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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「近代食文化研究会」さんが新刊。お好み焼きに続くは「牛丼の戦前史」

「近代食文化研究会」さんについてはこのブログでの紹介も多いし、「説明不要」としていいかな。
twitter.com

この前の名著。

お好み焼きの物語 執念の調査が解き明かす新戦前史

お好み焼きの物語 執念の調査が解き明かす新戦前史

お好み焼きの戦前史

お好み焼きの戦前史


そして・・・・・


















まだAmazonなどでは書影などが出ていない様子。

えっ、今までなかったの?「勝海舟記念館」が9月7日に大田区でオープン

www.city.ota.tokyo.jp
大田区勝海舟記念館は、国登録有形文化財である旧清明文庫を活用し、令和元年9月7日(土曜日)に開館します。
9月7日開館日当日の一般入場は13時からです。
開館日当日は混雑が予想されます。皆様にごゆっくりご覧いただくため、午後0時(正午)より、記念館前にて整理券を配布させていただく予定です。

いままで、勝海舟記念館がなかったのかよ!!とおどろいた。でも、そういえば聞かないかも…

であるなら、できたのはめでたい。
んー、でもなんか、山手線まわりからは、ちょっと遠いね……(自分は東京、山手線基準でみちゃう)

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勝海舟記念館のアクセス


しかしそれでもいいことですよ。自分は大混雑のときに行く気はないが、そのうちにでも。
こんな動画まで、できてる。
www.youtube.com


rekisigasuki.com


個人的願望としては、史実の資料とは別に、現在に至るまで文学やエンターテインメントで語られた「キャラクターとしての勝海舟」も一覧できるような展示が欲しい。以前の博物館の考え的には邪道かもだけど、いま上野でやってる「三国志」展に横山光輝の原画が飾られるご時世だぜ。
風雲児たち、もいいが…

f:id:gryphon:20190904114857j:plain
安彦良和が描く晩年の勝海舟(王道の狗)


勝海舟は、明治以降になって、「政治評論家」になってからの活躍…というか毒舌もよろしい。

それからの海舟 (ちくま文庫)

それからの海舟 (ちくま文庫)


「つけびの村」というノンフィクションが出たらしい&出るまでには相当苦労したらしい。

note.mu

つけびして 煙り喜ぶ 田舎者

この句を残して、凶悪犯罪に及んだ男がいた…ということ自体は、つよく覚えているんだけど、詳しい話とかはよく知らない。そして、自分は凶悪犯罪関連のノンフィクションは、好きでもなければ嫌いでもないが、優先順位は…真ん中より下、という感じかなあ。少なくとも政治や歴史ノンフィクションのほうが圧倒的に興味深い。


けれども。

「この事件、ぜったい無理だから、もうやめろよ。どこも取り上げてくれないぞ。誰も読まねえ。取材続けてどうするの?」

 夫やママ友、ファミサポさんに子どもの世話をお願いして、金峰へ出かける私に、夫はそう何度も言いましたが、これは愚痴ではなく、プロとしてのイラつきだったのだと思います。夫は、私よりも長く、ずっと週刊誌に携わっているため、私の仕事に関してはむちゃくちゃ厳しく、同時にいつも心配してくれます。
 雑誌ジャーナリズムのプロである彼の目には、「つけびの村」の取材は「空振り」に終わる可能性が高いように映っ…(後略)

‥‥もう、長編ノンフィクションを書くのはやめよう、と。私は紙からウェブに軸足を置くことにして、さまざまな媒体でストレートニュース的な裁判記事を書くスタイルに切り替え、日々裁判傍聴に邁進していたのでした。

 ところが2019年3月、note版『ルポ つけびの村』の購入者数が突然増えたのです。

 そうすると、いつも企画書を送っては無視されたり、冷たい返事をもらっていた私のもとに、逆に出版社の方々から書籍化の依頼メールが次々に届きはじめました…

なんか、こういう、「ノンフィクションを完成させるまでの苦労話」が逆に琴線に触れる。
実際に自分が読みたいと思うかはともかく、応援の意味を込めて紹介させてもらおう。

つけびの村  噂が5人を殺したのか?

つけびの村  噂が5人を殺したのか?

この村では誰もが、誰かの秘密を知っている。

2013年の夏、わずか12人が暮らす山口県の集落で、一夜にして5人の村人が殺害された。
犯人の家に貼られた川柳は〈戦慄の犯行予告〉として世間を騒がせたが……
それらはすべて〈うわさ話〉に過ぎなかった。
気鋭のノンフィクションライターが、ネットとマスコミによって拡散された〈うわさ話〉を一歩ずつ、
ひとつずつ地道に足でつぶし、閉ざされた村をゆく。
〈山口連続殺人放火事件〉の真相解明に挑んだ新世代〈調査ノンフィクション〉に、震えが止まらない!

つけびして 煙り喜ぶ 田舎者
目次
1:発生
  2:夜這い
  3:郷
  4:ワタル
  5:その父、保見友一
  6:疑惑は静かに潜む
7:コープの寄り合い
  8:保見家
  9:うわさ
  10:ワタルの現在
  11:くねくね
  12:書籍化の経緯
13:古老の巻
  14:ふたたび郷へ
  15:ことの真相
  16:山の神様
  17:春祭り
  18:判決
著者について
高橋ユキ
1974年生まれ、福岡県出身。
2005年、女性4人で構成された裁判傍聴グループ「霞っ子クラブ」を結成。
殺人等の刑事事件を中心に裁判傍聴記を雑誌、書籍等に発表。現在はフリー
ライターとして、裁判傍聴のほか、様々なメディアで活躍中。

再紹介・青木理氏は特派員時代、韓国政府に対日外交で「助言」していた話(本人の談です)

さいきん、青木理氏の記事がはてなブックマークにやたら出てるね

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190901-00000058-sph-sociheadlines.yahoo.co.jp

www.huffingtonpost.jp

headlines.yahoo.co.jp


ちょっと本題前にいうけど、「テレビ番組のだれかの発言を、そのまま記事にする」というやりかた、登場し始めたころから注目していて、当初は著作権的な問題はないのか?や、そもそもそういう記事に価値はあるのか、という議論があったけど、まず2019年現在では、善悪を超えて当たり前の風景になっていますね。自分は積極的な評価をしているので、それを喜びたい。


青木氏といえば、各種の疑問もありつつも、内容的には面白いノンフィクションを書かれていたが、一般的な知名度がある人ではなかった。ただ、共同通信を退職後は、ラジオやテレビのレギュラーコメンテーターが増えて、逆に飛び級で、ノンフィクション作家としてはおそらく現在、「日本で一番有名な人」になっている。そういう点ではなんだかんだ言っても、ワイドショーは「知名度の王」なのかもしれない。

日本会議の正体 (平凡社新書)

日本会議の正体 (平凡社新書)

日本の公安警察 (講談社現代新書)

日本の公安警察 (講談社現代新書)

絞首刑 (講談社文庫)

絞首刑 (講談社文庫)

安倍三代

安倍三代

青木理の抵抗の視線

青木理の抵抗の視線


で、それを受けて、当方の過去記事にけっこうアクセスが多かった。
またそれを受けて、自分でも要約紹介しているので、再掲載しよう。

青木理氏、悪化する日韓関係への懸念を「サンモニ」で指摘…「言いにくいんだけど、この局なんかも含めて非常にテレビで乱暴な韓国なら何を言ってもいいんだみたいな人たちがたくさん出て…」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

青木理氏は盧武鉉時代、韓国政府に対日外交を「アドバイス」していたと自分で発言してる。<a href="https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/20120601/p3" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/20120601/p3</a> よきにつけ悪しきにつけ、そういうナベツネ的に政治にかかわるタイプの方。

2019/09/02 02:55
b.hatena.ne.jp



その部分だけ、抜き出す

m-dojo.hatenadiary.com

「日韓関係は小泉だけでなく盧武鉉も悪かった」&ナベツネ化(政治家の参謀化)もしてた?

(1時間25分ごろ)
竹島の問題でいうとね、僕は韓国にいたからよく分かるんですが・・・(略)盧武鉉政権ね、リベラル政権、左翼政権と言ってもいいかもしれない。金大中のことを左翼というけど、あの人はリベラルだけどいわゆる左翼政権とは違ってもっとしたたか、盧武鉉小泉政権とのあいだで三つ抱えたんですよ、課題をね。ひとつは靖国参拝ですよ、ひとつは教科書ですよ。もうひとつは竹島ね。、
僕は政権の人たちに取材しながら話したんですけど、優先順位をどうするかといったときに、僕は「小泉の靖国参拝を1にしなさい、2に教科書、3に竹島だ」と。

なぜなら靖国問題は小泉さんが判断すれば行かないんですよ。竹島なんてのは解決のしようがないんですよ。ところが盧武鉉さんてのは金大中さんまでと違って、そのへんのしたたかさがないので、竹島を一番に持ってっちゃったんですよ。それで日韓関係というのが・・・まあ今はもっといろんな意味で拡散しているからいいんですけど。にっちもさっちもいかないところに行っちゃったところはあったんです。 だからあれは小泉さんだけじゃなくて盧武鉉も悪かったんですよ

論評のほうも抜き出す。

自分がやはりうーんと考えてしまうのは、
『僕は政権の人たちに取材しながら話したんですけど、優先順位をどうするかといったときに、僕は「小泉の靖国参拝を1にしなさい、2に教科書、3に竹島だ」』

取材の聞き方で、「○○のほうがいいと思うのですが、その路線をしないのですか?」という取材(あくまで取材だ)はあるだろうけど・・・文字起こしのために何度もここを繰り返し聞いたが、やはり文脈もニュアンスとしても、「自分は韓国の盧武鉉政権関係者に、対日関係で政策を助言、指導した」という意味だな。
となると・・・かれと、どこが違うの?という問題も出てくる。ナベツネさんも「僕はジャーナリストとして小沢一郎君や福田康夫君と話しているんだ」とかときどき言うものな、料亭から出てきながら(笑)。

渡邉恒雄 メディアと権力 (講談社文庫)

渡邉恒雄 メディアと権力 (講談社文庫)

渡邉恒雄回顧録 (中公文庫)

渡邉恒雄回顧録 (中公文庫)

わが人生記―青春・政治・野球・大病 (中公新書ラクレ)

わが人生記―青春・政治・野球・大病 (中公新書ラクレ)

こうやって見ると、『あの』青木理氏ですら、取材者としてではなくアドバイザー、フィクサー…というより『軍師』として、実際の政治、国際情勢、政局に直接の影響を与えたい、という欲望には抗いがたいものがあるのか!!という驚きがある。
もちろん「よき社会、を作るという目的のためなら、報道者はときに政治的な行動者、助言者であって構わない。ナベツネはその『良き社会』の目標が悪いのだ」という意見もある。

だが実際に、もし軍師・青木理のアドバイスによって盧武鉉政権の対日路線が修正を加えられていたら、取材者・報道者としての青木氏はその政策変更をどう取材し、報道したのだろう。

最後の怪物 渡邉恒雄 (祥伝社文庫)

最後の怪物 渡邉恒雄 (祥伝社文庫)

渡邉恒雄回顧録 (中公文庫)

渡邉恒雄回顧録 (中公文庫)


青木氏の日頃の発言からは、ジャーナリストの枠を超えて、政治権力者に関わって「助言」するようなタイプには見えんやろ? どうもこの時はうっかり口を滑らした、という感じもある。共同進行のひとりだった久田将義氏の、聞き出す力もあったのかもしれない。
今は残念ながら見られないが、どこかに映像データ自体は残っているのだろう。(発言テキストは当時、何度も聞き直して書いたから、信頼性に問題はないと思います)

live.nicovideo.jp



そしてこれは何度も書いてるけど、「報道だけでなく、直接政治に関わろうとするジャーナリスト」の典型例としてナベツネ氏を挙げたけど、それに勝るとも劣らない人として「筑紫哲也」氏がいます。
ある政治家に対しては、実際に「選挙に出ろ」と積極的にけしかけ、その後、その政治家の「製造責任がある」と自認し、報道姿勢にも手心を加えてることを隠そうともせず、「一線、領分を越えている」と言われたりしたそうな。

・・・雑誌「週刊金曜日」の創刊に携わり、市民運動などにも深い理解を示した。辻元清美衆院議員(48)は96年に社民党から立候補要請を受けた日を思い出す。引き留めてもらおうと自宅を訪れたが、開口一番で「やれ」と言い切られた。「泥船だからこそ乗れ。市民の政党に変えろ」
 その後、ジャーナリストの領分を逸脱しているとの批判もあったが、「おれには政治家辻元清美の製造元責任がある」と言い続けた。(これ「朝日新聞」の「追悼記事」なんですよ)

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書き手が「あのひと」であることは当然意識すべきだが、すでに故人である取材対象の貴重な肉声である以上、史料価値は大きいだろう。

diamond.jp

…筑紫氏に、筆者がインタビューの中で尋ねたかったことは、友情関係を結んだ政治家との距離感をどう考えるかという一点だった。

「泥棒にも三分の理があると思う。僕はたいていの人について情に流されることがあるのは確かで、とくに田中(真紀子)さん、辻元(清美)さんなどの友人についてそうであるのは認めます。しかし、女性が政治の舞台に出た場合、ハンディを背負っているのは考えてあげるべきで、つねづねそのような取材対象に『甘い』という批判があるのは知っています。しかし、それが僕のやり方であって厳しい質問を浴びせるようなハードなこの職業のルールに準じることはできない。その意味では、あなた(上杉)がおっしゃるように失格であります」

一般的な知名度は少ないだろうが、笠信太郎という記者がこうやっていた、というのもなかなかに衝撃的ではあります。
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美濃部都政岩波書店のふかーい深ーい関係も…
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メモ 「政府の言論の法理」と「パブリック・ フォーラムの法理」

こういう論文がある。

http://www.win-cls.sakura.ne.jp/pdf/27/08.pdf


 1995年のRosenberger判決以降,「政府の言論の法理」と「パブリック・フォーラムの法理」との関係について論じられることが少なくない。本稿は,この問題に接近するための手がかりを得ることを目的として,2008年にコロンビア特別区巡回区合衆国控訴裁判所が下したBryant判決を採り上げることにする。具体的には,本稿は,このBryant判決のうち,軍において配布されている新聞紙の広告欄がパブリック・フォーラムにあたるか否かという争点に係る部分を採り上げる。
 本稿の構成は下記の通りである。本稿は,まず,政府の言論の法理とパブリック・フォーラムの法理について概観する。次に,Bryant判決で問題となったのが新聞紙の広告欄であることに鑑み,ニューヨーク市にある全国鉄道旅客公社(National Railroad Passenger Corporation ; 以下,Amtrakという)のペンシルヴェニア駅の広告掲示板がパブリック・フォーラムにあたるか否かが問題となった第2巡回区合衆国控訴裁判所のLebron判決に触れた上で(2),Bryant判決を採り上げ(3)…

こちら経由で知った。
twi55.com


ちょっと時間なくてあとで読みたいけど、「あいちトリエンナーレ」の問題で、ちょっとまだ不明点なのは、愛知県知事や名古屋市長は「権力者であるのだから、『この展示はやめろ』というのは圧力になり、言論の自由を侵害する」という意見がある一方で、現実として両者は『主催者(実行委)』の一部なのですね。主催者というのは、当然ながら何を出品して何は展示しないかを決められる、というか決めねばならない。また、今回そうだったように「批判の声が大きいから」とか「脅迫案件があり、警備の負担が大きすぎるから」みたいな各種の理由で展示を止める際も決断しなきゃいけない。
そういう決断を「主催者」として行う時、その決断が表現の自由を脅かさないか?という疑問が付いて回った。(その権限を専門家…たとえば美術監督に委譲し、その後は口を一切出さない、という形ならいい、との議論もあるが、その場合は美術監督が「権力者」なのか?てな議論もできるし、今回あったように「参考意見を内部で言う」のはOKかNGか、という話もある)その議論を学術的に論じているとしたら、自分の興味と大いにかさなりそうだ。

アカギ並みに強い?Ai麻雀が表れた、という話についての感想&過去記事

ひとことでいうと、ニュースも「大河ドラマ」として見たほうが面白いんですよ。ずっとコンピューター、AIがゲームに強くなっていく過程を見てきて、ブログにも書いてきたから感慨も興味もひとしおです。

www.businessinsider.jp

感想ブクマもにぎわっているね。

b.hatena.ne.jp


つまり、チェスが、将棋が、オセロが、次々とAI、コンピュータが人間のトップ、プロ棋士たちに勝利することになった。実現するまでは「人間が火星に到着するより難しいだろう」とも言われたものだが…



で、電王戦(二戦目の団体戦)の後、この話してたんですよ。つまり、

m-dojo.hatenadiary.com
将棋やオセロは「二人零和有限確定完全情報ゲーム」だそうだ。
ちゃんと親切に、ウィキペディアにリンクしといたぞ。

では、そういうゲーム以外では??
上に挙げた2つのゲーム。そんなのは運でしかないだろう、とは思う。麻雀に強い作家が「運と腕前の割合はどれぐらいなんだ?」と聞かれて「運の十さ」と答え、それをペンネームに作家・海野十三が誕生した・・・という。


だから、ゲームセンターの麻雀ゲームであと一枚!!というとき(※なんだよその「一枚」って単位はよ)コンピューター側が急に強くなるのは、サイコロというか牌くばりの段階で操作する、インチキだと思っていた・・・のだが。
実は昨年か、「ポーカー世界選手権」で日本人が優勝した・・・の新聞記事を読んだのですけれども・・・こんな偶然の要素が強いものの「選手権」をやってどうするの?と頭の片隅にひっかかりつつ読んでいたら
「ポーカーで、この選手権に出てくるような『プロ』に素人が勝つ見込みはほとんどない」
という一節があり…
(略)
自分の配られたカード、牌から何を捨てて何を交換するか?ということ、ここで勝負するか、降りるか?を論理的に突き詰めていけば、(最終的に)ポーカーや麻雀で連戦連勝、生涯無敗になるとしたら・・・これは研究者に開発してもらったらいいんじゃないかいな?
ただ果たして、「コンピュータ麻雀(ガチ)」「コンピュータポーカー(ガチ)」を研究しているような人間のク・・・いやいやご奇特な研究家がいるのかもわからない…

 

ポーカー勝利時の記事
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ほかにも…当ブログを「コンピュータ将棋」(なぜか伸ばさないで「コンピュータ」)で検索すると、まさに「大河ドラマ」な感じです。
m-dojo.hatenadiary.com




ただね!「将棋と違って麻雀に強いAIを打つのは難しい。なぜ難しいかと言うと…」みたいな部分の解説、冒頭に紹介した記事でも甚だ不十分。このへんを、じっくりとそしておもしろく…内山安二あさりよしとお、あるいは「はたらく細胞」レベルで漫画にして「AIのひみつ」をかける人はいませんかねー。そこに今後、期待したい。

人間に勝つコンピュータ将棋の作り方

人間に勝つコンピュータ将棋の作り方


ちなみにだが、今回の一件、Aiのふりをして、麻雀の強い幽霊が憑いていたとの可能性は無いか。
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御厨貴「立憲民主の枝野代表は『野党第一党』に満足してるのでは」「安倍が麻生をかばうのは自民の中では効いてる」

御厨貴松原隆一郎の対談が週刊朝日8月2日号に掲載された。
週刊朝日も、最近は滅多に読まなくなったんだけれども、 たまたま読んで、面白かったのでコピーしておいた。参院選直後の話だったから、話が古くなっている…かと思いきや、日本の政治はあれ以降夏休み状態であまり動きがないので、今読んでもそれなりに面白い。
以下、紹介。 

松原 ポスト安倍首相候補は?今岸田文雄政調会長菅義偉官房長官石破茂さんの名前があがっています。

御厨 岸田さんはどうだろう。言うことが優等生でいい人だけど、リーダーの器としては疑問。 だから次の総理は岸田さんにやらせて、案の定うまくいかなければ「安倍さんを待ってました」となると考えているかもしれません。
松原 自分より年上で七十歳の菅さんの方が、安倍さんがもう一度首相の座に返り咲きやすい気はしますけどね。
御厨 石破さんも総裁候補だと言われ続けていますが立ち枯れしないでよく来たものだ。

松原 石川さんもあれだけ冷や飯食わされて要職から外されたら周りから人がどんどんいなくなっちゃいます。
御厨 言えば言うほど唇寒しになっちゃう。 石破さんは器量はあるんだけれどもったいない。

====================
(略)

御厨  その横で一番役に立っているのが麻生太郎さん。麻生さんはヒール役に徹しているから。何を言おうと何があろうと絶対にクビにならない。だから失言は全部彼が言うことになっているんじゃないですか。最近は新聞も大きく取り上げないんだよ…安倍さんが守ろうと思ったら守れるということを皆に示したんですよ。そうすることによって自民党員はやっぱり安倍晋三さんでなけりゃと思うわけだ。とにかく盟友は守るというのは「自民党の中では」効くんですよ。

松原 立憲民主党の枝野さんの国会論戦を聞いても、主張したいことが特にあるわけでもない。ただ野党第一党の座には、こだわっているように見えます。枝野さんが一番、排除の論理が働いている。国民民主党をいかに叩くか、そういう時だけギーギー言う内ゲバ体質のように見えます。彼が一番恐れているのは立憲が野党第一党の座を滑り落ちること。国会のしきたりから言うと一応与党の総裁と野党第一党の代表というのは対等に扱われるから、気分が悪くないはずです。
松原 与党になろうと思わず、野党第一党が居心地がいいんですね。
御厨 安倍さんがしょっちゅう海外へ行って、国賓としてプロトコルで優遇されてるでしょう。そういう対応が好きだというのと似たようなもんだね。野党第一党のポジションというのは枝野さんにとっては絶対譲れない。

松原 立憲民主党の国会通信簿はE判定ですね。

(略)
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松原 共産党は?
御厨 わが国会通信簿では共産党という党名ではだめだ、党名を変えようと長年言っている。私は本当の意味の開かれた生徒にすべきだということを言って、共産党志位和夫委員長から「それだけは絶対にやらない」と言われた。

松原 ははは。

御厨 党員が年を取ってきているし、若い人がほとんど入らない。青年部と名乗って出てきたら40代だったり。赤旗を配っているのがもう70代のおじさんだったりするわけです。


立憲民主党・枝野代表の第一の目標は野党第一党の座を守ることにあるという指摘は、御厨貴は鼎談本「平成の政治」という書でも長く語っていた。
というか、むしろこっちの本のほうが面白かったな(ボリュームあるから当然か)
あとで紹介したい