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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

シャーロック・ホームズが『どう愛されてきたか』を追ったノンフィクション『〈ホームズ〉から〈シャーロック〉へ』



ドイルによるその創造から、世界的大ヒット、無数の二次創作、「シャーロッキアン」の誕生とその活動、遺族と映画/ドラマ製作者らの攻防、そしてBBCSHERLOCK』に至るまで――

140年に及ぶ発展と受容のすべてがわかる、初めての一冊。
ミステリマニア必携の書!

受賞!
スウェーデン犯罪小説作家アカデミーベスト・ノンフィクション賞/ドイツ・シャーロック・ホームズ協会青いカーバンクル賞/アガサ賞ベスト・ノンフィクション賞/ロンドン・シャーロック・ホームズ協会トニー&フリーダ・ハウレット文学賞


(…)これは「シャーロック・ホームズ」というキャラクターの創造と発展と受容を本格的に総合し俯瞰した、世界で初めての研究書なのだ。
コナン・ドイルの伝記は、彼が亡くなった一九三〇年で終わる。しかし本書では、ドイルの遺族たちがその後「シャーロック・ホームズ」に振り回される姿が、辛辣に描き出されている。また映画の研究書ではあまり描かれることがない、クランクインに至るまでの関係者の駆け引きや苦悩、さらに作られずに終わってしまった顚末までが語られる。
そして今まで日本ではほとんど知られることがなかったのが、「シャーロッキアン」がどのようにして生まれ育っていったのかということだ。(…)本書のおかげで、英米シャーロッキアンたちがどのようにして「シャーロック・ホームズ」を受容し育てていったのか、そしてどのような騒動に巻き込まれ、道を阻まれようとしてきたのかが、わかるようになったのである。(平山雄一「監訳者あとがき」より)
内容(「BOOK」データベースより)
ドイルによるその創造から、世界的大ヒット、無数の二次創作、「シャーロッキアン」の誕生とその活動、遺族と映画/ドラマ製作者らの攻防、そしてBBCSHERLOCK』に至るまで―140年に及ぶ発展と受容のすべてがわかる、初めての一冊。ミステリマニア必携の書!

著者について
マティアス・ボーストレム(Mattias Boström)
1971年、スウェーデン生まれ。作家、編集者、シャーロック・ホームズ研究家。ベイカー・ストリート・イレギュラーズに所属するシャーロキアンとして、30年にわたり精力的にホームズに関する執筆活動と、書籍、冊子の編集に従事している。本書のスウェーデン語版Från Holmes till Sherlock は、スウェーデン犯罪小説作家アカデミーのベスト・ノンフィクション賞を受賞した。また、英語版はアガサ賞ベスト・ノンフィクション賞を受賞し、エドガー賞候補にもあげられた。ストックホルム市郊外に妻とふたりの娘と暮らす。

平山雄一(ひらやま・ゆういち)
1963年、東京都生まれ。東京医科歯科大学大学院歯学研究科卒業、歯学博士。日本推理作家協会、『新青年』研究会、日本シャーロック・ホームズ・クラブ、ベイカー・ストリート・イレギュラーズ会員。著書に『明智小五郎回顧談』(ホーム社)、『江戸川乱歩小説キーワード辞典』(東京書籍)など、訳書に、ジャック・フットレル『思考機械【完全版】』(全二巻)、バロネス・オルツィ『隅の老人【完全版】』(以上作品社)、ファーガス・ヒューム『質屋探偵ヘイガー・スタンリーの事件簿』(国書刊行会)など。

ないとうふみこ
上智大学英語学科卒業。翻訳家。訳書に、アンドルー・ラング『夢と幽霊の書』(作品社)など。子どものころからの野球ファンでもあり、フィル・ペペ『コア・フォー──ニューヨーク・ヤンキース黄金時代、伝説の四人』(作品社)の訳書もある。

中村久里子(なかむら・くりこ)
立教大学文学部心理学科卒業。翻訳家。訳書に、ヨナス・ヨナソン『世界を救う100 歳老人』、『国を救った数学少女』、スザンヌ・ジョインソン『カシュガルの道』(以上西村書店)など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ボーストレム,マティアス
1971年、スウェーデン生まれ。作家、編集者、シャーロック・ホームズ研究家。ベイカー・ストリート・イレギュラーズに所属するシャーロキアンとして、30年にわたり精力的にホームズに関する執筆活動と、書籍、冊子の編集に従事している。スウェーデン語版Fr〓n Holmes till Sherlockは、スウェーデン犯罪小説作家アカデミーのベスト・ノンフィクション賞を受賞した。また、英語版はアガサ賞ベスト・ノンフィクション賞を受賞し、エドガー賞候補にもあげられた。ストックホルム市郊外に妻とふたりの娘と暮らす

平山/雄一
1963年、東京都生まれ。東京医科歯科大学大学院歯学研究科卒業、歯学博士。日本推理作家協会、『新青年』研究会、日本シャーロック・ホームズ・クラブ、ベイカー・ストリート・イレギュラーズ会員


まだ読んでいない。
上に紹介した北原尚彦氏の3ツイートとAmazon紹介文を読んだだけだが、これはもう推理ではなく、俺の直感が、「この本はおもしろい」と言っている!!!


9日UFCはジョン・ジョーンズ登場!!…なんだけど、相手の計量がギリギリだったようで…


――JJはUFCの“パウンド・フォー・パウンド”ランキング1位と、まさに“最強の中の最強”ではありますが、2018年12月に復帰以降の戦いぶりに「ちょっと物足りない」との声も一部であります。高阪さんはどう感じていますか?

「たしかに、以前のように超アグレッシブに攻めるシーンは少なくなっていますね。大人の戦いをするようになったというか。ただ、要はポテンシャルがそもそも高いので、相手の攻撃を流しながら自分の距離やタイミングでしか攻撃を出さない、という戦い方をしても、そこまで攻め込まれることがないと思うんです」

――やや安全策をとっても、しっかり勝つことができている、と。

「例えば、アグレッシブに攻めることを信条としていた選手が“ちょっと俺は戦い方を変えた方がいいんじゃないかな?”と思って、ややディフェンシブな戦い方に変えると、大概やられるものなんですよ。でも、JJはそうなっていないということは、より無駄のない攻めができるようになっている。だから競技者目線からすると納得できるんです。それが昔のJJらしくないと言えば、そうなんですが(笑)」


gonkaku.jp


しかし、隙の無いJJに挑戦する立場の相手は…


だいじょぶかね。いまやってる「はじめの一歩」の木村みたくなるんじゃないか? 1R序盤からもうラッシュとかさ。

WWEのリングに『原爆の復讐に来たヒロヒト』が登場寸前だった…という話(なんかタイムリーなネタになっちゃった)

この前、この本を紹介したら
m-dojo.hatenadiary.com

望外の…本当に予想以上の反響をいただきまして、驚いた。


その時に、「書きたいエピソードが多いので、いくつかは時間あれば、独立した話にしたい」と書いたのですが、そのうちのひとつを。

ただ、これも本当に偶然ながら、なんか超タイムリーなネタになっちゃった。エンタメのコンテンツと、史実を想起させるという問題と……

以下、同書から。
※なぜ猪木対アリにマクマホンが絡むのかといえば、この映像が当時のWWFでは会場に生中継され、現地での二元中継興行(サンマルチノvsハンセンとアンドレvsチャック・ウェプナー)になっていたから。マクマホンの自己申告では、ホテルの部屋でアリをあっさりテイクダウンして、プロレスラーとの異種格闘技でボクサーが不利なことを教えてあげた、というが…

p194より

…時代の精神に盾突くことでうまくいく、という意味で、プロレスというのはじつに不思議なジャンルだ。ときには、人の興味を引くためならどんなことにも飛びつく意地汚さを見せることもある。アングルやストーリーがマンネリ化すれば前に進めない。大きく方向転換することになっても、群衆の心をつかむ新しい方法を探さなければならない。

WWEでマディガン(※WWEのプロレスのストーリーやキャラを考える担当)と仕事をしたレスラーに、新日本プロレス出身の鈴木健三がいた[2004―05年]。いい素材と見込んだマディガンは、彼に古臭い役柄を押しつけたくなかった。日本人レスラーといえば、かつてはサムライが演じられた。忍者もいた。陳腐な役柄だ。

「そこでマディガンはマクマホンに、昭和天皇の曾孫ヒロヒト、が一族の名誉と文化遺産の復讐を果たすために乗りこんできたという筋書きを提案した。「理由は神のみぞ知る、さ」と、マディガンは笑って言った。「私はこう言ったんだ。『想像してみてくれ。あなたはスクリーンを見ている。とつぜん原子爆弾が爆発するところが見える。そして、きのこ雲の中からアジア人のふたつの目がこっちを見つめている』。ビンスは狂喜した。このアイデアを気に入ってくれた。それも大いに。『それはすばらしい』と言ってくれたんだ」

マクマホンは米軍が落とした核兵器で壊滅的な打撃を受けた広島の記録映像を購入し、プレゼン期間中のアリーナにきのこ雲の中からこっちを見つめているふたつの瞳を展示した。誰かがバケツ一杯の血をスクリーンに投げ、それが目の上に流れ落ちるというアングルまで展開した。


ヒロヒトが来る」と、スクリーンに文字が浮かぶ。
スマックダウン・ライブ」で、この映像は一度だけテレビに流れた。WWEの主力番組「スマックダウン・ライブ」で、レスラーたちはいったいなんのことかと首をひねっていた。マクマホンはひとり悦に入っていた。
「私も有頂天で浮かれまくっていた」とマディガンは言った。二日後、本社オフィスに戻ると、ビンスが入ってきた。ヒロヒトの話はなしだ』と彼が言う。『二度とヒロヒトという名前は口にするな。なかったことにしろ』


「マディガンによれば、「このプロモーションとそれが暗示するところに激怒した皇室関係筋が激怒し、日本からWWEを追放すると脅してきた」というのが理由だった
鈴木健三の妻浩子がWWE首脳にこのギミックについて抗議したとの報道も。それを契機に浩子は日本人初のディーヴァとしてWWEと契約を交わす)

マディガンはナチスのギミックを提案したこともあった。まっすぐ伸ばした脚を高く上げて行進するナチス党員のバロン・フォン・ボビンが、スイス・アルプスで凍りついたまま発見されたという別れ込みだ。マクマホンは立ち上がり、無言で退席した。これは採用されなかったが、採用されたものもあったし、それによって苦情が舞いこむこともあった。ユージンという知的障害をかかえたキャラクターや、英国教会から追放されたモルデカイというキャラを作ったときだ。

「英国教会や日本の皇室と面倒を起こしちゃいけないなら、仕事を放棄するしかないな」と、マディガンは皮肉めかした。

アリ対猪木――アメリカから見た世界格闘史の特異点

アリ対猪木――アメリカから見た世界格闘史の特異点

マディガンさん、反省とかまったくしてません(笑)
マクマホンはマクマホンですっとぼけてやがる(笑)

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プロレススターウォーズより すっとぼけるビンス・マクマホン・ジュニア
しかし、お天道様、ライジングサンはお見通しでいっ。
1回だけしか流れなかったプロモビデオ、プロレスマニアはちゃんと録画して、動画をぶっこんでるんだよyoutubeに(いつ消えるかはわからんが)
自分もこれを初めて視聴する。
www.youtube.com


これは・・・・・・・・


だが、自分はやってみりゃ良かったと思っている。プロレスという文化の厚みが、ポリコレをどこまで越えられるかの試みとなったであろう。それに、マディガン氏の言うことが正しいなら「皇室関係筋(WWEの動向を抑えてるなんて、どのスジだよ!!?)」による「政治的圧力」になりかねないではないか。WWEトリエンナーレだ。


この話、昔から自分が知ってたんだから、たぶん一度、リアルタイムで斎藤文彦氏が書いていたと思う…と、俺SUGEEEE、あったよ!!2004年の記事だ

m-dojo.hatenadiary.com
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いま、日刊SPA!で古いコラムを再掲載しているから、ひょっとしたらネットでも読めるかもしれない…が、載せないかなこれは(笑)?


ただ、それで鈴木健想の妻、鈴木浩子が誰もが恐れるボス、ビンス・マクマホンにクレームをつけ、そのはっきりした態度が逆に気に入られ日本人初のディーバたるゲイシャのヒロコに…が事実なら、一種の武勇伝なのだから、今は千葉県会議員をやっている彼女に「詳しく語ってくれ」と言ったら、勇んで話してくれるかもしれないな。
この本にも書いてあるかも。

ゲイシャ・ガール、リングに上がる

ゲイシャ・ガール、リングに上がる

ウィキペディアにも少し

…当初は健想のみの契約の予定であり、健想はリングネーム「ヒロヒト」での登場が予定され、予告ビデオも作成された。この一連の扱いは日本や昭和天皇に対してあまりにも失礼である、とWWE上層部に浩子が抗議したところ、一転彼女がビンス・マクマホンWWE上層部に注目されるようになり、健想のギミック修正だけではなく、本人も予想もしていなかった「鈴木浩子自身のディーヴァ契約」に至った。

当初はWWEから働かないかと持ちかけられ、「イエス」と答えていたがそれは裏方としての仕事として認識していた。また会場で他のスタッフから芸者についてやたらと訊かれ、それについて調べ作成したファイルを重役に渡したところ、そのファイルを一瞥されただけで「あなたは出来るのか?」と質問され、そこで初めてディーヴァとしての契約だったことに気付いた。そこで健想が「イエス」と答えてしまった、という裏話がある。


WWEでは白塗りの「ゲイシャガール」のギミックで登場し、主に健想をサポートするマネージャー役を演じていた。実際問題として、英語が堪能な彼女が通訳としてついた方が楽だったと言うこともあった。また健想自身も英語が殆どしゃべれない、という日本人レスラーの伝統的なギミックを演じていた。この役の勧誘をWWE側から受け、あまりの馬鹿馬鹿しさに怒り当然断ることを夫の健想に告げると、「何?おまえはWWEに認められたんだぞ!おまえはなんてラッキーなんだ!」と大喜びされ、断りきれずなし崩し的にゲイシャガールデビューしてしまったと語っている。
ja.wikipedia.org


あと、マディソン氏はまだこのアイデアが自慢のようなので、これもインタビューすれば語ってくれそう。どこかのメディアが、このヒロヒト騒動を再度聞いてみないか?
ヒーローアカデミアやあいちトリエンナーレとも引っ掛けてさ。



ちなみに、カルガリーで武者修行の若手たちの面倒をみたり、ブリティッシュ・ブルドックス移籍劇の立役者になったミスター・ヒトの「ヒト」だが。

 カルガリースタンピード・レスリングの本拠地パビリオンのリングで安達さんにレスリングを教わっていたころのブレットは、まだ学生っぽさが抜けない21歳で、いちばん下の弟――やがて“カルガリーの天才”と呼ばれることになる――オーエンはまだ中学生。安達さんは、昭和天皇ヒロヒトの“ヒト”を拝借したミスター・ヒト様だった。
nikkan-spa.jp

ミスター・ヒト。この不思議な名前は、人でなしのヒトではなく、アメリカのプロモーターに昭和天皇裕仁だからミスター・ヒロヒトを名乗れと言われ、恐れ多いし殺される・・・とミスター・ヒトにしたそうです。

ミスター・ヒトsadgeniu.wordpress.com

アントニオ猪木ジャイアント馬場上田馬之助キラー・カーン、A・ザ・ジャイアント……プロレス史に燦然と輝くスターたちの素顔とは? 昭和プロレス界の歴史を歩み、馳浩橋本真也らを育てた伝説のレスラー、ミスター・ヒトが中島らもと出会い、大槻ケンヂ夢枕獏も参戦し、プロレス界の裏側をしゃべり倒す!
プロレス黄金時代を築き上げたレスラーたちの輝かしい伝説からスリリングなゴシップネタまで。作家の中島らもが聞き手となって、数多くの名レスラーを育て上げた名コーチであり、元レスラーのミスター・ヒトが、プロレス界の内幕を徹底的に暴露する! 単行本刊行当時、プロレスファンに大きな衝撃を与えた暴露本の名著が、ついに文庫化。文庫版特別企画としてミスター・ヒトのロングインタビューを収録。文庫版の解説は吉田豪杉江松恋

内容(「BOOK」データベースより)
アントニオ猪木ジャイアント馬場上田馬之助キラー・カーン、A・ザ・ジャイアント…プロレス史に燦然と輝くスターたちの素顔とは?昭和プロレス界の歴史を歩み、馳浩橋本真也らを育てた伝説のプロレスラー、ミスター・ヒトが中島らもと出会い、プロレス界の裏側をしゃべり倒す。大槻ケンヂ夢枕獏も参戦!文庫版特別インタビューを巻末に収録。

本郷和人vs亀田俊和勃発?/呉座勇一氏も新刊

亀田俊和氏、本郷和人と門井慶喜両氏の対談新書を酷評




ということで、「本日」これを通読するのだそうです。もっと辛辣にいろいろ追加ツイートがあるかもしれません

…というか正午現在、リアルタイムで読みながら書評ツイートしてるよ!!
twitter.com



日本史を変えた八人の将軍 (祥伝社新書)

日本史を変えた八人の将軍 (祥伝社新書)

将軍がわかれば、日本史がわかる
日本史のなかで、700年にわたり政権の座にあった武家。その中心である将軍が日本史におよぼした影響について、将軍8人と将軍にならなかった2人から読み解いていく。鎮東将軍、征西将軍などさまざまな将軍があるなかで、なぜ征夷大将軍だけが武家の棟梁とされ、幕府を開くことができたのか。将軍権力(軍事と政治)はどのように変化していったのか。そして、彼らは日本史をどう変えたのか。中世政治史を専門とする東大史料編纂所教授と、『家康、江戸を建てる』などで知られる直木賞作家が、知識と想像力の限りを尽くして、命題に迫る!<以下、目次>
序 将軍とは何か
第一章 坂上田村麻呂――すべてはここから始まった
第二章 源頼朝――頼朝が望んだのは征夷大将軍ではない!?
第三章 足利尊氏――うかがい知れない英雄の心中
第四章 足利義満――最大の権力者が求めたもの
第五章 織田信長豊臣秀吉――将軍権威を必要としなかった覇者
第六章 徳川家康――今も影響を与え続けている家康の選択
第七章 徳川吉宗――幕府中興の祖がなしえなかったこと
第八章 徳川慶喜――英明か、凡庸か。勝利者か、敗残者か
第九章 西郷隆盛――近代最初の将軍であり、封建制最後の将軍
結 将軍が日本史に果たした役割
内容(「BOOK」データベースより)
日本史のなかで、七〇〇年にわたり政権の座にあった武家。その中心である将軍が日本史におよぼした影響について、将軍八人と将軍にならなかった二人から読み解いていく。鎮東将軍、征西将軍などさまざまな将軍があるなかでなぜ征夷大将軍だけが武家の棟梁とされ、幕府を開くことができたのか。将軍権力(軍事と政治)はどのように変化していったのか。そして、彼らは日本史をどう変えたのか。中世政治史を専門とする東大史料編纂所教授と、『家康、江戸を建てる』などで知られる直木賞作家が、知識と想像力の限りを尽くして、命題に迫る!

著者について
本郷和人
東京大学史料編纂所教授、博士(文学)。1960年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学史料編纂所に入所、『大日本史料』第5編の編纂にあたる。東京大学大学院情報学環准教授を経て、現職。専門は中世政治史。著書に『乱と変の日本史』など。

門井慶喜
小説家。1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞、2016年『マジカル・ヒストリー・ツアー』で第69回日本推理協会賞(評論その他の部門)、2018年『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。著書に『家康、江戸を建てる』など。

本郷氏のほうは言う必要もない有名な歴史家ですが、門井氏は「内政チート時代劇」であるところの「家康、江戸を建てる」の作者というと通じるかと

家康、江戸を建てる (祥伝社文庫)

家康、江戸を建てる (祥伝社文庫)

家康、江戸を建てる [DVD]

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「水を制す」

「水を制す」

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呉座勇一の本

日本中世への招待 (朝日新書)

日本中世への招待 (朝日新書)

「中世史に詳しい」と自負する歴史ファンにとっての中世とは、
大きな合戦や信長や信玄などの武将を指すのではないだろうか。
中世は戦が相次ぐ時代ではあるが、人々は毎日戦っていたわけではない。
彼らは当然、私たちと同じような日常を送っていたのだ。
それでは、中世に生きる人々の暮らしはどのようなものだったのか? 結婚や離婚、出産や葬儀、遺産相続、さらには旅行や接待、出向まで、
今に繋がる中世日本人の日々の暮らしや習慣を詳細に読み解く初めての一冊。

庶民と酒を酌み交わす殿様もいた!
漢字を書けない鎌倉武士。
居眠りを禁じる武家の道徳教育。
前妻が後妻を襲う「後妻打(うわなりうち)」。

戦ばかりではない、今に繋がる日本人の生活がここにある!

戦の世における、人々の日常生活とは
山伏や陰陽師などにより祈祷が捧げられた出産、
口を開けて舌を出したり、唾を飛ばすことを戒める武家の家訓、
死傷者まで出た、子どもの日の石合戦、
現代と変わらない、年長者による説教と自慢話……。
知られざる、中世日本人の姿に迫る!

[目次]
はじめに
【第一部】 人生の歴史学
●中世の家族
女性天皇は中継ぎか?/氏から家へ/中世的「家」は男系継承/中世的「家」は永続が義務「/一夫一婦制」の成立/婿取婚から嫁取婚へ/鎌倉武士は嫁取婚/源義経の嫁取婚/北条政子の「後妻打」/中世百姓の「家」と結婚/中世女性の離婚/離婚・再婚の男女不平等/中世の「妻敵打」/中世の財産相続/中世武士の兄弟関係

●中世の教育
日欧の教育の違い/武家の道徳教育/文武両道の勧め/武家帝王学/一般武士の識字能力/ 顕密寺院での高等教育/顕密寺院での初等教育/貴族社会での初等教育/禅僧が朱子学を教えた/禅院の実学志向/足利学校の「再興」/足利学校の教育/寺院学校の普及/庶民の教育

●中世の生老病死
中世の産屋/出産は公開されていた?/出産のケガレ/中世の老い/中世の医療/中世の医科/貴族の葬送/庶民の葬送とケガレ

【第二部】 交流の歴史学
中世の宴会/中世の寺社めぐり/中世の誕生日会/中世のお正月/中世の外国人/中世の集団生活/中世の接待/中世の遊戯/中世の手紙/中世の贈答/中世のものまね/中世の旅行案内人/中世の旅行/中世の花まつり/中世のこどもの日/中世の見物/中世の同僚/中世の「出向」/中世のおもてなし/中世の引っ越し/中世の自慢話/中世の悪口/中世の人生相談/中世の対談/中世の読者

【 付録 】 さらに中世を知りたい人のためのブックガイド
網野善彦 『日本の歴史をよみなおす(全)』(ちくま学芸文庫)
藤木久志 『雑兵たちの戦場』(朝日選書)
清水克行 『 世界の辺境とハードボイルド室町時代』(集英社文庫)
ほか

おわりに
出版社からのコメント
現代でも話題になる結婚や離婚、
誰もが不安を抱く病気や葬儀、
それに伴う遺産相続、
将来を見据えての教育体制……。

それらは、中世の日本でどのように行われてきたのか?その他、年始の挨拶やお中元、引っ越しから旅行まで、中世の日本人の習慣を詳細に読み解く一冊。

「有本嘉代子さんに初めて話を聞いた記者」麻生幾氏が、故人の思い出を語る

www3.nhk.or.jp

拉致被害者 有本恵子さんの母 嘉代子さんが死去
2020年2月6日 19時12分

留学先のヨーロッパから北朝鮮に拉致された神戸市出身の有本恵子さんの母親の嘉代子さんが今月3日、兵庫県内の病院で亡くなりました。94歳でした。

有本嘉代子さんは、昭和58年、イギリス留学を終えてヨーロッパを旅行中に北朝鮮に拉致された有本恵子さんの母親です。

昭和63年に、恵子さんが北朝鮮にいることが分かって以降、30年以上にわたって、夫の明弘さんとともに救出活動を続けてきました。(略)

麻生幾氏の回想







有本さん、石岡さん、松木さん、その拉致は、すべて、よど号妻が深く関与した。その一部はすでに日本に帰国している。なぜ、警察は追及しないのか。なぜ、マスコミは追及しないのか。有本さんの拉致に関わったと懺悔している、よど号妻にしても、すべてを明らかにしていない」




よど号の妻といえば、麻生幾氏の著作ではないが

宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作 (新潮文庫)

宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作 (新潮文庫)

  • 作者:高沢 皓司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/07/28
  • メディア: 文庫
よど号と拉致 (NHKスペシャルセレクション)

よど号と拉致 (NHKスペシャルセレクション)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2004/06/27
  • メディア: 単行本


「グループ」はこんなの出してら。

「拉致疑惑」と帰国 ---ハイジャックから祖国へ

「拉致疑惑」と帰国 ---ハイジャックから祖国へ

台風により途中終了した「のらくろ展」の図録が通販で買えます 支援も兼ねて買う

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のらくろであります!図録販売。この展示は2019年、台風19号により途中終了。


www.kawasaki-museum.jp



出版物の案内・販売
市民ミュージアムが発行している、企画展の図録や紀要などの出版物のご案内です。
信販売をご希望の方は、下記までお問い合わせください。

【通信販売の流れ】
お問い合わせの際、「在庫の有無」、「送料+梱包代の提示」をご確認いただき、下記送付先まで「商品代金+送料+梱包代」を現金書留でお送りください。

【お問い合わせ先及び現金書留送付先】
川崎市市民ミュージアム

電話044-754-4500(受付時間 月~土 10:00~17:00)FAX044-754-4533郵便番号211-0052住所神奈川県川崎市中原区等々力1-2


【重要】電話して、補足で聞いたこと

価格
1冊1980円
梱包100円

送料 郵便局レターパックは520円。 これで送ると,途中の郵便事故の際に保障なし。 2冊買った時も同じ値段 
ヤマト 1150円(基本) これで送ると,途中の運送事故の際に保障はある。 2冊買ったときの代金も同じ(地域による) 

現金書留で送る 「のらくろ図録を希望」などメモ必要


そして、送る時は郵便局にも500円ちょっとの料金を払わねばならない。

「日本が今やってる入国拒否は法的には無理筋。かなりの条文の拡大解釈」(橋下徹)ってホント?(Mr.サンデーより)

この前の日曜だから、2月2日だったか。
偶然付けていた番組がテレ朝のザ・サンデーで、橋下徹が出ていた。
そこでの発言に少々驚いたのだが……なにしろ偶然みていたので、録画もメモもしていない。

逆に、あの番組をきちんと見て記録していた人に補足ねがいたい。

その番組では、今現在、湖北省にいた人を、日本が入国拒否をしている措置の法的根拠となる条文をたしか2つあげて、フィリップで紹介していた(この画像を写真で撮りたかったが失敗)


橋下がいうには、これで拒否できる、となっているのは特定の個人で、どこかの属性をひとまとめにして拒否できる、と解釈してそういう措置をしているのは無理筋である、と。

ただ、いかにも氏らしいが、
・「その、無理筋の法解釈で、今湖北省からの集団の入国拒否を行う、この政策を強く支持する。」
ということを明言していたのだった。



どうもおそらくは、その内容は、このリンク先で(略)となっている部分に書いているのだろうと思う。
president.jp

もちろん、有料会員になってそこを読むまでの気力はない(笑)。


あと検索したら出てきた。

橋下氏は、今回の政府の決定に「この前例のない政治決断を支持!では指定感染症については患者か疑似症患者しか上陸拒否はできないので厳密にはこのような入国拒否はできないが政治決断」とつづった。

 その上で「しかしこれは法律がおかしい。感染地からの入国保留ができるように法改正が必要」と指摘していた。

hochi.news


条文が出てきた

第5条  次の各号のいずれかに該当する外国人は、本邦に上陸することができない。

1  感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 (平成十年法律第百十四号)に定める一類感染症、二類感染症若しくは指定感染症(同法第7条 の規定に基づき、政令で定めるところにより、同法第19条 又は第20条 の規定を準用するものに限る。)の患者(同法第8条 の規定により一類感染症、二類感染症又は指定感染症の患者とみなされる者を含む。)又は新感染症の所見がある者


ああ、「患者」と「所見がある者」に限定しているのか…。あとたしか記憶では「大臣が拒否すべきと認める者」みたいな別の項目もあるけど、これは個別に個人を指定することを想定している…とかなんとか。

橋下徹のこれらの指摘は、以下のリンク先のタイトル通りと言えるだろう。
maukiti.hatenablog.com



てか、ホントかどうかわからんが、橋下徹は「大阪市長時代、反対を押し切って先回りの休校をしてインフルエンザを収束させた。専門家からも評価された」と自画自賛しちょる。

2009年春、世界中で新型インフルエンザが流行したが、それが日本に上陸するのかと日本中が大騒ぎになった。僕は当時、知事2年目。当初は、致死率が40%に上がると聞いていた。

(略)
この大阪府の一斉休校については事後検証がなされた。その検証結果は、大阪府兵庫県の一斉休校によって、新型インフルエンザの感染が一気に収束したということだった。

(略)


学校を一斉休校にすると、子供たちの学ぶ権利や、親御さんたちの働く権利に影響を与えてしまう。

通常の行政では、何か政策を実行し、とくに住民の権利に影響を及ぼすようなときには、しっかりした証拠と理屈をもってやるのが一般的だ。だから僕が一斉休校を提案した時にも、役所組織は、「まだそこまでの状態ではない」「一斉休校にする根拠がない」「もう少し様子を見て感染が広がってから判断してもいいのでは」という声が強かった。

しかしそれでは、パンデミック対応として遅い。WHOの幹部が言っていたように、「感染が広がってからでは遅い。感染が広がる前に自宅待機を命じる」ことが必要である。

そうであれば、ここでは「根拠がない段階での大決断」が必要になる。

これはまさに政治家の仕事だ。一斉休校や人の活動を停止してみて、実はあとから、そこまではやらなくてもよかったということもあろう。その時には住民から批判が出ることもあろう。そういうときに責任を引き受けるのも政治家の仕事だ。

1月26日のフジテレビ系「日曜報道THE PRIME」では、これまた感染症の専門家としてメディアに引っ張りだこの岡田晴恵・白鴎大学教授と共演したが、岡田さんはメイク室で「大阪の一斉休校は効果的でした」と言って下さった。
president.jp

とりあえず、今現在、湖北省からの来日者を一斉拒否をしているころへの法的根拠が無理筋だとしたら、それだけでさっきリンクしたブログのタイトル通り
「高度に発達した自由民主主義社会のジレンマは、政治が無能な社会と区別がつかない」
であり、逆から見れば
「高度に法律の根拠なく政策が決まる強権人知社会のジレンマは、政治が有能な社会と区別がつかない」
となりかねない・・・・