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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

井上章一氏が「プロレスまみれ」という本を出してた

プロレスまみれ (宝島社新書)

プロレスまみれ (宝島社新書)


得意の邪推でつづるエピソード満載の、井上センセイ、初めてのプロレス論です。
デストロイヤーの4の字固めに熱狂して以降、密かに半世紀以上にわたってプロレスを研究してきました。
幼いころから、プロレスによって独特の視点を育んできたのです。
プロレスは「プロレスぎらい」の世間に無視され続けてきました。
世の「プロレスぎらい」からスミに押しやられてきたプロレスの屈辱を熱く語り、
世間の偏見を白日の下にさらします。
内容(「BOOK」データベースより)
井上式・物の見方はすべて、プロレスによって鍛えられた。デストロイヤーの4の字固めに魅せられて以来、60年近くにわたってプロレスを観続けてきた著者が、「邪推流」プロレスの楽しみ方を公開。黎明期のテレビとプロレスの蜜月、馬場、猪木を奪い合ったテレビ局の暗闘から、「不都合な真実」をめぐる世間のプロレスまみれぶりに至るまで、テレビ史的視点から徹底究明。何度裏切られても、つい観てしまうプロレスの魔力に肉薄する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
井上/章一
1955年、京都府生まれ。京都大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター助教授を経て、同教授。専門の建築史・意匠論のほか、風俗史、美人論、関西文化論など日本文化について広い分野にわたる発言で知られる

おそらく、
これが売れたんだろう。そこでプロレス専門ライターの本ではなく、プロレス好きの文化人に新書を書いてもらう、路線をはじめたの…かな??

プロレスを見れば世の中がわかる (宝島社新書)

プロレスを見れば世の中がわかる (宝島社新書)

「間もなくflashが滅亡する。好きなものは録画しておけ」との呼び掛け【記録する者たち】

【記録する者たち】
togetterの「コメント一覧」を見ていたらこんな発言を目にした

出無精マスク @annoupoteto17分前
それはそうと、もうすぐflashが滅亡するから、皆お気に入りの面白フラッシュは録画して動画サイトにあげとけよ

※ここ
togetter.com

何のことかと思ったら
boxil.jp

のことなのか。
おもいおこせば、たしかにこのフラシュムービーによって、インターネット上の「画面がうごく」ことを実感できたのだった。
歴史物語や政治的主張を、このFLASHに載せて語るようなものも人気だったな。
AAもそうだけど、初めからイラストや動画を張り付けられたらそもそも発展しなかったのだろうね。
大いに感謝だ。

それらがいまだに見られる場所があるのか、それを「録画して動画サイトにあげる」のはどうやるんか、とかはさっぱり分からないけど、こういうのが「終わる」という話にはいつも寂寥感がある。

※【記録する者たち】は準タグです。この言葉でブログ内を検索すると関連テーマが読めます

「あの人は復讐なんて望んでいない」にこう返す、の名セリフ集が面白い(togetter)

「あいつは復讐なんて望んでない」に対する返答はこういうのがいいよね→エモすぎて悶絶する人多数「性癖に刺さる」
togetter.com

ここに出てくる「返しの台詞」が、どこから既出の創作物からの引用なのか、そのツイート者が考えたオリジナルなのか分からないが、どちらにせよ面白い。


これは、先日亡くなられた、「映画の名セリフ引用本」を何冊も著した、和田誠氏への一番いい追悼になるなあ、と思ったことでした。

お楽しみはこれからだ

お楽しみはこれからだ

お楽しみはこれからだ PART2

お楽しみはこれからだ PART2

お楽しみはこれからだ〈PART6〉映画の名セリフ

お楽しみはこれからだ〈PART6〉映画の名セリフ


この路線でのコレクションもしてみたいが、まずこれくらいテンプレなシチュエーションで、そこからのリアクションのバリエーションがあるもの、というのを見極める才能が必要ですな。
これは面白い大喜利が、答え以前にそういうのを引きだす面白い「お題」が無いといけないことに似ている。



自分がテンプレ・パロディとしての「復讐なんてあの人は喜ばない!」に気づいたのは「あなうめくん」というファンロード4コマ漫画だったけど、togetterに紹介しようにも、いきなり登場したキャラが、なんかむかつくので「そうさ私が犯人さ、あの男への復讐のため…」「そんなことしてあの子が喜ぶもんか!」とやってる2人をまとめて、無言で抹殺するというオチだったので紹介しようがなかった(笑)

あなうめくん 1 (ラポートコミックス)

あなうめくん 1 (ラポートコミックス)

あなうめくん 2 (ラポートコミックス)

あなうめくん 2 (ラポートコミックス)

川原誠也K-1参戦直前! 事前煽りは満点。さて試合は?

www.youtube.com



この、過去記事にアクセスが多い。2012年のパンクラスの事件を書いた記事、当時かかれたものも消えているのが多いんだろうなあ。
m-dojo.hatenadiary.com


まあ、いまさらその暴走をいう必要もないが、ただ、そこから純粋に格闘技の現場を離れていた人、かかて加えて元総合格闘技の人が、どれほどのパフォーマンスを見せてくれるのか…そこはやっぱり気になる。ここはかつてのK-1っぽい。ある意味で、。

・・・・・・皇治が公開練習で「自分が負けたらK-1がなめられる」と語ったことについては「なめられてるんですよ、会見の時点で。逆の立場だったら、俺がK-1代表で7年ぶりに外から来た奴があんな態度で会見してたら“まず態度直せ、ここはK-1だぞ”って俺だったら言いますね。あんなメンチ切られて、どんな反応をするか、どんな目をするか試したんですよ。向こうはグダグダ言ってるけど、目を見れば分かるから。アイツが同級生だったら俺のパシリって感じかな」と物騒かつ辛辣な発言を連発。
headlines.yahoo.co.jp

言葉のチョイスとしては、非常に優れていると言わざるを得ない。

たぶんabemaTVで配信されるんだろうけど、みたいとは思わせますね
abema.tv

久米田鋼治「かくしごと」がアニメ化決定。これ「取りつくろいもの」の傑作なんだよ


かくしごと(1) (KCデラックス)

かくしごと(1) (KCデラックス)

もう10巻なのか。


2017年の「マンガ10傑」に選んでいたな。
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再掲載したろ

かくしごと/ 久米田康治

かくしごと(1) (KCデラックス)

かくしごと(1) (KCデラックス)

ちょっと下品な漫画を描いてる、漫画家の後藤可久士先生は、一人娘の姫ちゃんが何にもまして、最優先。 そんな親バカの後藤先生が、この世で1番恐れていることは、娘に仕事がばれること。漫画家だなんて知られたら、もしかしたら娘に嫌われるのでは!? アシスタントや編集者を巻き込んで、今日も心配症の後藤先生の1日が始まります!

ちょっと下品な漫画を描いてる、漫画家の後藤可久士先生は、一人娘の姫ちゃんが何にもまして、最優先。 そんな親バカの後藤先生が、この世で1番恐れていることは、娘に仕事がばれること。漫画家だなんて知られたら、もしかしたら娘に嫌われるのでは!? アシスタントや編集者を巻き込んで、今日も心配症の後藤先生の1日が始まります!

久米田康治も「かってに改蔵」以来、自分なりの黄金パターンを打ち立てた作家であり、時々作品自体は変えつつ 、「世相を毒舌で風刺する。1テーマのお題を変人キャラによって批評的に展開していく」というコンセプトを繰り返していけば多分仕事に困らないと思う(笑)。ただ今回の「かくしごと」(隠し事、と描く仕事、をひっかけている巧さ)は、下品な漫画を書く漫画家であることを最愛の娘から隠し、平凡なサラリーマンのふりを無理やりにでもやり続ける…という、自分が大好きな「取りつくろいもの」なので、まずその面でもとてもとっても面白い。
さらに今現在少々飽和気味でもある「漫画家漫画」を久米田先生がやると、当然ながら辛辣なまでの業界ネタ、漫画家あるあるネタをぶっこんでくる(笑)。「最近落ち着いてきた」は人気がなくなったことの婉曲表現だというのを平然と描くのは…さらに文豪ならぬ「漫豪」という造語とか、狙ってるよ ! 約1名をモデルに(笑)!!
  
と同時にこれまでの作品では最終回近くで持ち出してくる、ちょっとした泣かせの話を、母子家庭である主人公たちの環境に絡めて少しずつ作品に加えている。
その辺もどうなっていくのか興味深い。


ほんとに、これ以上特に付け加えることはないっちゃないんだけど、
『自分が大好きな「取りつくろいもの」なので、まずその面でもとてもとっても面白い。』という話ね。
この「取りつくろいもの」というジャンルがある、と言う主張をしてるのがぼくだけなので(笑)、毎回再論せにゃいかんのだけど
要は2004年の「グッバイ、レーニン!」で思いついて
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その後、こんなふうな一覧にまとめた
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傑作は上記「グッバイ、レーニン!」のほか、「ラジオの時間」や「ブロードウェイと銃弾」、「でぃす×こみ」や「トクサツガガガ」、「ミリオンジョー」「こんにゃく問答」や「禁酒番屋」・・・・・・・・


ただ、「かくしごと」では、この誤解が二重三重、こっちの誤解がこうあっちに伝わり、そっちではこう誤解されて、結果的に話が通じたようなかたちになって…みたいなのが、非常に上手い。どれだけうまいかと言うと、全盛期の「釣りバカ日誌」なみに上手い!!(最上級の称賛であるとわかってくれ。) このへんは、推理小説が全体の出来とは別に「トリックがいかに堅牢で論理的か、斬新か」をみながチェックするように、この部分だけの出来の良しあしが評価されてしかるべきだと思っている。


ぜひ、アニメ化されたあかつきには、そういう目…「世の中には『取りつくろいもの』というジャンルがある。その面で巧くできているかどうか」という視点でチェックしてみてください

【問】ホテルニューオータニは『電凸』されているのだろうか?





さて、表題にも入れたが、そもそも単純な電話での質問や抗議を「電凸」と定義し得るかはわからん、というか微妙に違うようだ。
その部分はおいておいて……ほんの少し前の、あいちトリエンナーレの話である、当然ながら。


あのとき、直接的な中止理由は「ガソリン」云々の脅迫行為だった。これはもちろん、論外かつ違法行為なのです、言うまでもなく。
それは竹田恒泰氏の講演会が「ガソリン」云々によって脅迫されて中止になったら、その妨害が論外かつ違法行為なのと一緒。



しかし、その話とは別に…「脅迫」「恫喝」「犯罪・妨害予告」以外の抗議や問い合わせの電話が、結果的に膨大になったことも、それもあいちトリエンナーレへの不当な圧力だったのではないか・・・、という議論があったでしょ。
ここは、非常に大きな問題で、しかもまだ未解決。憲法の専門家も「こんご議論したほうがいい」というにとどまっていた。

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から孫引きで引用し、再論として紹介しよう

・さて、今回の目玉はこれ。記号を便宜上ふっておく

A:電話での抗議についてはどうか。今回、多数の抗議電話により、事務局や愛知県の業務はパンク状態にあったという。通常、一人一人が電話で意見を伝えること自体は、脅迫などを伴わない限り、禁止されるべきものではない。
B:しかし、今回、抗議電話をした人たちは、抗議メッセージを伝えることを超え、不特定多数の力によって、展示会を中止させようとする意図があったのではないか。

まず、先に「B」だが……こりゃいわゆる「ゲスパー」論で、「…という意図が有ったのだろう」だったらねえ、たとえば上の100田さんの話でも『抗議メッセージを伝えることを超え、不特定多数の力によって、百田氏の講演会を中止させようとする意図があったのではないか』となりますしねえ。


そして「A」が今回、わざわざ記事を書いて紹介する理由である。こう、非常に重要な見解を述べている。

 ■抗議を拒否できる正当な理由とは

 法律家たちは、個人による意見表明の自由を確保しつつ、展示主催者や行政機関の業務遂行を妨げないようにするにはどうするべきかについて、新たな理論を提示せねばならない。例えば、抗議を受け付ける方法を手紙やメールに限定したり、匿名での抗議を拒否したりしても正当と言えるのはどのような場合なのかを、理論的に整理する必要があろう

そう、つまり、「抗議の電話、ファクス、メールがじゃんじゃか寄せられてくる」ことに関して、それが表現の自由を脅かすかどうか、どうも憲法の専門家の中でも、まだ未整備未議論の状態だ、と木村氏は認めたのだ。
ここが重要。頑張って論じてほしい。そして「憲法学」は、その結果をあなた方の上司である「法哲学に伝えて、法哲学の側もフィードバックしてほしい。


自分の見立てではやはり「脅迫などの有無」で区分するしかなく、抗議や問い合わせが結果的に殺到することは、妨害や圧力とみなしちゃ弊害が多いんじゃないか、と思う。

そんなところで、「ニューオータニに電話した」報告がぞろぞろと相次ぐ昨今です。
確認したい。
あいちトリエンナーレに(明白な脅迫などは除く、それ以外の)電話が殺到したことと、ニューオータニに電話が殺到したことは違うのか」


ちなみにニューオータニのホットケーキミックスは、バニラタイプが合うらしい

韓国の90年代金融崩壊を描いた「国家が破産する日」という映画があるらしい(上映中)


進歩派史観だと「この危機を、その後登場した金大中政権が救った」という見立てが語られることも多いから、敢えてここがピックアップされることも多いのか?とも思うけど、それはそれとして、そもそも描きにくい経済問題をどのような「絵」にしたかは興味深い。

町山智浩氏が、TBSラジオで数年前「リーマンショック」を描いたアメリカ映画を紹介していて、それはある投資会社?がその波に巻き込まれて破綻する一歩手前の時、自分たちだけ売り逃げようとする、その騒動と言う形で描いてるらしくて…登場人物がビルから外を眺めて「あー、この話が公になったら、今見てる世界が大パニックになるんやろうなー」と胸中で思うとか思わないとか…もちろん、具体的な作品名とかは当方いっさい忘れてる(笑)

【追記】コメント欄より

Syu

>具体的な作品名とかは当方いっさい忘れてる
マージンコール(2011年日本未公開)でしょうか?リーマンブラザーズをモデルにしたフィクションですが。
TBSラジオでも語られています
www.youtube.com



映画『国家が破産する日』本編映像


たまむすび、でも語られたのか

町山智浩『国家が破産する日』を語る 2019/11/8公開 たまむすび

新宿で上映されてるとわかった まあ今後のWOWOWとかいろいろ可能性はあるのか
kokka-hasan.com