党と手を組んで、国家存亡の事態を早期に解消するために決断したと述べております。いささか浪花節的で、変節の説明にはなっておりません。自己の正当化の地元でのPR、こう申し上げてもいいでしょう。これが二回目。
 三回目。本年の二月二十三日の参議院予算委員会におきまして、参議院の検事をやっておられた佐藤道夫議員が、あなたの余りにひどい変節に対してこれを指摘しました。そのとき官房長官は、いろいろ批判は甘んじて受けたいと思いますが、私は、みずから書いたもの、みずから発信したことに、一人の人間として、政治家として重い責任を持っておりますと。また別のくだりで、不良債権処理や行政改革の道筋が明らかになったとき、みずからの行動に責任をとっていきたいとも述べておられます。佐藤議員は、全く納得できません、こう言っております。
 そこで、お尋ねをさせていただきたい。
 責任をとらないといけない自分であるということを繰り返し言っておきながら、いつまでも責任をとらないのはなぜなのか。本当に責任をとる人であれば何回もこんなことは言わないですよ。
 要するに、言い出してから九カ月もたっておる。自自合意の前から、その前にもテレビ朝日で一回やっている。それは、ひとつ子細に検討した結果ここでは申し上げておりません。しかしそれ以上のことを言っている。
 結局、責任をあいまいにし、先送りにし、そして責任をとらないで逃げよう、そういう人間である、そう思われても仕方のない情勢ではないかなというふうに思います。そして責任をとらずに九カ月、内閣の官房長官としてそこへ座って政治を仕切る。一時は野中総理だと言われたこともある。そんなことは私はないと思っておりますけれども、そこまで政治を采配し、良心の呵責にとがめられるということはないんですか。こういうのを称して厚顔無恥と言うんじゃないですか。私はそういう思いがしますよ、少し言葉が過ぎるかもわかりませんが。
 私はあなたとは知らない仲ではありません。いつか、あなたは腹を据えてやっていると思って見ているからあれだけれども、余りにも言うこととすることが違う。この国会でも責任をとらずに、次の内閣の改造のときにやめたら責任をとるということになったら、そんなものは責任をとったことにはならない。
 やがてとはどういうことか、なぜすぐに責任がとれないのか、やがてとはいつなのか、とろうと思えば今すぐにでもとれる、それをとらない理由は一体何なのか、官房長官の見解を伺いたいと思います。
104 野中広務
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○野中国務大臣 石井委員から、私の本なりあるいは発言を通じまして、いろいろと御指摘をいただきました。御指摘は甘受をしたいと思っております。
 ただ、こういう席で論争するのはお互いに嫌でございますけれども、あなたがそれほどおっしゃるなら、私はあなたほどは変節でないと思っております。これだけ申し上げておきます。
 あとのことは、お望みであれば、私から幾らでも申し上げます。けれども、この席で申し上げようとは私は思いません。
 ただ、私は、あの金融国会の最中を振り返ってみて、お互いに自分たちの恩讐を超えて自自合意をすることがやはり今一番我々に求められた重大なことであるということを、同僚、先輩の皆さんとも話し合いをしながら、みずから小沢党首にひれ伏してでも自由党との御協力をいただき難局を乗り切りたいと内閣の一員にある者として申し上げてきたところでございます。
 けれども、みずからまた、自分の活字と、そして自分の発言には責任をとるべきだと考えております。一月十四日の改造につきましても、小渕総理にも身の処し方についてお願いをしてまいりました。私は、政治家としてやがてみずからの政治責任を明らかにするべきだと考えております。
 それ以上、私の扱いについてあなたからとかく言われる筋合いはございません。
105 石井一
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○石井(一)委員 今の話は私には了解できません。言うなれば開き直りですか。何を言っているのか。
 長官の問題を、自分で、みずから書いたもの、発言したことに関しては責任をとる、保保をやったら自民党を出ていけ、政治家をやめてもいい、そこまで発言をしておるんじゃないですか。これはあなたの発言ですよ。
 私はこの人と、小沢さんのことですね、共通の政権の場におりたいとは絶対に思いませんし、そんなことを我が党の中でやるんやったら、私は政治家をやめますよ、こう言っているんだ。仮に連立の申し込みが小沢さんからあったらどうするかというのに対して、私は嫌だね、そういうことをする自民党なら、私は党と決別します。党と決別するどころか、内閣の真ん中へ座って、知らぬ存ぜぬ。これで政治家が信頼できますか。政治家は全部うそつきだということになってくる。
 あなたは私に変節だなんだって言いましたけれども、私は、今そういう時間がないから一々言いませんが、宮澤総理大臣のときに、政治改革をやり、またしても挫折するから、これではだめだと決起しました。それから今日まで、苦しいこともありましたが、頑張ってきました。一回も変節をした覚えはございません。
 しかし、哲学なり理念の違いはあるかもわかりませんから、この議論はさておきまして、きょうは、私はあなたと議論をしておるんでありますから、自己のことについては申し上げません。
 要するに、私が聞いておりますのは、これほどの変節はないんじゃないか。それが国家のためか。小渕総理から慰留された、そんなこと言うていたら、こんなこと言いなさんな。政治家の発言は一番重たい、政策以前の問題だ、それが政治にかかわる者のしんだ、こういうことを言っておるじゃないですか。このままやっておったら、あなたは変節漢であり、無責任であり、大臣にしがみついておる、まことにもって、口は大きなことを言うけれども何もできぬ政治家ということになってしまうぞ。
 私は、これは野中さん個人の問題ではない、日本の政治家全体が問われておる。政治には無責任なのか、変節漢なのか、国会におる連中はみんなそんなこと言うて、勝手に言うておるのか、こういうことにとられますよ。
 あなたの変節に対する説明は全く納得できません。どうして変わったんですか。説明してください。
106 野中広務
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○野中国務大臣 いろいろ御指摘を賜りますけれども、御批判は甘受をいたします。
 ただ、私がたどってまいりました道筋について、私は一人の政治家として、あの局面では自自が合意することが、また、私がおのれをむなしゅうすることがこの難局を乗り切る唯一の道だとみずから考えた次第でございます。
107 石井一
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○石井(一)委員 大体、問題をすりかえるのもいい加減にしてもらいたい。政治の原点は信義であり、それが政治をやっていくしんである、こうまで言ってきたんじゃないですか。中曽根総理のような総理を五年間やった方に、おまえ出ていけ、そこまでたんかを切ったんじゃないですか。それが、情勢が変わったら、そのとおりだと言えば、それは何でもありということになってくる。
 あなたは、ことしの一月二十五日、我が党の菅代表に対して、金融と財政の分離の問題で二枚舌と言った。しかし、あなたは二枚舌以上のものじゃないか。一党の党首に対してそんなこと言うべきじゃないと言うけれども、あなたは一党の党首に悪魔だと言った。売国奴と言っている。そんな言葉を言うべきではないですよ。そう言う資格がありますか。
 あなたは、二枚舌だから取り消せなんて言うけれども、あなたはそれじゃ何枚舌ですか。そのときそのとき何回言うのか。舌切りスズメを呼んできて舌を抜かなきゃいけなくなってくるぞ。何を言っておるのか、本当に。もうちょっとまじめに答えなさい。
 だめです。これはあなた個人の問題ではありません。国会議員、日本の政治全体が問われておる問題だ。答えてください。
108 野中広務
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○野中国務大臣 私は私の道を歩んでまいりました。あなたにそういうことを言われる筋合いはありません。あなたがもしお好みであるならば、私があなたについて申し上げるべきことはたくさんございます。私はそれをここで言うことはありませんし、あなたからそのような指摘を受ける筋合いはございません。
109 石井一
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○石井(一)委員 今のを聞いておられまして……(発言する者あり)委員長、ちょっと静粛にしてくれ。
110 中山正暉
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○中山委員長 御静粛に願います。
111 石井一
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○石井(一)委員 重要な局面にかかっておる。もう少し厳粛にこの議論を聞いていただきたいと私は思います。
 あなたが今言っておることはまるで脅迫じゃないか。そんなこと言っていいのかい、おまえがそんなこと言うのなら、おれもやるぞと。何を言っているのか。官房長官という立場をもう少し権限のある、尊厳のあるものだと思いなさい。政治家の中心、内閣の中心だ。それだったら、小渕内閣というのはこんな内閣だ、自民党政権は恐怖政治だ、質問をしておる人間に対して、それに対してそういう言い方をするという内閣か。冗談やめなさい。これは絶対に許せません。
112 中山正暉
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○中山委員長 石井一議員、御質問願います。
113 石井一
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○石井(一)委員 私が申しておるのは、自自公がいかぬとか、自自がいかぬとか、そんなことを言っておるのじゃないのです。これは、国民が選挙で審判し、決定をします。もう既に、社民党の今日の姿、さきがけの姿を見ても、自自公のてんまつがどうなるかというのは、国民が一番賢明だ。今この議論を聞いておって、一番国民が泣いているのじゃないですか。一番国民が怒っておると言っても私は過言でないと思う。
 私が言っているのは、自分の言ったことに責任を持て、持てないことなら言うな。そのときそのときに変わって、あなたに文句を言われる筋合いはない、これがあれであると言うのであれば、物を言うな。
 飲酒運転に標語があるでしょう、飲んだら乗るな、乗ったら飲むな。しかし、酒飲んだら必ず捕まる、一人の国民は。言うたことは守れ、守れなかったら言うな、私はそのことを言うておるんですよ。守ってなくて、勝手にほっておいてくれと、そういうことなら最初から言うな、こんなもの出すな、こういうことを言うなと、こういう問題を提起しておるんです。答えてください。
114 野中広務
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○野中国務大臣 石井委員の御指摘として甘受しておきたいと存じます。
115 石井一
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○石井(一)委員 これを、議論をやっておりましても、脅迫をするか、脅しをするか、別のことを言って、まことに答えようとされない。けじめをつけるということについても触れられない。しかし、それはこれで通りますか。
 去年の暮れ、額賀福志郎君が辞任したのだって部下の不祥事ですよ。私は当時国対委員長として、気の毒だな、しかしいずれ将来があると。私は、去年の一月、この予算委員会で三塚大蔵大臣とやり合った。部下の大蔵省の監督不行き届きのために、私が質問をし、責任をいつとられるのですかということを聞いたら、三日後、三塚大蔵大臣は辞任をされた。
 閣僚はそれだけの重い責任があり、言ったことに責任を持ち、それだけの行動をしてきておるのがこれまでの閣僚の姿です。あなたのやったことは、額賀君や三塚さんがやったよりはるかに大きい過ちを犯しておると私は申し上げてもいいと思います。
 しかし、この問題をこれ以上追及しても、まあ、この場ですから嫌でしょう。私だって、あなたの本を読んで、立派な人だと。大学にも行かれずに、戦時中に高知で敗戦を迎え、リュックサック一つで京都へ帰り、そして自分の村へ帰り、町議になり、町長になり、府議になり、副知事になり、それで政治家をやめようと思ったが、国会に出てきて、今日当選六回でここまで上がってきた人だ。
 大義に生き、責任を持ち、だれからも批判されない行動をされるという政治家だから、私は待っていたんですよ。自自の合意ができたときに、野中はこう言っているな、さすがは古武士だ。その次の次の日、また言った。ああ、もうこの一週間で辞任するのか。それから九カ月たっている。まだ言うて、まだやっておる。それでは筋が通りませんよ。私は私情で言っておるんじゃない。あなた個人がそれが通ったとしても、あなたのこのとうとい歴史に大きな汚点がつく。
 しかし、それはそれでいいとしても、我々国会全体に対する国民の不信はどうなるのか。これは国会全体が取り上げていかなければいかぬ問題だというふうに思います。
 委員長、これ以上答弁ができないんですから、こういう繰り返しでは議論になっておりません。私は、変節の理由、けじめをとるべき手法その他すべてを過去のデータに基づいて質問しておるわけです。官房長官の発言に基づいて、私はそれをただしておる。それを、あなたは何だ、こっちはどうだと。そんなこと聞いておりませんよ。あなたのことを私は聞いているんですから。
 私はそのことはもう一々言いませんが、委員長、これは官房長官個人の問題ではございません。この話を聞いておる、テレビを見ておられる日本国民の皆さんは、政治家というのは何を言うてもいいのか、それは全然信用できないな、ああ言うて開き直れるんだな、官房長官でもやっておるやないか、今の日本の政治家なんて皆そうだ、こういう問題になってくると思うのであります。
 私は、この問題については、けじめ自身は官房長官御自身がつけられるにしましても、当委員会において、予算委員会の権威においてけじめをつけていただきたい。
 すなわち、雇用が急いでおるんですから、きょう、あす審議するでしょう。そして、その後参議院でも審議されるでしょう。それはやったらいいです。それが終わった時点で、本委員会において、野中問題についてのけじめをどうつけるかという集中審議をしていただきたい。それをしなければ審議は前へ進まぬ。それをあなたに要求したいと思います。
116 中山正暉
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○中山委員長 御提案でございますが、私は、長い間の政治混乱の残滓が残っていると思っています。あなたも、それから官房長官も、同じグループに所属をされた方々で、今、官房長官というお立場で、大の虫を生かすために小の虫を殺すという形で、いろいろ御辛抱なさってやっておられると私は思います。
 私は、武田信玄山本勘助あり、太閤秀吉に竹中半兵衛あり、小渕恵三野中広務あり、こう評価していますから、どうぞひとつ、内閣に所属をしておられる野中広務というお方が個人の思いをいろいろ持っていらっしゃることは、私も痛いほど感じております。その意味で、あなたの御提案は、この場で、委員会としてそういう審議をするということに対し私はこの場でお断りをいたしておきたいと思います。
 御提案については理事会で協議いたしたいと思います。
117 石井一
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○石井(一)委員 なぜあなたにそれだけの権限があるんですか。
118 中山正暉
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○中山委員長 委員長ですから。
119 石井一
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○石井(一)委員 だめ。それはだめだ。そんな権限はないよ。
120 中山正暉
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○中山委員長 一度不信任案を受けておりますので、私はこの国会で信任をされております。もう答弁者が発言しております。質問者に答弁してください。(発言する者あり)いやいや、だから、私は委員長としての気持ちを申し上げたのです。
 石井一君、質疑を続行してください。石井君。(発言する者あり)
 どうぞ、議事を続けさせてください。
 申し上げましたように、委員長としての判断はさきに申しました。私の判断と、また理事会での、石井議員の御提案の取り扱いは別問題として、理事会で協議をいたします。(発言する者あり)撤回はいたしません。
121 石井一
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○石井(一)委員 中山委員長、あなたも私とは三十年来の友人だ。あなたの立場ではそういう仕切りをしなけりゃいかぬかもわからぬ。そういうこともわからないことはない。しかし、これを聞いておる国民はどう思いますか。
 私は質問を次々にしました。それに対して、政治家の発言が重いはずである、責任は重いはずであるというのに、それに対する的確な答弁もなく、それならそれで、この問題について処理をするために予算委員会でけじめをつけてくれと言うても、そういう締め方をされるのが自民党所属の予算委員長である、これは国民の皆さんがよく見ていると思いますね。結局は、数頼みの、なれ合いによってそういう問題を処理するのか、こういうことにならざるを得ないと思います。
 十分私の趣旨を酌み取っていただいて、理事会において協議をされて、このことについては、予算委員会の、本委員会の見識において処理をされることを望みたいと思います。
122 中山正暉
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○中山委員長 お話がありましたように、あなたと私は一緒に昭和四十四年に当選をした仲間でございます。ですから、委員長としての私の考え方は先ほどはっきり申しました。ですから、その後に、あなたの御提案は、友情をもとにして、私は、理事会で取り上げるという発言をしておりますので、御了解をいただきたいと思います。

ちなみにこのあと、衆議院 本会議 第47号 平成11年7月22日で、鳩山由紀夫議員が「我が党の石井一議員の質問に対し、野中官房長官は、まさに恫喝とも思えるような答弁をされました」と非難、自身も「変節とも言える言行不一致と無責任発言」と野中氏を罵倒している。
しかしまぁ、このあと、石井一議員が、その「小沢一郎」と再び同じ党になる、というかその人を党首と仰ぐことになるとは、この時点で誰も知る由もない・・・・・・・




ときに、ものすごいん資料として長々と引用したけれども、まあだいたい20年前のやり取り。ひと昔か、ふた昔か……
ただいえるのは、昔の政治家は懐が深く寛容だったけど、今の政治家はそうでないので、社会が分断された…………てえのは本当かね? ということですわな


というか
「あなたがそれほどおっしゃるなら、私はあなたほどは変節でないと思っております。これだけ申し上げておきます。あとのことは、お望みであれば、私から幾らでも申し上げます。けれども、この席で申し上げようとは私は思いません。

こんなことを国会で言って問題にならなかったのか……


ということでいえば、「野中広務氏は、多くの政治家と、そしてメディアを、裏から強く強くグリップし、コントロールしていたのではないか」ということを少し疑う。
それが語られた証言や本の記述は、非常に多い・・・・・・・ぶっちゃけ、その時代のメディアコントロールって、今のそれより締め付けは厳しかったのではないか…と思う。




まあ、とにもかくにも、こんな「ドスの効いた」やり取りが、顔からして実に「らしい」俳優…いや議員によって、国会で行われていた、という事実をお伝えしたい。

”日刊ゲンダイ界隈”で、どんな情報の流通があるのか…偶然ある本を知り戦慄

ことの起こりは、中曽根大勲位の葬式の話。
その最新のニュースにまつわる日刊ゲンダイ記事を読んでいたら、関連記事として
こういうのが紹介されていた
 ↓
www.nikkan-gendai.com

石井一……なんといっても北朝鮮との関係が印象深い人だが、それはさておき、まあとにかく今年の2月、本を出版したのを機に日刊ゲンダイがインタビューしたと。

しかしまあ、一読した印象としては「ひたすら石井氏の言い分を垂れ流してるだけだな」
「いろいろこの人には、突っ込むべき部分があるんじゃないかねえ」と感じて…「こんなアレなインタビュー、どこのだれがやってるんだろう」と思ったところ、最後に
(聞き手=峰田理津子日刊ゲンダイ)とあった。

日刊ゲンダイと言えば二木啓孝氏がかつて有名だったが、いまはあまり有名な記者を知らないので、この名前でぐぐってしまった…

そしたらこんな…本が出てくるとは……夢にも思わなかったのです・・・・・・・・。

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日刊ゲンダイと情報をやり取りする「市民」「フィクサー」「政治家」
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日刊ゲンダイと情報をやり取りする「市民」「フィクサー」「政治家」


「メディア工作」をするX氏から「メディア関係者や発言力のある人間を集めてほしい」と要請がかかる

著者がその人脈で声をかける。


・結果天木直人、畠山理仁、山崎行太郎、某政党関係者、「市民オンブズマン」、週刊ポストのデスク、そして日刊ゲンダイの峰田理津子ら各氏が集められ、そこで4時間の「勉強会」が行われる……


ってなんかさあ。「ああ、こういう感じで、『巨大な権力の陰謀を追及する』みたいな情報が拡散するのか!それも、ある方向性へ、方向性へ……」

というのが、なんとも腑に落ちるのでした。


そしてそもそも、この筆者は「小沢一郎裁判をめぐる陰謀」を追及していたはずなのに、なぜか最後は、一緒に疑惑を追及していたはずだった森裕子議員に、名誉棄損で訴えられるのである。


いったい、何がどうなってそうなるのだか、さっぱりわからんのだが……

f:id:gryphon:20200929023415j:plain
”権力の陰謀”を追及していたのに、共闘してたはずの森裕子氏に訴えられたという


ただただ、そういうこともあるのだなあ、と嘆息するばかりである。

みなもと太郎「風雲児たち」休載が3カ月連続に……(コミック乱)

www.leed.co.jp
広告文面を見る。





風雲児たち 幕末編 34巻

風雲児たち 幕末編 34巻


待つ
しか
なし。

富樫なら、誰も心配しない期間だろうけどなあ……

全番組は放送期間中1回は「二番」バージョンのOP・EDを流すよう、法律で決めてほしい(ウルトラマンZ)

ウルトラマンZ 14話
www.youtube.com

ここの1分45秒から見ること。

14話ということは、第2クールだから衣替えしたってだけかもしれないが、まぁそれでも「2番」が使われるのは いいものだ。

だいたいね、ちょっとこじゃれた歌なら、一番と二番で微妙にメロディ的なものを変えたりするけどさ、基本は同じじゃん。
それをちょっと切ったり張ったりして整えれば、基本的に苦も無く同じ時間に収まるでしょ。
はじめからそれを想定して2番バージョンのTVサイズも録音編集し、たまにそっちに差し替えればウィンウィンではないでしょうか。


といいつつ、そんな例はアンマリ無いといえばないのだろうけど、ズバリ言ってこれが大成功したのがある。

特撮ソングオールタイム・ベストワン、宇宙刑事シャリバンの「強さは愛だ」である。

これの二番バージョンが流れた時の感動は忘れがたい。

というか、そんな昭和時代は、そもそもそういう番組のテーマソングの、二番の歌詞とかおいそれと手に入らない情報でな・・・・・・・こういうやつとか劇中で挿入歌的に流れる二番を必死に聞き取ってはメモしたりして覚えたもんです。

特撮『宇宙刑事シャリバン』のエンディングテーマで、作詞は山川啓介、作曲は渡辺宙明。歌手は串田アキラ

前作『宇宙刑事ギャバン』のエンディングテーマ『星空のメッセージ』同様主人公の名前は一切歌詞で語られず、「強さとは何か」「誰が為に戦うのか」「倒れても立ち上がり、苦しみを乗り越えよう」普遍的なテーマを謳いあげている。

TVサイズでは基本的に他のTV主題歌同様一番の歌詞が使用されたが、13話「強さは愛だ 英雄たちの旅立ち」の様に二番の歌詞が使用された回もあった

dic.pixiv.net


これの類似例に、敢えて「OPを最後に/EDを最初に」という演出があるのだが、それは「真田丸」の終盤の時にすでに論じたので繰り返さない。
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http://www.nicovideo.jp/watch/sm30042844

「ダイヤの原石を集め、ダイヤを1個作る。他はそれを磨くため」(ブルーピリオド)。本日RIZINなど格闘技ラッシュ。

RIZIN(地上波放送あり)、UFCパンクラス、大相撲……
もう繰り返しなので各競技の放送・配信の詳細などはこちら。UFCは終了。
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それで、ちょっと直接の関係はないんだけど、美術の…芸大生を描く漫画「ブルーピリオド」(アフタヌーン連載)の、最新回からの一節。
comic-days.com

f:id:gryphon:20200927143536j:plain
ダイヤの原石を集めるが、作るダイヤは1つでいい。他はそれを磨くため(ブルーピリオド)


美術、アートの世界ではまさしくさもあろうだが、まさにスポーツエンターテインメイント、格闘技の世界にも、この比喩がそのまま当てはまるだろう。いや、勝者と敗者が直接対決の結果生まれる世界だから、磨くどころか砕き合いをする世界といっていいかもしれない。

そんな残酷で、美しい世界。