香港での当局とデモ隊の衝突が理由であろう。
が再度読まれています。 再論などは略し、まずはご紹介まで。
ちょっと意外な展開になってきた…
18分30秒から
ここに、文字起こしがある。
…この表現の不自由展については内容を事務方から聞いたのは6月の半ば、その段階で「これ本当にやるのか?」と津田監督を通して「この点についてはやめてもらえないか?」「実物じゃなくてパネルにしてくれたらどうか?」「写真はダメだ。見てもらうだけだ」とか、強い要望希望は申し上げました。ただその一線を超えると憲法21条の話になってしまう恐れがある。ましてや事前ですからね。途中段階でそういう話をしたら「それだったらこの企画をすべてやめる」という話もされた。そうなるとまさに憲法21条の話になってしまう。強い要望はしたが我々としては施設の管理運営を円滑に…
「続きは・・・」リンク https://ksl-live.com/blog25084 .
「やめてもらえないか」と「強い要望希望」…はしてもいいが、そこから「一線を越えてはならない」というのは、憲法的には、そういうものなんですかね?
あと、ちょっといまだによく分からんのは、この場合、愛知県知事とか名古屋市長とかは、この展示会全体の「主催者」でもあるということで。主催者とは、たとえばAという作品は展示して、Bという作品は展示しない、とかを決める権限があるし、きめる責任がある。
しかし政治家(行政の職にあるもの???)が、それをすると、検閲になる…??から、「芸術監督」というひとにいったん委任をしたら、このひとの決定に対して口をはさめない…ということでいいのかね?
曽我部教授はこういう「専門家への委任」論だ
www.bengo4.com
…あいちトリエンナーレは、県や市が入った実行委員会が主催し、公立美術館等で開催される芸術祭ですが、一般に、このような展覧会であっても、専門家が芸術的な観点から企画したものであれば、国・自治体はそれを尊重すべきだというのが、表現の自由論の一般的な理解です。公立図書館で、どのような書籍を購入するのかが、専門家である司書に委ねられるのと同じ理屈です。
しかし、それでも、要望希望として「やめてもらいたい」とは言える???
あと、政治家(行政職???)が、いったん委任をした後は、芸術監督は全て決める権限がある、政治家は(主催者であっても)口をはさめない、で本当にいいのだろうか。また、芸術監督は、どこまで現場のキュレーターを指揮監督する権限があるのだろうか。
強い要望希望、これが本当なら河村市長と同じでは?
— a-la-saint (@AtmofuD) August 13, 2019
左翼の方は河村市長の発言を検閲だと騒いでいるが、当然事前にこれはやめてくれとか口を出していた大村知事も検閲だとして批判するんだよね。 https://t.co/Wg6j4va6Kl
大村氏
— Snowflakes (@Snowflakes5963) August 5, 2019
「展示の内容に私が知った段階でダメだから辞めろと言えないが、強い、希望・要望は言わせて頂いた。希望要望はご想像に任せる」
河村市長には「検閲だ!」と言いつつ、大村知事からは希望要望は伝えた。
河村市長も主催者側のはず。何が違うというのだろう。 pic.twitter.com/OrVi1ybhf6
大村知事
— ヨッティ (@ztb023061) August 5, 2019
写真はOK、SNSはNGにしてほしいと要望し張り紙したけど拡散されてしまった。 pic.twitter.com/fo7vMJH15Z
表現の不自由展問題について
— BEI (@Osaka0010) August 13, 2019
大村愛知県知事「作品の中身は芸術監督の責任。お任せした。私は『本当にやるのか?辞めてくれないか?』と強く要望した!しかし『それならこの企画展全部辞める!』と言われた」
遂に津田氏に全てを被せ逃亡態勢に入った。リーダーとして最悪の対応 pic.twitter.com/5RmzG8XIMk
NHKスペシャル「全貌 二・二六事件~最高機密文書で迫る~」
2019年8月15日(木) 午後7時30分(73分)
2019年8月18日(日) 午前0時35分(73分)
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NHKスペシャル「全貌 二・二六事件~最高機密文書で迫る~」
私たちが知る歴史は、一断面に過ぎなかった―。NHKは「2・26事件」の一部始終を記した「最高機密文書」を発掘した。1936年2月、重要閣僚らが襲撃された近代日本最大の軍事クーデター。最高機密文書には、天皇の知られざる発言や、青年将校らと鎮圧軍の未知の会談、内戦直前だった陸海軍の動きの詳細など、驚くべき新事実の数々が記されていた。事件後、軍国主義を強め戦争に突入した日本。事件の「衝撃の全貌」に迫る。
うーん、録音だなんだと、ときどきこの事件の「新資料」出てくるけど、印象としてはいつも羊頭狗肉と言うか…今回は、ちゃんと、それらしい感じの新事実があるのだろうか。まあ、それはなくとも再現映像みたいなのが、予告を見る限りあるらしいので、それだけでも期待しよう
きのうの「はてなブックマーク」を席捲した、あいちトリエンナーレのある事件(※脅迫で企画展が中心になって容疑者が逮捕された、許しがたい事件とは別物です)についての2記事。
note.mu
b.hatena.ne.jp
この記事に、2つコメントをブクマでつけた。
「なごやトリエンナーレ」事件について|外山恒一|noteb.hatena.ne.jp「アーチストの真似とて大路を走らば、即ち…」なんだろうな?/それはそれとして、こういう一件にこそ津田大介芸術監督による事実関係の説明と意見表明が必要かと。
2019/08/12 15:02
あいちトリエンナーレ「ガソリン事件」の笑うに笑えないハナシb.hatena.ne.jpほんとに前衛芸術は「一見(或いはどう見ても客観的には)それを妨害するような行為を『これもアートだろ?』と言われたらどうするの」という矛盾を構造的に抱えてて、それへの理論武装が鍵。今回は……?
2019/08/12 17:47
このコメントに付け加えることはない…んだけど付け加えるね(笑)。
もうひとつの記事へのリンクとブクマ。
「天皇の肖像焼くけど、二代前だから大丈夫だよねwww」津田大介の発言が発掘される - Togetterb.hatena.ne.jpギャラリーフェイクで自称前衛芸術家が、職人が精根込めた額縁を目茶苦茶に壊して「これはナンたらという意味があり」と講釈したが、それは通用するか?って話がありました。※同作が法的規制されるべきでない話は別
2019/08/06 09:12
実はちょっと、全巻が置いてある筈の実家に戻って「ギャラリーフェイク」探したのだけど、蔵書樹海に紛れこういう時に限って発見できない…
該当エピソードはわかってるの、9巻「されど額縁」。
発売中のMFB版『ギャラリーフェイク』イタリアの美総集編。イタリア・ルネサンス三大巨匠の題材の話がほとんどですが、編集担当者が好きな絵画の額縁を題材にした話も収録されています。額縁をコツコツ作る職人にスポットを当てる、素敵ですよね。 pic.twitter.com/sE9sVVKzIf
— スピリッツ編集部 (@spiritsofficial) May 2, 2013
額縁もまた美術品である。ギャラリー・フェイクに「されど額縁」って話があってね… http://t.co/Chol408g7v ゴージャスで目立ちまくる「黄金の額縁」はどのように作られたのか?額縁から分かる美術の流れ
— Hisap (@amiskwia) October 12, 2015
なんというか、『ギャラリーフェイク』で職人が丹精込めて作った額縁を破壊して斬新アート気取りの作品作って悦に浸る美大生の話があったが(その後フジタにやりこめられる)、それに触法要素添加した感じ。 / “「現代アート展示会場…” https://t.co/8d4X6KaiGb #社会
— 中杜カズサ@1日目(金)西え-24a (@nakakzs) January 31, 2016
カオスラウンジ問題で「ギャラリーフェイク」」の村上隆をモデルにしたと思われる話が引き合いに出されてるのを見たけど、自分の中には「先鋭的アーティスト気取りの学生が、冴えない額縁職人が作った額縁をアートと言ってバッキバキに壊した作品を作る」話が先に出てきた
— ゐで (@ide_mrna) July 28, 2011
http://j.mp/g8UEWy 何かギャラリーフェイクのあれ思い出した。額縁職人が丹誠込めて作った額縁を「現代アートの為だ」と言って壊して取り込み、フジタから「職人の思いも知ろうとしないで破壊し、アートとのたまうコレに、果たしてその価値があるかね?」と言われた学生の作品に。
— かくぞう (@kakuzou) December 16, 2010
んで、フジタはこう批判するわけさ。
【この囲み部分の記述は、ギャラリーフェイク内の上記「されど額縁」と22巻収録の「カリスマ真贋」の混同でした!! 詳しくは https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/2020/11/12/015409 にて
】
ただ、この前段階が、今回の一件と似ていて……だから紹介したかったんだが、ちょっと記憶あいまいな部分も含めて書くけど、フジタはこの前衛アーティストを気取った美大生の批判をするために、なんかの手段で、彼の作った作品を粗末に、あるいは侮辱的ともとれるかたちで扱うのだよね。それに、美大生は当然怒るのだが、それに対してフジタは
「これは‥‥という現代社会の……を批判するという意味合いで……を…したアートだ!!」(※再現は適当です)みたいな、いかにもな講釈を、即興でまとめるのさ。そして、「・・・・・・というようなゴタクを適当に並べて、これはアートだと言い張ることは、いくらでも可能なんだよ!!」と突き付ける。そんな場面が(当方の記憶では)あるのだ。
まあ、興味ある人は読んでみて下さい。
漫画家本vol.9 細野不二彦本 (少年サンデーコミックススペシャル)
ギャラリーフェイク名品集 伝統美 (My First Big SPECIAL)
そう、何かを滅茶苦茶にするようなことで何かを訴える(つもりの)前衛作品。その前衛作品を(物理的に、かどうかはともかく。物理的にやると、多くは犯罪だ)滅茶苦茶にして、何かを訴える”前衛作品”だと称されたら……。
まあ、この「ギャラリーフェイク」では結果的に、その美大生が内心の中で負けを認めて_| ̄|○……だったからそれで決着がつくんだけど「いや、俺のはアートだがお前のは違う!」と言い張ることも可能だし、あるいは「どっちもアートではない」、「どっちもアートである」と主張し続けることもできる……
ある種の解決不能性がある、のもまた事実。だったら即物的に不法侵入や公務執行妨害やら、そういう芸術とは程遠い散文的な何かで「なごやトリエンナーレ」も判断するしかない、のかな。いやまてそれだってアートにすることはできるかもしれない。
これは「宗教における『見なしの自由』」に近いともいえるな。
そうか、本日開催されているのだっけ。
【宣伝ご容赦】全日本南北戦争フォーラムは8/12、東京・有明で開催されるコミックマーケット96に参加、本会会報12号「USSモニター」特集号を一般に頒布します。本会ブースは「西こ12a」。詳細は下記の会公式ブログ。ご関心ある方々の来場をお待ちしております。 #nanbokuhttps://t.co/8aTt9Ibdgi
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 6, 2019
印刷所から荷が来た! 全日本南北戦争フォーラム会報VOL.12「USSモニター」特集号と、今さっきその辺のコピー機でガシガシ一人で作った別冊「これがUSSモニターだ!」である。全日本の南北野郎の諸君、明日のコミケ、「西こ12a」でぜひ会おう! #nanboku pic.twitter.com/icjMEr5ySN
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 11, 2019
全日本南北戦争フォーラム会報、今号も全76ページと、そこそこ厚い本になっております。いくら有名艦とはいえ、南北戦争の一軍艦に関してここまで延々と日本語で読めるのは、本当に多分この会報だけ! 会員みんなでがんばりました。 #nanboku pic.twitter.com/FyOzberyrU
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 11, 2019
今回の会報で自分が担当したのは、USSモニターを造った悲運の発明家ジョン・エリクソンの伝記です。書いててかわいそうになるくらい、かわいそうな人。あと、若いころに英国でスティーブンソン親子とSLの競争をしてたとかあまり知らなかった。鉄チャンにそっちでの知名度聞いてみたいほど。 #nanboku pic.twitter.com/kbGGuomOn7
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 11, 2019
それでは東京ビッグサイトの現場から、全日本南北戦争フォーラムの新刊の宣伝をいたしましょう。会報12号、USSモニター特集号は、モニターという名前の、南北戦争最強の装甲軍艦についてのお話です。 pic.twitter.com/V7AGkFgAkC
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
その最強の装甲軍艦モニター、こんな外見で、現代の目でも「えっ、これ何?」と思うのではないでしょうか。その通り! 南北戦争当時の人々も「イカダに乗ったチーズ箱」などと言われ、大抵が「これ、大丈夫か」と思いました。でも、これがべらぼうに強かったのです。 pic.twitter.com/w66shDOCzL
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
南北戦争の時代とは、木製軍艦が金属装甲軍艦に、帆船が蒸気船に切り替わる途中の時代でした。モニターはその時代に、装甲のみならず船体全体を鉄で作り、マストを持たない蒸気船という、当時の常識を吹き飛ばすような先進艦でした。
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
モニターの特徴はまず、水面スレスレの上甲板です。実は舷側などを金属装甲でガチガチに固めると重量がかさみ、当時の蒸気機関では進めない恐れがあり、軍も装甲軍艦の採用を渋ってたのですが、「だったら舷側を喫水線下にすれば装甲はいらんだろ」という逆転の発想でした。実際、半潜水艇に近いです。
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
当時の大砲の照準とは、陸砲でも艦砲でも直接目視ですので、水面上の構造物がないと、実際に狙って撃つことは至難の業でした。この不可解な「イカダ」は、実は考え抜かれた設計をしていたのです。
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
そしてモニターのもう一つの特徴、「チーズ箱」と呼ばれた回転砲塔です。今の軍艦では当たり前ですが、ティンビーという町の発明家が考案した世界初のもので、これで舷側にハリネズミのように大砲を突き出す戦列艦は完全に歴史の遺物と化します。 pic.twitter.com/ElOIdb8dre
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
そしてモニターのもう一つの特徴、「チーズ箱」と呼ばれた回転砲塔です。今の軍艦では当たり前ですが、ティンビーという町の発明家が考案した世界初のもので、これで舷側にハリネズミのように大砲を突き出す戦列艦は完全に歴史の遺物と化します。 pic.twitter.com/ElOIdb8dre
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
モニター最大の見せ場は、宮崎駿が漫画化したことでも知られる1862年3月のハンプトンローズ海戦です。南軍の装甲軍艦、CSSバージニアと丸一日、至近距離から撃ち合い続け、どちらも沈まなかったという、当時の金属装甲軍艦の「不沈性」を世に知らしめた伝説的な激闘でした。 pic.twitter.com/Yx90cNfr7Q
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
モニター最大の見せ場は、宮崎駿が漫画化したことでも知られる1862年3月のハンプトンローズ海戦です。南軍の装甲軍艦、CSSバージニアと丸一日、至近距離から撃ち合い続け、どちらも沈まなかったという、当時の金属装甲軍艦の「不沈性」を世に知らしめた伝説的な激闘でした。 pic.twitter.com/Yx90cNfr7Q
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
ただし、そんな最強の不沈艦モニターの最期はあまりにあっけないものでした。水面スレスレの上甲板という性質上、荒海を航行する能力にとぼしく、1862年12月、高波にあおられて転覆、沈没します。このあっけない最期もまた、世の南北戦野郎にモニターを強く印象づけるのものとなっているのです。 pic.twitter.com/pPtFfx3UVy
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
この、南北戦争最強の装甲軍艦は、船体を造ったジョン・エリクソン、大砲を造ったジョン・ダールグレン、砲塔を造ったセオドア・ティンビーという、「発明家たちの個人才能」で完成したものでした。個人のひらめきというものが、大戦争を決しうる時代だったのです。 pic.twitter.com/GD6gwbSM02
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
そして改めて今回の全日本南北戦争フォーラム会報の目次を見て分かる通り、この一冊を読むと、このUSSモニターという南北戦争史の、いやアメリカ海軍史に残る殊勲艦の生涯が、日本語でまるっと分かってしまう! 類書はないです。さあ全日本の南北野郎の諸君、コミックマーケット96、西こら12aにゴー! pic.twitter.com/pMC6su3sAW
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) August 12, 2019
そういえば南北戦争では「電信で、最前線と後方の意思決定機関が意思疎通できる時代の戦争」の幕開けでもあり(だよね?)、やはりどうにも、最新技術と旧技術の端境期、という意義は大きいようで…前にも書いたけど、そこにある意味で焦点を当てているのが「軍靴のバルツァー」で、気球や機関銃や「元込めライフルvs先込めマスケット」「騎兵の時代は終わりだ」などが描かれている。
しかし、こんなエピソードもあったんだね。「回転砲塔は町の発明家の考案」か。この技術を特許として、巨万の富を得て幸せな人生を送ったのだろうか。それともこの回転砲塔が結果的に奪った人命を数えて、眠れぬ夜を過ごしたりもしたのだろうか。
「チーズ箱」と呼ばれた回転砲塔です。今の軍艦では当たり前ですが、ティンビーという町の発明家が考案した世界初のもので、これで舷側にハリネズミのように大砲を突き出す戦列艦は完全に歴史の遺物と化します。
この会報、以前いただいた「世界を荒らしまわって孤軍奮闘した南軍の軍艦」の話が面白くて、あとで紹介しようと思ってそのままなんだよな…いつかやらねば。
過去に三回、このいただいた会報の内容を紹介したことがあります
m-dojo.hatenadiary.com
m-dojo.hatenadiary.com
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※【創作系譜論】は準タグです。このワードでブログ内検索すると、関連記事が多数出てきます
この前ブクマしたまとめ。
「デスゲーム」の起源。この言葉の造語者は?
「カイジ」でも「バトルロワイヤル」でもないっ…!圧倒的…起源っ…!!bookroad @bookroad1
@kasuga391 この流れから逸れての質問ですけど、まとめ内でも例として収録された「デスゲーム」というのは、誰の造語で、概念としての初出は何でしょうかね?
「日本での最近のブーム」は「バトルロワイヤル」なんだろうとは認めざるを得ないのですが
2019-07-30 01:37:37
カスガ @kasuga391
@bookroad1 「デスゲーム」という名称の発祥はちょっと分からないです。
『バトル・ロワイアル』の宣伝で既に「デス・ゲーム」という言葉が使われているので、ブーム草創期からあるのは確かかと。
カスガ @kasuga391
@bookroad1 ただ、これ以前にも「デスゲーム」という題名を使った作品はいくつかありますが、内容はいわゆる「デスゲーム物」ではないので、ひょっとしたら現在の意味での「デスゲーム」は、これが初出かもしれません。
2019-07-30 06:40:55
カスガ @kasuga391
@bookroad1 それから概念としての初出の方ですが、いわゆるデスゲーム物というジャンルは一朝一夕に出来上がったものではなく、様々なデスゲーム物の要素を持つ作品が書かれる中で徐々に発展してきたものなので、「これがデスゲーム物の初出である」という一作を挙げるのは非常に困難です。
2019-07-30 06:41:34
カスガ @kasuga391
@bookroad1 その上で敢えていくつか重要な作品を挙げるなら、スティーブン・キング『死のロングウォーク』(1979年)
ウォルター・F・モウディ「生存者」(1965年)
ロバート・シェクリィ「危険の報酬」(1958年)
2019-07-30 06:42:00
カスガ @kasuga391
@bookroad1 フレドリック・ブラウン「闘技場」(1944年)
リチャード・コネル「最も危険なゲーム」(1924年)あたりが、現在のデスゲーム物の原型となった作品ではないかと思います。
このまとめに関して、自分はこうブクマコメントした。
「エネルギーの剣」「デスゲーム」「3分で描いた?いや40年と3分だ」…などの元ネタは?カスガ考証事件簿b.hatena.ne.jpデスゲーム、自分は元祖を遡って突き止めることは不可能なので、自分が接した個人史をあとで語りたい。
2019/08/07 01:27
以下、自分が知った「デスゲーム」個人史。
「個人史」なので、あとで気づいたり、定義がゆらゆらしたりするのは、本当にそういう感じだったから、ということで了承されたい。あと年月日、時系列も適当なので、あとから調べたりしてる
・藤子・F・不二雄「ひとりぼっちの宇宙戦争」で、「武力で全面戦争をしかけて侵略することは宇宙条約で禁じられているので…というルールで地球侵略を行う」という話が描かれる。海外SFに元ネタあり。当時はデスゲームなどと言うことは全然認識してなかった。
・筒井康隆など創世期の日本SFでは「未来のTVでは残酷な見世物として、人生を賭けたゲームを放送している」という作品が多数あったような気がする(海外も元ネタ多数…だろうな)
・「ジョジョの奇妙な冒険」第二部で、ワムウが、「相手と決闘したい」という意思の元、「毒をお前の体に仕込んだ。解毒剤が欲しいなら、闘技場でのチャリオット勝負に勝つんだな!」と主人公ジョゼフに強要する。
www.nicovideo.jp
・魁!男塾でも諸般をパクって「そのまま戦うのもつまらん、〇〇という趣向はどうだ?」「フッ、おもしろい」でゲームが始まるパターンもあったような気がするが、男塾でまともにストーリーを追うのもどうか、という意識で、個人的な体験としてはあまり系譜に入らない(笑)
・「幽遊白書」で「ガチンコで、そのまま殴り合ったり殺し合ったりたら絶対にかなわない相手が、『ある一定区間では<その場のルール>』に従ってバトルしなければならない』という制限の中で闘って、最強に近い状態になる」というのが、すごく具体的に示される。これで、「ああ、こういう形でのバトルもあるんだ」と強烈に印象に残る。
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
・「バトルロワイヤル」が新人賞かなんかで「内容が過激すぎる」と話題になった。小説自体は未読だったが、その後漫画化された作品と、深作欽ニの作った映画を見ている。
・ジョジョ第三部で「オービー君」じゃねえやダービー兄とジョジョ一行が、各種ギャンブル・ゲーム勝負をする。これも、普通に殴り合ったら勝ち負けは明白な相手が『<その場のルール>』に従ってバトルしなければならない』中で、最強に近くなる。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm25864070www.nicovideo.jp
・「ハンター×ハンター」初期〜GI編に至るまで、『ハンター試験』や「グリードアイランドのゲーム」という名目で、幽遊白書からさらに拡大し、バラエティに富んた「ゲーム」を参加者に強いる展開を見せる。
・「カイジ」エスポワールの限定じゃんけんが盛り上がり、読み始める。
その後、こりゃ面白いということで、福本伸行の過去作品を読み始め、昔は人情噺だったことにも驚いたが(笑)、めーじゃんも含めてギミック、特殊ルール満載の「ゲーム」を描いているとわかる。このへんで、「ああ、こういうジャンルがあるんだな」と考えるようになり、ジョジョや幽遊白書のような過去作品も、ああ、あれはそういうことか、と連想するようになる。
・ラーメン屋に「奴隷区」という作品が置いてあり、これは面白いと思わなかったが「ああ、ジャンルになってきたんだな」とわかる。
・ゲーム系雑誌(というか「電撃大王」か?)で、なんか名前も覚えられないようなペースで、こういうジャンルが出てくる。オリジナル漫画なのか、小説などをコミカライズしたものかもわからない。
・「極道一直線」などのショートギャグマンガが得意だった作者さんが「クリムゾンの迷宮」という典型的なデスゲームもの(なんかタイトルぐらい聞いたことあった)を月刊スピリッツ!だったかな、そこで連載。
・米澤穂信「インシテミル」がデスゲームものだと聞いて、買っているのだが積ん読状態。いまはどこにあるかもわからん(笑)
・完全に「デスゲームものがある」「そこにはいろんな『あるある』『お約束』が存在する」を前提にしたパロディ漫画「次回のデスゲームにご期待ください!」が開始。ジャンルそのものをパロディにするような作品が出てくれば、もう完成形だよな…
ううむ、「個人史」を書いて個人史以上になればと思ったが、ならなかったな。
もっと詳しいどこかのだれか、ちょっとこう、もっとまとめた年表とか、歴史や創作パターンの考察とか、できませんか。あとを託します。
【メモ】邦キチ!映子さんで触れられた映画「CUBE」が1997年作品なら1999年の小説「バトル・ロワイアル」より早く、デスゲーム全般への影響は大変大きかったのではないか。もっとも「賭博黙示録カイジ」は1996年スタートだが。https://t.co/mskWoX0j26 pic.twitter.com/QKiFCFYd6u
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) February 16, 2024